絶賛発売中のニーハオ!!!!の新作『i!i!i!i!』。タイトルからして最高! 「アイアイアイアイ」と読むタイトルは、「はい! はい! はい! はい! あたし! あたしー! って手を挙げてるイメージ」だそう。楽しくて自由、主張はガンガンする。まさにニーハオ!!!!。そして『i!i!i!i!』とアイが並ぶのは、ライブで4人が横に並んで演奏し躍動する姿を思わせる。本当にニーハオ!!!!をパッと表したタイトルだ。
実際『i!i!i!i!』は4人それぞれの個性が鮮やかに飛び出し、一体感やバンド感も増している。予測不可能な展開、一気に突っ走るファストチューン、怒涛のハードコア、飛び回るリズムと声、キラキラしたポップチューンにダンスチューン。どの曲にも楽しさが溢れている。生きていくパワーに溢れている。前作『FOUR!!!!』に続きクラーク内藤がトラックで4曲に参加(M1、M3、M5、M12)。
RED ARIKO(drums+sampler)、BLUE YUKARI(floor tom)、YELLOW MIWAKO(bass)、PURPLE KAORI(guitar)、4人にインタビュー。この4人だからこんな痛快なアルバムができたのだと納得すると思います!(Interview:遠藤妙子 / Photo:小野由希子)
ニーハオ!!!!には制限が全然ないからいろいろやれるし、それが面白い
──4月に行なわれた『i!i!i!i!』レコ発ワンマン50曲一本勝負、楽しかったです! 一人一人の個性やキャラが増して、同時にバンドの一体感も増していて。凄く良かった。で、今日はそのへんのことや新作のことを。まず4人揃ってのインタビューなのでベースのミーちゃん、ギターのカオリちゃんがニーハオ!!!!に入った経緯から聞かせてください。
BLUE YUKARI:私は今日はあんまり喋らんとこ(笑)。
RED ARIKO:まずはミーちゃんやな。
YUKARI:私がthreeやBASEMENTBARで、ベース誰かいないかなっていろんな人に相談してたんです。そしたらミーちゃんがいいんじゃないかって。
YELLOW MIWAKO:私は前にTHE LET'S GO'sってバンドにいたんですけど、ニーハオ!!!!に企画に出てもらったこともあって。
YUKARI:そうそう。でも実はもっと前にも対バンしてるんだよね。
MIWAKO:そうなんです。まだ地元の山形でバンドやってた頃、ニーハオ!!!!が山形に来て、そのイベントに私も出演していて。
──THE LET'S GO'sはロックンロール・バンドですよね。だからミーちゃんがニーハオ!!!!に入ったって知って、ちょっと意外だったんです。ミーちゃん自身は? ニーハオ!!!!をどう思いました?
MIWAKO:単純にカッコイイって思ってたし。ニーハオ!!!!に入って一緒にプレイできるのが凄い嬉しかったんで二つ返事で入ります! って。ラッキーチャンス到来! って(笑)。
──ジャンルが違うし…、とかそんな発想はなかったんですね。
MIWAKO:全然なかったです。でも、どうやってやるんだろう? とは思いました(笑)。全然わかんないんですよ、曲の構成とか演奏とか、掛け声とかもどうなってるんだ? って(笑)。どうやって覚えよう? ってなりましたけど、スタジオは楽しかったし、お腹抱えて涙流すぐらい笑ってました、最初から(笑)。
──好奇心でワクワクした感じ?
MIWAKO:うん、そうですね。ジャンルが違う音楽っていうより、新しい音楽っていう。わけがわからな過ぎて興味深くて、やってみたい! って思ったんです。あと私は昔から女の人が歌ってる曲が好きだし、ガールズバンドが好きで。山形にいた頃から女の子だけでバンドやってたし。そういうのがあるから、自然にニーハオ!!!!に入れたのかもしれない。
──カオリちゃんは?
PURPLE KAORI:ニーハオ!!!!はもともと知っていて。私はLisaroomeRってバンドを10年ぐらいやってるんですけど、ニーハオ!!!!と対バンさせてもらったこともあるんですよ。ただ挨拶するぐらいしか話したことはなくて。それがある日突然連絡が来て。ライブの誘いかなって思ったら、前のギターが抜けることになって、どうかな? って。そのときニーハオ!!!!はミーちゃんはメンバーになってたしバンドスタイルが確立されていたんで、そんなに違和感は感じなかったんです。でもいざ入ってみたら、なんだコレは!? って(笑)。それまでドラムに合わせて演奏を作っていくやり方しかやってこなかったんで、ニーハオ!!!!はドラムが普通のスタイルとは違うじゃないですか(笑)。
ARIKO:私のせいやな(笑)。
KAORI:ミーちゃんはなんかわかんないけど合ってるんですよ。どうやって合わせてるの? って不思議で。
──ミーちゃんはすでにわけわかんないほうになってた(笑)。
MIWAKO:いつのまにか(笑)。
KAORI:最初のうちは前任のギターの人のコピーをするとこから始めて、だんだん自分も曲作りから参加して、自分のギターを考えて弾くようになって…。でもどうやって? どうギターを入れるの? って。曲作りも独特で初めての感じの作り方で。これでいいのかな? って不安もありつつ、それ以上に面白いなーって。
──わけわかんないっていうのが加入の理由って、最高です(笑)。
KAORI:制限とか全然ないからいろいろやれるんですよ。それが面白いんです。