世紀の頂上対決、世界中が震えて待つ頂上対決、全米(煎餅)が泣いた頂上対決
セイジ:あっちゃんと言えば八王子だけど、バイクのチームとかに入ってたの?
アツシ:いや、僕は入ってなかったです。
セイジ:入ってるのはヒロミの八王子会?
アツシ:はい。八王子出身のタレント、役者、ミュージシャンが集まる会に呼んでいただきまして。
セイジ:八王子はライブハウスも多いよね?
アツシ:3軒くらいありますね。弾き語り向けの小さいハコを入れれば10軒くらいあります。最近はたとえば新宿でライブをやった後に八王子でやるバンドも増えましたね。やっぱりマキシマム ザ ホルモンの力が大きいと思うんですけど。
セイジ:へえ。あっちゃんが八王子でフェスをやったって話を聞いたけど。
アツシ:以前、八王子の市制100周年をお祝いするということで『ポカポカフェスタ』というのをやりました。ウチに「ポカポカ」って曲があるので、それにちなんで。いずれは八王子の市議会に打って出る手段として(笑)。市役所の人に「3,000票必要だけど、あっちゃんなら余裕だよ」と言われたんですけど、僕は音読みも訓読みもできませんから(笑)。
──あっちゃんはセイジさんの故郷である島根県にどんな印象がありますか。
アツシ:島根には何度か行っていて、100円ショップが大きい駐車場の中にあって、その近くでライブをやった記憶があります。
セイジ:ああ、松江のグルーヴマシンだね。今はもうないけど。
アツシ:あと、高速の下辺りにあったライブハウス。
セイジ:それも同じ系列だけどなくなっちゃった。じゃあ、だいぶ前だね。
アツシ:仲の良い岡山のバンドがいて、岡山の後にもう1日やらない? と入れてもらったのが島根のライブハウスだったんです。
セイジ:まあ、日本で一番人が来ないライブハウスと言われていたから(笑)。
──でも近年は、セイジさんが主催する『シマネジェットフェス』で島根にだいぶ人を呼んでいるのでは?
セイジ:何とか頑張ってはいるけどね。俺はあっちゃんが通ってきた系列とは全く別の音楽ルートだったけど、音楽には正解も不正解もないし、どんな音楽でも素晴らしいと思ってる。その中で自分が愛するロックンロール、エルヴィスから始まり、ビートルズやストーンズに受け継がれたロックンロールが大好きなんだけど、アメリカにはそういうロックンロールの基礎があるし、向こうにはロックンロール本来の良さを味わうフェスが多いんだよね。それが俺は悔しくてさ。そういうロックンロールの良さを体現するバンドは日本にもいっぱいいると思ってるから。それで日本のロックの幹を太くするようなフェスをしたいと思って続けてるのが『シマネジェットフェス』なんだよ。あっちゃんたちは新宿ロフトのシーンの流れにいたと思うんだけど、俺たちはさっきも話した通り『BACK FROM THE GRAVE』というガレージの流れを汲む輪の中にいて、そこからThe 5.6.7.8'sとか、世界中で何十万枚とCDを売ったティーンジェネレイトが出てきた。ティーンジェネレイトのメンバーは自分と同い年で、ティーンジェネレイトとジェットボーイズが自分にとっては常にライバルだったね。ティーンジェネレイトがいた時代は大いに刺激を受けたし、嬉しかったな。当時、あっちゃんたちのホームがロフトだったとすれば、俺たちのホームはシェルターだったね。
──今度の『Big Wednesday』では両者の共演を期待しても良さそうですか?
セイジ:何かやれるといいなと思って「ア・イ・キ・タ」を練習してるよ。あれが一番簡単だったから(笑)。
アツシ:ああ、ありがとうございます! これは激アツだ!(笑)
セイジ:本編が終わって最後のアンコールでやれるといいかなと思って。
アツシ:嬉しいです。このあと、すぐメンバーに電話します(笑)。
セイジ:「ア・イ・キ・タ」の歌詞も面白いけど、いつもどんな感じで書いてるの?
アツシ:普段の何気ない会話、本を読んだりテレビを見ているときに入ってくる一言から広げていく感じです。僕はギターも弾けないので、言葉を羅列したものをメンバーに渡して曲にしてもらうんです。
セイジ:なるほどね。俺はギターを始めたのが24なんだけど、それまではボーカルだけやってたんだよ。そのときは適当に唄ってるのをギターが曲にしてくれて、今よりも自由に曲が作れた気がする。
──ところで、セイジさんの好きなお菓子って何ですか。
セイジ:なんだろう……チョコかな。
アツシ:かしこまりました。当時のケータリングとして用意させていただきます(笑)。セイジさんは硬くてしょっぱい煎餅が好きなのかなと思ったんですけど、違いましたか?
セイジ:アポロチョコじゃなく、イチゴの細い板チョコが好きだったね。白を基調としたパッケージに赤いイチゴが描いてあるやつ。あっちゃんはどんな菓子が好きなの?
アツシ:やっぱり煎餅ですかね。セイジさんは硬い醤油の煎餅はダメですか?
セイジ:いや、大好きです。そうだな、今はチョコよりも煎餅のほうが食べるかな。
アツシ:かしこまりました。では煎餅を当日のケータリングに(笑)。
──では最後に、『Big Wednesday』にお越しになる皆さんに一言お願いします。
アツシ:世紀の頂上対決、世界中が震えて待つ頂上対決、全米が泣いた&煎餅も泣いた頂上対決なので(笑)、ぜひお越しください!
セイジ:そういうことだね。ヨロシク! ロッケンロー!