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トップインタビューfOUL - 類型皆無の不世出バンド、実に17年7カ月ぶりに下北沢SHELTERへ帰還!

類型皆無の不世出バンド、実に17年7カ月ぶりに下北沢SHELTERへ帰還!

2022.09.17

復活一発目はお祭り、真価を問われるのはこれから

──映画を観て新たにファンになった若い世代もいるでしょうし、今の3人で奏でる音盤も早く聴きたいですね。

大地:音源を出したい気持ちはもちろんあります。

谷口:せっかく再始動したわけだし、過去の作品をリマスターして出し直すことにも取り組みたいですね。新曲だっていずれもちろん作る気でいるので、昔の音源も今の音源も等しくライブラリーとして聴けるようになれば嬉しいし、ぜひそうしたいです。

──坂本商店とキングレコードの作品群は諸事情により再発できない状況ですが、それも何とか打開したいですよね。

大地:権利の関係で再発が無理なら、セルフカバーして出したっていいわけですからね。

谷口:“セルフカバー・グレイテスト・ヒッツ”みたいなね。

平松:それいいですね。

大地:今のfOULが過去の曲を録り直したらどうなるんだろう? っていう興味があるんですよ。この年齢ならではの解釈やアプローチができるかもしれないし、そういう試みも面白いかなと思って。

──期待しております。さて、17年7カ月ぶりとなる下北沢SHELTERへの帰還、10月1日(土)に行なわれる『砂上の楼閣36 〜スマートボーイ ミーツ フィーメール パンクス〜』ですが、共演のMs.Machineは健さんのオファーで決まったそうですね。

谷口:友人が僕の好みを察してMs.Machineを勧めてくれて、すぐにレコードを買ったり映像を見たら僕の大好きなゴシック系のバンドで、凄い格好良かったんです。ここ数年、オーストラリアやヨーロッパとかでも黒装束のゴシックパンクバンドがかなり台頭してきて、少し前のInterpolとかとはまた違った陰鬱でダークさが深まった感じのバンドが出てきたんですけど、それに似た匂いをMs.Machineに感じたんです。それで今回、ぜひ共演したくてオファーしました。Ms.Machineの堂々とした佇まいと言うか、良い意味でのふてぶてしさも僕は凄く好きなんです。周囲におもねらない感じが格好いい。

──面白そうな未知のバンドと出会えるのが『砂上の楼閣』の醍醐味でもあったし、今回もそのスタンスが貫かれているのは頼もしい限りです。

大地:ツイッターをやってると、そういう知らないバンドの情報がいろいろ上がってくるんですよね。

──大地さんは今年の2月からツイッターを始めて、このあいだはNo BusesのMVを引き合いにして「今更ながら、すげ〜良い! めちゃくちゃカッコいい!」とツイートしていましたね。

大地:いろんな音楽を知れるのが楽しくなっちゃって。日本のバンドはまだまだ凄いのがいるんだなと実感するし、ツイッターを始めて良かったなと思いますね。SNSは世界と直結してるから面白いし、われわれがこの先新たなMVを発信したら海外の人たちが反応するかもしれないし、世界が凄く身近に感じます。

──現状、ライブの予定はわりと先まで詰まっているんですか。

谷口:おかげさまで。『砂上の楼閣』も2、3カ月に一度のペースでやれたらいいなと考えています。対バンで僕らと同世代やその上の世代の格好いいバンドも呼びたいし、若い世代の気鋭バンドはわれわれなりにアンテナを広げつつお誘いできればいいなと。それと新曲も作っていきたいし、3曲くらいの音源を来年には出せたらと思っています。さっき話に出た“セルフカバー・グレイテスト・ヒッツ”も視野に入れながら。

大地:再始動の一発目はやっぱりお祭りだったと思うんですよ。17年振りの復活祭だし、お客さんもご祝儀的な感じで関心を持って観に来てくれた。真価を問われるのは2本目のライブ以降、今度のSHELTER以降だと個人的には思ってるんです。だからそこは逃さず、しっかりやりたいんですよね。練習のペースも掴んできてるし。ねぇ、谷口さん?

谷口:学がここまで練習してちゃんと弾けるようになっているのに、僕の弾くギターが一音も合っていないという現実がありますからね(笑)。

大地:まあ、今はそういう状況も楽しめてるからいいですけど、これが1年先も2年先も同じならさすがに「いい加減にしろ!」って言いますよね(笑)。

──ところで、健さんは今後も変わらずリッケンバッカーを使い続ける予定なんですか?

谷口:いや、グレッチやストラトとか他のギターにもいろいろと挑戦したいです。足元のエフェクターやアンプはあまり変えたくないんですけど、ギター本体は変えてみたい。

平松:それはいいですね。

谷口:アームをグイングインやってみたいんですよ。

大地:かつての押さえ方を探しながらね。

谷口:探しながらアームをグイングインやるっていう。

大地:そうなったらもう探し出せないよ(笑)。

谷口:見つからないまま曲が終わる。

大地:…っていう曲を作ろうか?

谷口:懸命に探しても見つからずに終わる人生、探しあぐねていた人生をテーマに。

──“思い通りに運ばない人生”(=ファウルボール)をバンド名に込めたfOULらしくていいじゃないですか。

大地:でもそれもやっぱり、俺と学がちゃんと演奏しないとダメだよね(笑)。
 

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fOUL

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発売・販売:キングレコード

出演:谷口 健、平松 学、大地大介
監督・撮影・編集:大石規湖
音楽:fOUL
音楽ミックスエンジニア:二宮友和
音楽ミックス監修:今井朋美
宣伝:椎名宗之
製作:長谷川英行
製作総指揮:村上潔
企画・制作:長谷川英行、大石規湖
宣伝協力 ルーフトップ
キングレコード 配給
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LIVE INFOライブ情報

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砂上の楼閣36 〜スマートボーイ ミーツ フィーメール パンクス〜
出演:fOUL / Ms.Machine
2022年10月1日(土)下北沢SHELTER
OPEN 18:00 / START 18:30
前売¥3,500(ドリンク代別)
Thank You, Sold Out!!
問い合わせ:SHELTER 03-3466-7430
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