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トップインタビューPalastleben - 極上の模倣品こそニューウェイヴやポスト・パンクの真髄であることを知る確信犯的異能集団、待望の第2弾シングルを発表

極上の模倣品こそニューウェイヴやポスト・パンクの真髄であることを知る確信犯的異能集団、待望の第2弾シングルを発表

2022.07.28

「ニューウェイヴとかポスト・パンクをやってる」と言いたいだけ

──「Danse.Karma」はGang of FourやMagazine、あるいはTalking Heads辺りの影響が窺えるし、「New Order」は頭のリズムが思いきり「Blue Monday」ですよね?(笑) ステージ上のMörishigeさんはロバート・スミスにそっくりだし、そういったパンク‏/ポスト・パンク、ニューウェイヴ、オルタナティヴ的な音色やキーワードは当初から構想していたんですか。

マリアンヌ:ワタクシに関して言うと、日本のパンクやニューウェイヴは好んで聴いていたんですけど、いわゆるポスト・パンクは全然通ってないんです。そのくせ「ポスト・パンクって何かスカしてていいんじゃない? やってみたいわ」なんていい加減なことを言って、パンク好きな友人に嗜められたりして(笑)。でもワタクシは、何でも形から入りたがるタイプなものですから。やっていくうちに見えてくるだろうと思って。それくらいの軽いノリで始まったんですよ。

Mörishige:僕も正直に言えば五十歩百歩なんですよ。

マリアンヌ:Mörishigeはもともとヴィジュアル系だしね(笑)。

Mörishige:まあね(笑)。リスナーとしての観点ではなく、プレイヤーとして出したサウンドが結果としてニューウェイヴやポスト・パンクっぽいものだったというか。それがPalastlebenらしさなのかなと思いますね。

マリアンヌ:ニューウェイヴっていうのも、要はニュアンスなんです。時代の音という意味で言えば、当時のニューウェイヴなんて40年前のオールドウェイヴじゃないですか。率直に言ってワタクシは「ニューウェイヴとかポスト・パンクをやってる」って言いたいだけなんです。だって何だかお洒落じゃないですか(笑)。

Mörishige:そうそう、ニューウェイヴって名乗りたいだけ(笑)。本物志向もいいけど、極上のニセモノをやるほうが抜群に面白いですから。

──でも、2年前の『性誕祭』で初めてPalastlebenを見たときはUltravoxみたいなことをやろうとしているのかな? と思ったんですけどね。

マリアンヌ:ああ、当時はその傾向があったかもしれませんね。あの辺の初期にやっていた曲も英詞に替えたら敗者復活もあるかもしれない。

Mörishige:繰り上げ当選、復活当選ね(笑)。

マリアンヌ:初期の曲は日本語を載せることでどこかヴィジュアル系の香りが漂ってきてしまうフシがあって、個人的には悩ましさを感じていた記憶があります。

──そもそもPalastlebenに早くステージ・デビューをさせたい、早々にお披露目したいというヴィジョンがあってご自身の『性誕祭』に起用したんですよね?

マリアンヌ:それはキノコホテル単体でライブができない事情があったからですね。それならいっそPalastlebenのデビュー戦にしようとワタクシの独断で決めました。メンバーに声をかけたら「やりたい!」と即乗っかってくれましたし。

──その数カ月前にバンドが始動していたわけですよね?

Mörishige:初めてみんなでスタジオに入ったのは2020年の9月でした。

マリアンヌ:そのスタジオでデビュー・ライブの話をして、そこから曲作りを始めて。

Mörishige:その時点では0曲だったからね。だからいかに締め切りが大切かって話ですよ。

──最初の話に戻りましたね(笑)。

マリアンヌ:曲作りを頑張ってくれてたMörishigeに対して、ワタクシはデモの仮歌がキモいだの散々なことを言ったわけなんですけど(笑)。

Mörishige:そう、そんなことをマリアンヌさんに言われて、二度と歌は唄わねえ! と心に固く誓ったんです(笑)。それ以降、デモは余白を残すようになりました。マリアンヌさんのほうでメロディを作ってくれるし、僕ごときが作ったメロディなんてどうせ後で変えられるので(笑)。

マリアンヌ:デモをよく聴くと歌メロっぽいものも入ってるんだけど、率直に言って気持ち悪いんですよ(笑)。音程も破壊的で仮歌の意図するところもよく分からなかったし。

──オリジナル曲を作るのも難儀したかもしれませんが、『性誕祭』で披露した『MOOD ADJUSTER』(2019年11月に発表されたマリアンヌ東雲のソロ・アルバム)の曲を集中して習得するのも大変だったんじゃないですか。

マリアンヌ:オリジナル曲が足りなかったし、ワタクシの性誕祭だからソロ曲をやるのもいいんじゃないかと思って。

Mörishige:マリアンヌさんのソロ曲は、後にも先にもあのときしかやらなかったよね?

マリアンヌ:「絶海の女」だけはその後何回かやったわよ。

Mörishige:ああ、そうか。それがまたPalastlebenのセットリストに馴染んでいたんですよ。

マリアンヌ:「絶海の女」はPalastlebenで英詞バージョンを作ってもいいんじゃないかしら? フェティッシュなニュアンスが増すと思うの。

Mörishige:いいかもね。あの曲はダブな印象があるし、Palastlebenなら面白いアレンジでやれるかもしれない。

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レコーディング・ミックス・マスタリングエンジニア:軍司健太

LIVE INFOライブ情報

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2022年9月23日(金・祝)東高円寺U.F.O. CLUB
OPEN 18:00 / START 18:30
前売¥3,000 / 当日¥3,500(共にドリンク代別)
 

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出演:mophing people / noodles / Palastleben
2022年11月19日(土)渋谷La.mama
OPEN 18:00 / START 18:30
前売¥4,000 / 当日¥4,300(共にドリンク代別)

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