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INTERVIEW

トップインタビュー池畑潤二 - バンドマン兼スタッフとしてフジロックに関わり続ける理由、自身の音楽人生を集約した"ROUTE 17"という晴れ舞台

バンドマン兼スタッフとしてフジロックに関わり続ける理由、自身の音楽人生を集約した“ROUTE 17”という晴れ舞台

2022.07.04

“苗場音楽突撃隊”や“ROUTE 17”の雛型としてあったもの

──2011年から苗場食堂ステージで行なわれるようになった“苗場音楽突撃隊”も、池畑さんの音楽人生を語る上で欠かせないものになりましたね。

池畑:ああいう即興性の高いセッション的なものを日高さんはやりたいとずっと考えていたのかもしれないし、それ以前からフジロック以外の場所でそういうものをやれと日高さんには言われていたんだよ。「お前がバンマスになって、腕利きのミュージシャンを集めて面白いことがやれないか?」って。

──私見ですが、“苗場音楽突撃隊”も“ROUTE 17”も『BIG BEAT CARNIVAL』(2008年10月に福岡と東京で開催された、池畑潤二の50歳を祝う生誕祭)が雛型としてあったのが大きかったのではないかと思うんです。

池畑:そうだね。遡ると『HAKATA BEAT CLUB』(2004年11月に福岡と東京で開催された、浦田賢一、梶浦雅裕、川嶋一秀、池畑潤二という4人のドラマーが主軸となったスペシャルイベント)をやれたのも大きかった。さらに遡ると、ルースターズを辞めて九州へ戻ったときに地元のミュージシャンを集めてそれと似たようなことをやっていたんだよ。そこにUP-BEATでデビューする前の広石(武彦)がいたりしてね。

──ZERO SPECTERをやる前の話ですか。

池畑:地元でそういうことをやった流れでSPECTERSを結成することになり、ZERO SPECTERと名前を変えたわけ。

──なるほど。ルースターズ脱退以降の活動のすべてが今日に至る池畑さんの音楽人生につながっているんですね。

池畑:いま思えばね。先週末、『ロックンロール スター千一夜』という群馬のイベントで広石と共演したときもそんなことを思い出して。こういう面子で集まって、あいつにあの曲を唄わせたら面白いだろうなっていう視点が昔からあるんだよね。その昔、ルースターズでツアーに出るとき、俺がツアーでやる曲を集めてカセットテープでDJ的に編集してさ。それを運転しながら聴いていると、思わずプロデューサーというかバンマス的視点になったりして。

──2013年に始まった“ROUTE 17 Rock‘n’Roll ORCHESTRA”は「フジロックの朝イチに目が覚めるようなことをやりたい」という日高さんのアイデアから始まったそうですが、それ以前、池畑さんが2011年に出演したDAD MOM GODも確かグリーンステージで朝イチにライブをしましたよね。その際の経験がのちの“ROUTE 17 Rock‘n’Roll ORCHESTRA”に活かされているように思えるのですが、いかがですか。

池畑:影響はあったと思う。DAD MOM GODで朝イチでやったときにその場の状況がよく分かったというか、ライブが始まるぞ! という空気がいまいち作りづらいというか。お客さんもテントから出てきてぞろぞろ移動する時間帯なんだよね。それもあって、朝イチで目が覚めるような盛り上がるライブをグリーンステージでやりたいという構想が日高さんの中で生まれたんじゃないかと思う。それも例によって「やるのか? やらないのか?」という話で(笑)。

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▲2014年の“ROUTE 17”
Ⓒ Yasuyuki Kasagi

──ルースターズはブルースやロックンロールの古典を現代に伝えるバンドだったし、その流れを汲むかのように往年のリズム&ブルースやロック・クラシックスを手練の演奏陣が披露する“ROUTE 17 Rock‘n’Roll ORCHESTRA”は古今東西の良質な音楽を次世代へ伝承する意義深い場でもあると思うんです。そうした不滅のクラシック・ナンバーを若い世代が楽しく享受している姿も美しいですし。

池畑:日高さんが「あれをやろう、これもやろう」というのが大元にあって、音楽的なジャンル分けや時代分けもしなくちゃいけないし、一言にブルースと言ってもその中でさらにジャンル分けがあったり、今年はこの辺りを攻めてみようかというチャレンジもしないといけない。その上でこの歌はあの人に歌ってもらおうとかの人選があるので、準備期間はかなり大変なんだよね。日高さんと飲みながら対話を重ねて、それを俺がすべてノートに書き留めないといけないから(笑)。

──今年の“ROUTE 17 Rock‘n’Roll ORCHESTRA”は池畑さんを筆頭に、花田裕之さん(Gt)、ヤマジカズヒデさん(Gt)、細海魚さん(Key)、隅倉弘至さん(Ba)、梅津和時さん(A.Sax)、田中邦和さん(T.Sax)、タブゾンビさん(Tp)、青木ケイタさん(B.Sax)、丈青さん(Pf, Key)、スティーヴ エトウさん(Per)、タニー・ホリデイさん(Cho)という豪華面子で、基本的な楽器の構成と顔ぶれは2013年の始動以来、大きな変動はありませんよね。

池畑:面子に関してはある程度の設計図が最初からあった。それに加えて、日高さんが「ジャズができるピアニストはいないのか?」と言うので、タブと一緒にいろいろやっていた丈青のことが思い浮かんで声をかけてみた。

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LIVE INFOライブ情報

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FUJI ROCK FESTIVAL'22
2022年7月29日(金)30日(土)31日(日)
新潟県 湯沢町 苗場スキー場
※池畑潤二 率いる“ROUTE 17 Rock'n'Roll ORCHESTRA”は31日(日)15:00〜16:00、GREEN STAGEに出演
<チケットインフォメーション>
◉一般発売:3日通し券¥49,000 / 2日券¥38,000 / 1日券¥21,000
◉駐車券:¥4,000
◉キャンプサイト券:¥4,000
主催:SMASH CORPORATION
企画・制作:SMASH CORPORATION / HOT STUFF PROMOTION
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