問題から逃げたり思考停止したらそこで試合終了
──前回のイベント『dialogueレズ風俗をめぐることばときもち』から間髪入れず、2022年5月3日に『Lesbian escort agency』という無観客・有料配信イベントを開催しますよね。今回はレズっ娘グループ15周年記念のイベントということでお祝いムードなのかな? と思いきや「レズ風俗キャスト本人達による真正面からの、より深いレズ風俗トークをお届け」と書かれていて、どこまでも真面目! と思わずツッコんでしまいました。具体的なトークテーマなど決まっているのでしょうか?
御坊:最近のイベントの傾向としては、やっぱり『ことばときもち』についてみんなで語り合うということがベースとしてありますね。イベントに登壇するキャストたちからは基本的には個人が話したいテーマや、またお客様からの質問に対して、みんなで語り合いながら理解を深めていくという感じ……こうして振り返ってみるとイベントって、まさに“dialogue”ですね。
三浦:コロナ禍の前は有観客のイベントが当たり前で、そのときもそこまで直接インタラクティブな対話をしていたわけではないですが、やっぱり会場の空気感や反応で「同じ場を共有しているな」っていうのはありましたよね。無観客だとそれができない……ってことはないんだと、何回かくり返してきたなかでわかって、前回の『dialogue』でよりはっきりしたと感じています。
御坊:自分からは前回のイベント内では話しきれなかったビアンコースの代替案というか、新しい名称について、いまキャストらにアンケートで意見を募っていて、それを発表したいと思います。ビアンコースという呼称については、いままで一度も批判対象には挙げられてはいませんが、個人的には、2007年5月3日の創業当時から15年間提供してきたこのコース名はことばの意味としてもですが、いまの時代にも合っていないんじゃないか、名称を改める必要があるんじゃないかと考えておりました。前回イベントでは視聴者の方から「少なくとも“ヘルス”コース(という名称)よりはマシ」とコメントいただきました。
三浦:ヘルスコースは、たしかにない(笑)。というか、それって男性向け風俗で主に使われていたことばですよね。そういう既存のものにのっかるとわかりやすさもあるとは思うのですが、すでにイメージが固まっているだけに「違う…」と感じる人も当然出てきますよね。いまの空気感でしっくりくることばを、いまのキャストさん、お客様と考えていくのがいいんじゃないかと思います。
御坊:お客様の利用バレやキャストの身バレ的にも改善の余地があるのかなって思ってます。あとは、15年間運営してきて「コレって決めてなかったよね?」というお客様とキャスト双方の安全対策のひとつの提案があるので、イベントで発表したいと思ってます。
──時代に合うかどうか、というのは長くやってきたからこその悩みですね。名称を変えるかどうかということについては、ことばの意味を考え続けアップデートし続ける……という決意を感じます。新しい安全対策の話も、めちゃくちゃ興味深いです。お客様にも一緒に考えていただけると嬉しいですよね。
御坊:人間だれしもそのときの考え方って多かれ少なかれ15年前とまったく同じ考えだったらやばいと思うんですよ。問題がむずかしいからと逃げてしまったり思考停止してしまうと、そこで試合終了ですからね。今後も過去を反省しながら柔軟な姿勢で新たな知識や理解を得て考え方を更新していき、できるだけ自分のいまの考えを発信し続けていきたいと思ってます。
──キャストからは各々が話したいテーマを提案できるということで、登壇キャストも多いからいろんな話がきけそうですね。バラエティ豊かな面々ですが、今回初めて登壇するキャストはいますか?
御坊:ティアラ大阪店の期待の新人キャストめいちゃんですね。イベント配信後、ご指名が増えること間違いなしです。あとは、新人講習兼任キャストのまこちゃん、電撃復帰のほたるさん、ティアラ東京店からももちゃんなど総勢8名のキャストたちが参加します。
ゆえさんにアシストしてもらいながら、キャストらのリアルなことばを通じて、当グループやキャストらそれぞれの魅力を伝え、現在ご利用中のお客様やまだ当店をご利用いただいたことのないお客様たちのなかのインナー世間から解放できるよう、様々な側面からアプローチできるようなイベントにしたいと思います!
──イベントでのおふたりの絶妙なコンビネーションMCも楽しみにしています! ありがとうございました!