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INTERVIEW

トップインタビュー七条レタス×齊藤キャベツ- 『イロドリミドリ』1つ恩返しが出来た

七条レタス×齊藤キャベツ- 『イロドリミドリ』1つ恩返しが出来た

2021.12.28

 音声付きのマンガ動画にリアルLIVEとゲーム『CHUNITHM(チュウニズム)』の派生コンテンツ以上の熱気をもって展開されている『イロドリミドリ』。ファンはもちろん原作スタッフからも熱望されていたTVアニメ化がとうとう決定。愛と熱意で動き続けている『イロドリミドリ』のアニメ化はどのように制作されているのか。原作者でもある七条レタス氏×齊藤キャベツ氏に制作の裏側を伺いました。
[interview:柏木 聡(LOFT/PLUS ONE)]

「アニメになったよ。」と言えるようになりました

――原作を担当されていますが、それぞれにどのようなことを担当されているのでしょうか。
 
(齊藤)キャベツ:面倒くさがりなので原作としてクレジットしていますが、本職としては『イロドリミドリ』のコンテンツ全体のディレクション、そしてオリジナル楽曲のプロデュースなどさせていただいています。レタスさんには脚本と、楽曲提供をしていただいています。
 
(七条)レタス:僕は編集もやっているので、原作の音回り全てを担当しています。Hisasiさんたちも加えて、ざっくり原作チームという形ですね。
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――今回のTVアニメ化はどのような形でお話が来たのでしょうか。
 
キャベツ:アニメ化が夢だったので2020年の夏ごろからフロントウイングの跡部(泰広)さんと「どうすればアニメ化できるだろう」という話をしていたんです。当時は何もわからなかったので、跡部さんに相談しながらアニメ制作の現場についていろいろ教えていただいたという時期がありまして。。『イロドリミドリ』は『CHUNITHM(チュウニズム)』というアーケード音楽ゲームの中のコンテンツの1つになりますが、その後、2020年10月頃『CHUNITHM』の新しいタイトル『CHUNITHM NEW (チュウニズム ニュー)』のプロモーションを考えるにあたって「アニメって可能性ありますか。」とお話を持ち掛けたものが形になりました。なので、私はむしろアニメ化の言いだしっぺになります。
 
レタス:キャベツさんは「アニメ化が決まりました。」と原作者に言う方ですね。僕はキャベツさんから言われましたけど(笑)。
 
――原作者がアニメ化を主導する側にいるというのはなかなかないことですね。ただ、このコロナ禍で動き出し、これだけ短いスパンで放送までというのはかなり難しかったのではと思いますが如何でしたか。
 
キャベツ:実際に動き出したのは今年に入ってなので更に駆け足だったかもしれませんね。そこはショートアニメだからなのと、TVアニメを制作していただいてる暁さんは『イロドリミドリ』のMVを何作か手掛けていただいていて、作品の世界観をすでに掴んでいただいていたので出せたスピード感だと思います。
 
 
――原作も普通の漫画ではなく音やキャストの演技、漫画のコマを使った動画となっています。アニメに近い作品からTVアニメとなりますが、今回のTVアニメにお二人はどういった形で関わられているのでしょうか。
 
レタス:TVアニメ本編の音楽もマンガ動画の劇伴を使っているので、音楽に関して言うと新規で改めてという部分はそれほど多くはないです。
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――音楽が元々ある作品でその部分を変えてしまうのは世界観を変えることになってしまうので、そのままの方が原作からのファンにとっても嬉しいですね。
 
キャベツ:私は個人的に予想していたよりもガッツリアニメ制作の現場にも関わらせていただいています。実際に動き出す前は、まだ原作とは全く違う物語になる可能性もあったので、場合によっては監修しなくてもいいかななどとさえ思っていたんですが・・・。
 
レタス:それがあれよあれよという間に色んな所に、という感じでした。
 
キャベツ:フロントウイングさんからも暁さんからも「原作ファンを裏切りたくない。」と言っていただけたので、そこからスタート出来たのが心強かったです。シナリオにはプロットレベルから入らせていただいてました。
 
――かなり、ガッツリ入られたんですね。
 
レタス:田中監督もかなり原作を読み込んでくれて理解があったので、みんなで目指す方向は決めやすかったですね。
 
キャベツ:アニメから入る方も入りやすいようにというのは、強く意識したところです。
 
レタス:全く同じものを出しても面白くないですし、本編に無い絵が付いたパートもあります。そこは、私僕たちもせっかくなので観たいという思いがあったものをアニメに落とし込んでいただけました。
 
キャベツ:当然、収録も撮り直してます。7年近く原作を続けている中、キャラクターが物語を経ることで成長していて雰囲気が今と変わっているところもあるので、TVアニメ化で今だからできる「イロドリミドリ最初の物語」を目指しました。
 
レタス:改めて俯瞰して見直した形で、それに合わせて構成を変えたりもしています。あと、原作と違う点で言うとマンガ動画は特殊な作り方をしていて、あれは音から作っているんです。アニメでは絵があってそこに音となっていてがつくので、かなり感覚が違うなと現場で観ていて新鮮でした。ちゃんとアニメになったと思いました。
 
――ちゃんとアニメになったと感じられたという事ですが、その点に関して詳しく伺えますか。
 
レタス:アニクラで曲がかけられるようになりました(笑)。当たり前の話なんですけど、「アニメになったよ。」と言えるようになりました。今はコンテンツが細分化していて、近いジャンルにいてもアニメを観ないという方もいるので、アニメというタグが付いたことでいろんな人に触れていただきやすくなったなと思います。
 
キャベツ:原作はどちらかというとボイスドラマの文化に近いものなので、カットという概念があまりないんです。耳で聞いたもので絵を思浮かべながら、緩くシーンが展開されていくので、いい意味でボイスドラマだから出来る間の作り方や余韻の残し方が確実にあるんです。それが面白いところなんですが、アニメは当たり前ですが絵が最初にあってしかもそこが最初に情報として入ってくる。そこには嘘や想像力の余白があまりないので、絵が変わればシーンも変わるという力があって。そこは原作ではなかなかできないことでしたね。絵から生まれるテンポがあるので、こういう風に処理されるのかと驚くこともあって新鮮でした。
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LIVE INFOライブ情報

TVアニメ「イロドリミドリ」

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2022年1月4日(火)よりTOKYO MXほかにて放送開始!

-Cast-
明坂芹菜:新田恵海 
御形アリシアナ:福原綾香 
天王洲なずな:山本彩乃 
小仏凪:佐倉薫 
箱部なる:M・A・O
 
-staff-
原作:七条レタス 齊藤キャベツ
キャラクター原案:Hisasi
企画:CHUNITHM
監督:田中千駿
シリーズ構成:田中千駿 石倉礼
キャラクターデザイン:佐藤健史 後藤香織
美術監督:魏斯曼(St.PILZ)
色彩設計:池田ひとみ
撮影監督:石山智之
編集:柳圭介
音響監督:西山寛基
音楽:D.watt(IOSYS)
デザインサポート:佐藤啓太(SEGA)
アニメーションプロデューサー:映月
アニメーション製作:暁
プロデューサー:小清水純(SEGA) 跡部泰広(フロントウイング)
アシスタントプロデューサー:植村有紀子(SEGA) 石坂竜二(フロントウイング) 河野麗生(フロントウイング)
プロデュース・宣伝:SEGA フロントウイング
製作:イロドリミドリ新聞部
 
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