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INTERVIEW

トップインタビュー七条レタス×齊藤キャベツ- 『イロドリミドリ』1つ恩返しが出来た

七条レタス×齊藤キャベツ- 『イロドリミドリ』1つ恩返しが出来た

2021.12.28

みんな謎の期待感を持ってくれてます

――伺っていると凄いカロリーが高い制作の仕方をしているようにも感じました。
 
キャベツ:自然にやっている感じなので、この制作スタイルが根本的な価値観になっているのかもしれないです。
 
レタス:そこが『イロドリミドリ』の特徴を付けているのかもしれないです。
 
キャベツ:物語だけでも足りなくて、曲だけでも足りないという感覚があるんです。物語を知るほど音楽の魅力が増すという経験を提供したいなと考えています。
 
レタス:元々、僕が同人CDではそういう作品を作って作り方をしていて、今に至っても同じ作り方をさせてもらえています。
 
キャベツ:原作『イロドリミドリ』をやりたいとなった時に最初に浮かんだのがレタスさんのやり方だったんです。レタスさんのやり方が魅力的だと憧れていたところから、実際に出来そうに変わっていき、「試しに1年やってみましょうか。」となったものが今も続いています。特にレタスさんが一番凄いなと思っていたのがトラックリストでして。
 
――トラックリストが凄いというのは。
 
キャベツ:アルバムの中でドラマと曲を分けないんです。曲の間にドラマを挟んで、ドラマの延長線上に曲があるんですよ。それが面白くてイロドリミドリでも意識的にやっているところはあります。
 
レタス:目の前で言われると照れますね(笑)。音楽とストーリーの関わり合いの部分は、僕は昔からそういうスタイルでやっていたんです。別にミュージカルが特別好きとかではないんですが、お話を描きたいという欲求と音楽をやりたいという欲求は両方あるのでその落としどころがこうなったんでしょうね。
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――聞けば聞くほど、色々なことに挑戦しているコンテンツですね。
 
キャベツ:二人の性格も出ているんだと思います。これはもうやってるよね、となったら早々に切り捨てたり。
 
レタス:「同じことやってもしょうがないな」はずっといっつも言ってますね。
 
キャベツ:縁に恵まれているから出来ていますね。
 
レタス:作曲に携わってくれている人たちが、僕よりも喜んでくれるのでそれも嬉しいです。
 
キャベツ:『イロドリミドリ』というものに対してみんな謎の期待感のようなものは持ってくれてますよね。「なんか面白そう、俺たちの表現したいことが出来るんじゃね。」っとモチベーションを持たす何かがあるような。
 
レタス:キャストのみんながそうですね。身の回りの作曲家さんたちも楽しそうにやってくれる方が多いです。そういうメンバーが一緒にいてくれるのは強いなと思います。
 
キャベツ:あと、SEGAのものという認識が薄いのが良いのかもしれないですね。
 
――どういう事ですか。
 
キャベツ:みんなでコネコネしているものという認識が強く、いわゆる企業っぽい作り方はあまりしてないんですよね。それが作品に良い意味で伝わってくれているといいなと思っています。この作り方を続けられているのが強みなんです。
 
――情熱を保てているのも凄いですね。一緒に盛り上げてくれるのはファンのみなさんもそうですね。
 
キャベツ:何か恩返しが出来ることがあればと考えていたんですが、今回のアニメ化で少しお返しすることが出来たかなと思っています。レタスさんにはアニクラで流してもらえるといいですね。
 
レタス:早速、昨日のDJで流してきましたよ。良い曲ばかりなので、そこが響いてくれると嬉しいですね。
 
――実際に完成した作品を観られて如何でしたか。
 
キャベツ:頭の悪い回答をすると「わぁ、動いている」ですね。
 
――(笑)。
 
キャベツ:4th LIVEの時にアニメ化の発表をしたのですが、その時のPVは僕が編集してまして、白黒の漫画時代だった最初のシーンを使って、そこからアニメに繋がるように編集したんです。これがまんま私の最初にアニメを観たときの気持ちですね(笑)
 
レタス:僕はHisasiさんじゃないイロドリミドリが動いているのが面白かったです。今までは僕らものという感覚が強かったのが、初めて僕らの手によるものじゃない『イロドリミドリ』が出たなと思いました。今までのMVとも違っていて、じんわりと「イロドリミドリってアニメになっちゃったんだ。」ということを感じています。
 
キャベツ:あとは、ホッとした気持ちも大きいです。言いだしっぺとして、ちゃんとTVアニメとして放送できることに安心感が出ています。
 
――もうすぐ放送開始まりますね。
 
レタス:そうですね。アニメ化という事でまだまだ言いたいことは色々ありますが、アニメを楽しんでいただいて、アニクラでもイロドリミドリをかけていただきたいですね。あとはみんなでイロドリミドリを観るイベントをLOFTでやりたいですよね。
 
キャベツ:今まで追い続けてきてくれた方はもちろん、初めての方も一緒に楽しんでもらえると嬉しいです。そしてもし、それが少しでもきっかけになれるのなら、次の休みの時にでも、ゲームセンターにも足を運んでみてください。そこには、「イロドリミドリ」だけじゃなく、きっとあなたのよく知ってる、またはまだ知らないだけのたくさんの素敵な「音楽」と出会える音楽ゲームがあります。「イロドリミドリ」の物語と音楽を共に育んでくれた場所にも恩返しを願いつつ。放送に向けチーム一同頑張って制作しております。楽しみにしていてください。
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©SEGA
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LIVE INFOライブ情報

TVアニメ「イロドリミドリ」

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2022年1月4日(火)よりTOKYO MXほかにて放送開始!

-Cast-
明坂芹菜:新田恵海 
御形アリシアナ:福原綾香 
天王洲なずな:山本彩乃 
小仏凪:佐倉薫 
箱部なる:M・A・O
 
-staff-
原作:七条レタス 齊藤キャベツ
キャラクター原案:Hisasi
企画:CHUNITHM
監督:田中千駿
シリーズ構成:田中千駿 石倉礼
キャラクターデザイン:佐藤健史 後藤香織
美術監督:魏斯曼(St.PILZ)
色彩設計:池田ひとみ
撮影監督:石山智之
編集:柳圭介
音響監督:西山寛基
音楽:D.watt(IOSYS)
デザインサポート:佐藤啓太(SEGA)
アニメーションプロデューサー:映月
アニメーション製作:暁
プロデューサー:小清水純(SEGA) 跡部泰広(フロントウイング)
アシスタントプロデューサー:植村有紀子(SEGA) 石坂竜二(フロントウイング) 河野麗生(フロントウイング)
プロデュース・宣伝:SEGA フロントウイング
製作:イロドリミドリ新聞部
 
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