ライブハウスでの出会いが今に繋がっている
川本:五味さんが初めてライブハウスへ行ったのはいくつの時だったんですか。
五味:大阪にIMP HALLという、LIQUIDROOMと同じくらいのキャパのハコに当時よく外国のバンドが来てたんですけど、17歳の時にBad Religionというメロディックの重鎮バンドが来日すると知って。友達とチケット取って見に行ったら、前座ですよ、SPREADが出てて。あれがライブハウスだったのか、ホールだったのかはまぁ感覚的には分からないけど、それが最初でしたね。そん時はBad Religionを見に行ってたんでSPREADは全く知らなくて、ハイスタは知ってたんですよ。当日、ベース&ボーカルで3ピースで、これハイスタなんちゃうか? と曲も分かってないけど前のほうに行ってダイブをしたのは覚えてる。目当てのバンドを見に行って、全然違うバンドが出てきて、それを気に入ったっていう。バンドに興味を持つきっかけっていうのは初めて行ったあの時からあるなー、と思って。そっから自分もバンドをやり始めて奈良NEVERLANDでブッキングとか出るようになって、ブッキングで知り合った友達が増えて、ツアーに呼んでもらったりとかするようになって…それがずっと続いてる。みんなイベント出る人を知ってると言いましたけど、普段ライブハウスでやってることがその時から続いて今に至る感じですね。
久保寺:やっぱり、けっこう覚えていますね。
五味:行ったライブとか、僕はけっこう覚えてますね。どこでライブやったか、誰と対バンしたかとか。この中では本数も一番多いと思いますが。ダゼ(山﨑)とかのほうがライブを見てる数は多いんじゃないかな。
山﨑:ライブハウスの人たちよりかは少ないくらい、かなと。
五味:1回1回のライブって出会いと言うか、気づきとかあって、今度は999999999ってバンドは知らないので見て覚えて…ってなると思う。出てる人じゃなくて、ライブに来ていた人にCDもらって聴いたら良くて、どっか別の所で一緒にやろうってなったりとか。突然少年とかもそうやったと思うんすよ。「挑戦状」みたいのが来たんすよ。手書きのをもらって、筆みたいので一緒にやってほしいと書いてあって、「こいつ誰やん?」ってなって(笑)。でも危ない噂は聞いてたんで、あ…来たなって。そういうのやってたよな?
大武:そうですね…(失笑)。
五味:僕ら世代のバンドに挑戦状を渡し歩いていたという、彼らとの出会いもライブハウスだったと思うんですけど。このイベントにも、そういう出会いがあればいいなと思いますね。人生で初めてライブに来ました、って人がイベントでいたらいいと思うし。
川本:うんうん、そうですね。
五味:たまたまRooftopを見てくれて、気になって来てみたらこういうバンドがいるんだ、って。
久保寺:早割りとは別で、学割りを作っているんですよ(学生はチケット代金¥1,000キャッシュバックあり)。
五味:あ、それは推したほうがいいね。ライブハウスがトラウマになるのは10代というイメージがあるから(笑)。こういうイベントで学割りはいいね。でもおっさんの学生とかもいますよ? その場合は?
久保寺:そこは…決めてなかったですね(笑)。
五味:学割りを推したいならRooftopを大学とかに持っていって置かせてもらったらいいんじゃないかな。ところで、SHELTERとERAは系列なの?
川本:違うんですけど、会社の垣根を超えまして(笑)。
五味:そういうのいいっすよね。
久保寺:ERAでイベントを開催した! ってバンドマンが、次はSHELTERでワンマンとか企画やります! って流れが昔から多いのがありまして。自分もそうだったんですが、個人的にはありだなーと思っています。
川本:僕が初めて行ったライブハウスが下北沢ではERAだったんですよ。famを見ました。10年くらい前かな。ダゼ(山﨑)さんはしょっちゅうSHELTERやERAに出てますもんね。
山﨑:ERAは最近久々でしたけど、famの時はめちゃめちゃ出てましたね。当時はSHELTERに出るのは少なかったけど、今は多いですね。飲んでばっかですけど。ライブハウスと言うか、飲みに来てる(笑)。
川本:突然少年もどっちもよく出てるよね。
久保寺:突然少年はそもそもライブが多いよね。月にどのくらいライブをやってるの?
大武:10本ちょい?
カニ:毎月そのくらいは。
川本:多いね(笑)。いろんなライブハウスに出てて、特に好きなハコとかある?
大武:SHELTERは、ライブハウスに出始める前からいろんなバンドのライブ映像を見てるとSHELTERだったりして、自分らもやってみたいなーってところがあったけど。今は、月に3本やる時もあるし…。
川本:もはやハコバンだからね(笑)。