元号というものにちゃんと向き合うことが大事
──今年のフェスのテーマは「平成最後の新年会」という、今回ならではのテーマになっていますね。
村山 このテーマを決めた時は、平成が今年で終わることが発表されて間もない頃だったから「平成最後」っていう言葉が新鮮だったんです。でもその後、同じような企画が世の中にあふれてしまって、いまや物珍しくもなんともなくなってしまった。でも、1月26日という遅めの新年会だから「平成最後の新年会」であることは間違いないと思います。
おオはし でもツイッターに「さるフェスの翌日も新年会だから朝までいて大丈夫かなあ」っていうツイートがありました。
村山 なんと!我々は平成最後から2番目でしたか。
河井 みんなやたらと「平成最後の」って言葉を使いますが、いまの時代、殊更に何かを記念することにあまり意味はないと思いますね。むしろ、何事もなく自ずと続いていくようなものに意味があるんじゃないかと。
村山 「さるフェス10周年」とか「平成最後の」とか、うちもめちゃめちゃ記念してるじゃないですか!
河井 だから毎回手を替え品を替えしてますが、実際のところ中身は同じだということなんです。
──確かに去年は10周年だから何かあるのかと思ったら、結局、カレーの種類が増えたぐらいでしたからね。
村山 カレー推しということで、初めてカレーステージが出現しました。やってみたら予想以上に評判がよかったしやってみて面白かったので今年もやろうかなと。今年は「フードステージ」と称して、ステージ上でお客さんが食べ物を買いながら、その隅でこじんまり演奏しているのを見ることができます。
──フェイスステージに続き、また新たなステージが誕生したとも言えますね。
村山 ステージが増えるのがさるフェスの歴史でもあります。新しいステージと言えば、今年は深海エリアでシンポジウムをやることになりました。
おオはし 元号についてのトークです。
村山 フライヤーで「新元号はさるフェスにおまかせ!!」と謳ってましたよね。批判をあびかねないことを言い切った感はあります。
──おまかせ!!って、誰からもまかされてないと思いますが…。
おオはし 出演者とお客さんから元号を募集して、その中から新元号を決めたいなと。
河井 まあ5月までの暫定ですから。
村山 暫定だから勝手に決めていいってもんでもないでしょう(笑)
おオはし 怖い人に怒られないかしら。
河井 ただね、新元号が発表されたら、先日の高輪ゲートウェイの時と同じように、必ずあれこれと言われると思うんです。だからさるフェスではその予告演習という位置づけで新元号を考えてみようと。つまり、まずはみんなが元号というものにちゃんと向き合うことが大事なんです。
──参加することが大事ってことですか。
河井 いつも宮台先生が言ってるじゃないですか。任せて文句を言うだけの「お任せ民主主義」はだめだと。
おオはし 今年のさるフェスに参加しておけば、新元号が発表された時に「私も考えたんだよ」って胸張って言えますしね。
村山 何言ってんのあんた達って言われるだけだと思いますが…。
河井 もし当日、陛下がいらしたらどうしましょう。やっぱりご招待ですか?
おオはし 入場料はいただきます。有料イベントなので。
河井 だって元号については一番の関係者ですよ!その人からお金取るんですか?
おオはし もちろん感謝して頂戴致しますよ。
河井 じゃあ、それでもよかったら陛下も是非。
村山 せめてさるフェスで決まった新元号を我々の総意として提出しましょう。
おオはし え、どこに?
しりあがり ツテとかあるんですか?
村山 しりあがりさんは紫綬褒章をもらってるんだから知らない仲じゃないでしょう。
しりあがり いや、まぁそこは…
河井 調子に乗るということの最たる例ですね。
