それぞれの出会い
——皆さんはいつ頃に知り合ったんですか?
mitsu:風弥さんは…、何が最初だったんだろう?
風弥:めちゃめちゃ前だよね。でもν[NEU](mitsuがソロの前に行なっていたバンド)との対バンだったから、7年とか前かな?
mitsu:かもしれないですね! 自分は一方的に前から知ってたんですけど。バンド同士での対バンは多くても、各々のバンドのスケジュールがあるから、個々で会うようになるのって結構大変であんまりないんですけど、風弥さんはそうなった中の一人ですね。Cazquiくんはそういった意味では、バンドでの対バンはしてないんです。俺は今はソロですけど、前のバンドでのジャンルも違ったし。なんですけど、KOUICHIくんという繋がりもあって当時からお話は聞いていて。Cazquiくんも「俺の声が」って言ってくれてるっていうのを聞いていたんですね。Cazquiくんに関しては、今年くらいかな?
Cazqui:実は昔、PENICILLINの『ロマンス』のセッションをした時に、1回同じステージに立ってると思うんです。
mitsu:えっ!? あっ、O-EASTだ! ノクブラ(NOCTURNAL BLOODLUST)とν[NEU]で対バンをしたことがあった! あの時ってCazquiくんだったっけ?
Cazqui:アルルカンの奈緒くん(Gt)と上手側にいました。
mitsu:そうだ、そうだ! ノクブラとν[NEU]は、音楽性が全然違うんですけど、その時に違うジャンルから入ってきたっていうのは聞いていて、「すげーバンドだな」って思って。確かその時はボーカルさんに声を掛けてもらって、「mitsuくん、声が最高にいいね」って言われて、「いや、ジャンル違うじゃん」って会話をしたのを覚えてるんですね。それが4〜5年前かな?
Cazqui:そうですね。
風弥:じゃあ、結構前だね。
mitsu:でもちゃんと知り合ったのは、今年くらいかな。
——個々に飲みに行ったりとかはするんですか?
mitsu:うちらはそんなにお酒をガンガン飲むタイプじゃないかな。Cazquiくんもそうでもないよね?
Cazqui:実は結構な量を飲むんですけど、しっぽり一人で延々と飲んでますね。
mitsu:そうだよね。風弥さんと俺もガヤガヤ飲む感じじゃないんで。
風弥:でも飯はよく行くよね。
mitsu:なのでどっちかって言うと1対1で飯に行ったり、Cazquiくんともこの間1対1で行こうってなった時に近くに俺の仲間うちがいたんで一緒に行ったり。意外と直で会うことの方が多かったりしますね。あんまり友達が多いわけではないけど、自分が興味があるなって思った人とはすぐ1対1で行こうってなるんで、その2人です。
——mitsuさんって友達がたくさんいらっしゃいそうですけど…。
mitsu:昔は多かったし、少なくはないかもしれないんですけど。昔はいろんな人の現場が多かったし、みんなでワイワイ飲んだりとかはあったんですけど、そういう付き合いではなく、普通に連絡して「会おう」みたいになれる関係は意外といなかったんです。ただ人が好きなので、興味があるなって思ったらグイグイ行くタイプなんで、2人には俺から声を掛けに行ったくらいの感覚ですね。
——逆に風弥さんやCazquiさんから見てのmitsuさんの印象はどういう感じですか?
風弥:印象というか、そもそも俺は初めて見た時から声も好きだし、キャラクターもビジュアル面も好きだし、「あっ、いいな。単純にタイプなボーカルだな」って。
mitsu:有難いです(笑)。
風弥:だからν[NEU]をやってた時から、会う度に「いつか演ろうよ」みたいな話はずっとしてて、それもあってソロの曲を書いたりとかもあるんですけど。デイジー(DaizyStripper)もそんなに交流が多いバンドではないですし、俺もそんなに多くはないですけど、その中でもmitsuは会う回数も連絡を取る回数も多くて、距離がすごく近いですね。バンド以外だったら、一番近いかもしれないですね。
mitsu:有難うございます。嬉しいです。
——Cazquiさんはどうですか?
Cazqui:僕は元々、ただν[NEU]の曲が好みだったというのもあって(笑)。
一同:(笑)
mitsu:意外すぎるよね(笑)。
Cazqui:風弥さんに関してもそうなんですけど、昔から同じ界隈の方々の音楽を極力チェックするようにしてたんです。ν[NEU]の音楽がいいなって思ってた時、ちょうど俺の昔からの友達が…。mitsuさんと昔一緒にバンドをやっていたんでしたっけ?
mitsu:うん。ヴィジュアル系ではない時のバンドのメンバーですね。
Cazqui:それで「あっ、つるみがあるんだ」って思って。その時にその友達と定期的に入る「いつか飲みたいね」っていうやりとりがあって、5〜6年くらい経って行くわけじゃないですか(笑)。
mitsu:あるあるだね(笑)。
一同:(笑)
Cazqui:5〜6年経って行く中で、「今、mitsuくんと飲んでるからCazquiもおいでよ」っていう連絡がちょいちょい来てて、「でも、俺がいきなりここで現れても、どうなのかな〜」ってタイミングで。そういうのがあって、「mitsuさんの声、いいな」って思いながら数年経ち、みたいな(笑)。でようやく機会が訪れたっていう感じですね。
——企画をするっていうのはいいですね。思い立ってもやらなかったら、言う機会もないですもんね。
mitsu:そうそう。こんな風に2人は言ってくれてますけど、俺はあんまり音楽人じゃないかなって思ってたんです。俺はただの男の子というか、好きな人たちと楽しくワイワイやることが好きで、2人は俺の中で、俺にない音楽人なんですよ。音楽にすごく長けてるって思ってて、俺にはないので惹かれて。本当に単純に興味があって、そこから一気に近付いたかなって思います。そういう人たちと出来たら、俺も音楽人みたいになれるし(笑)。
——謙遜してますよ(笑)。
Cazqui:あとさっきの友達のことに加えて、僕はKOUICHIさんの曲が昔から元々好きで。初期の音源に参加してもらったこともありますけど、KOUICHIさん自身のバンドとうちのバンドとは昔からすごくつるみが深かったんですけど、当時はハードコア界で2バンドとも、「ヴィジュアル系」って言われてたりしましたね。
mitsu&風弥:へー!
Cazqui:いわゆる当時のエモ/スクリーモっぽい見た目って、ヴィジュアル系と親和性が高かったんです。っていうのがあって、元々KOUICHIさんとは、「居場所がないね」って一緒に嘆いてました(笑)。
一同:(笑)
Cazqui:定期的に連絡を取っていたので、KOUICHIさんの近況は把握してたんですけど、気付いたらワークスに“mitsu”という名前が加わるようになったっていう感じですね。「えっ、マジでmitsuさん!」みたいな感じでしたね。
mitsu:なんかすごい面白い線で繋がってますね。俺の今のソロの曲を書いてくれてるのって、KOUICHIくんと風弥さん以外はいないんですよ。その2人だけで他の人の提供はないんです。なのでそういう意味でも、こうやって話を聞くと「あっ、面白いメンバーかも」ってちょっと自分でも思ったりはして。いずれきっかけがあれば出会う流れだったと思ったんで、そのきっかけを作ろうっていうのにも近かったかもしれないです。