何じゃそりゃ!? と思わせる仕掛けを用意せよ!
豪:今年は川崎と渋谷の2カ所でやるんですけど、開催前から酷いんですよ。川崎のほうは「思いのほかいろんな人たちが出てくれることになったので、豪さんのパートはなくなりました」って言われて。
眉村:エーッ! 最大の功労者なのに!
豪:それでボクは渋谷のほうに出ることになったんです。眉村さんは川崎と渋谷の両方に出るんですよね。
眉村:両方出る人、他にいないんですか?
──ブクガ(Maison book girl)も両方に出ます。
豪:ああ、ブクガもか。かつて勢いがあった生ハムと焼うどんに乗っかったみたいに、今年は眉村さんに乗っかろうとしてるわけです。
──やめてくださいよ(笑)。渋谷のほうは、いま売れてるチケットが200枚くらいなんですよ。デュオのキャパは700人なんですけど。
豪:あと500枚売りたいと。
──そうなんです。なのでこの対談は、公開宣伝会議も兼ねていると言いますか…。
眉村:チケットを売るためにどうすればいいか? ってことですか。
──新宿ロフトのワンマンをソールドアウトさせた眉村さんにノウハウをご教示願いたいんです。
眉村:どういうことかわからないような予告をしたほうがいいですね。それが私のやり方なんですよ。
豪:このあいだのワンマンも「ロフトを爆破する」とか意味のわからない予告をしてましたからね。
──ハナタラシのライブじゃないんですから(笑)。
眉村:爆破って何だろう!? と思ったら、行きたくなるじゃないですか。
豪:ただ、デュオを爆破するのは他の会社だから迷惑がかかりますよ(笑)。ロフト9を爆破するのはまだいいと思うけど。
──よくないですよ(笑)。でもなるほど、何じゃそりゃ!? と思わせる仕掛けを作るのが眉村さん流ということですね。
眉村:はい。あと、赤字覚悟でやることですね。
豪:眉村さんの考えることに乗っかると、会社としては大変なことになりますね(笑)。
眉村:うーん、でもどうしたらいいんだろう? そういうのを考えるのは楽しいから好きなんですけど。
豪:面子的には確実におもしろい人たちが集まってるから、あとはどう宣伝するかですよね。
──当日はデュオでライブをやってもらった後にロフト9でトークをしてもらって、ライブとトークの両方を楽しんでもらうイベントなんですよ。自分でもなかなかおもしろい内容だと思うんですけど、チケットが200枚ほどしか売れてないのはなぜなのか(笑)。
豪:ちなみに豆知識として言うと、今回出演する150.2bitは元NMB48の百花さんが新しく組んだバンドで、木下百花と名乗っていた頃からボクとよく一緒にイベントをやっていたんです。その百花さんが最近ボクに突然メールをしてきて、渋谷のロフトフェスのことが書いてあったんですよ。「最近の豪さんは眉村さんのことばかり話してるし、元カノと今カノが一緒になるようなイベントですね」って。あの百花さんがそんなおかしなことを言い出すくらいのイベントなわけです(笑)。
眉村:豪さんも大変ですね!(笑)
──眉村さんはフライヤーやポスターをけっこう撒きに行ったりするんですか?
眉村:全然しないです。忘れてた(笑)。ポスターもフライヤーも1枚も作ったことがないですね。
豪:そもそも眉村さんのフライヤー自体を見たことがないですね。
眉村:手書きで作ってた時期もあったけど、それもやめちゃって、なんにもしなくなりました。ダメですねぇ。
豪:口コミでいいや、という感じですか。
眉村:フライヤーを配るよりもネットのほうが効果があったんですよ。
豪:どこかへ行ってフライヤーを配るくらいなら、どこかで弾き語りをしたほうがよっぽど効果があると。
眉村:胸の辺りに名前を貼って、ギターを弾きながら唄ったほうが宣伝になりました。ちなみに川崎はどれくらい売れてるんですか?
──チッタの日は売れてるんですよ。もう1,000枚くらい行ってるんじゃないですかね。
豪:WACKバブルの恩恵なんですかね。
──眉村さんのロフトのワンマンはどれくらいで完売したんですか?
豪:けっこう時間がかかりましたよね。
眉村:はい。今年の1月くらいからチケットを売り始めたので、7カ月前から地道に売ってたことになりますね。最初は私も対バンのライブだと5人くらいしか動員がなかったから、500人を埋めるのはあまりに無理すぎて、これはもう地道にやるしかなかったんですよ。だからコーストのチケットももう売っちゃってます。キャパが2,400人なので。