チッタへ行けば出れるんじゃないかと思った!
──ファンの人たちは優しいですね、ちゃんと付き合ってくれるんだから(笑)。それにしても、新宿ロフトのワンマンは大盛況でしたね。
豪:サブタイトルに「関係者席ありません」って書いてあったから、「今回のロフトのワンマンって関係者枠がないんですよね。ボクも前売を買ったほうがいいですか?」って聞いたら、「じゃあライブに出てください!」って言われたんですよ。何をやればいいのかと思えば、「風船を割ってください!」と言われて。
眉村:キャハハハハ!
豪:「風船の中からパパが出てきますから」って。
眉村:パパを巨大な風船の中に入れて、それを豪さんに安全ピンで割ってもらったんです。
豪:何をやるのかとか、説明が全部当日なんですよ。何の説明もなく新宿ロフトへ行ったんです。
眉村:ちゃんと言ったじゃないですか、針で風船を割ってくださいって。
豪:それ以外はすべて当日決定なんですよ。「セリフも言ってほしいんですよ」「何となくこんな感じで」とか、すべてが二転三転するんです。それが基本なんですよね。会社のスタッフの人にも「2人で私を担いで走り回ってほしい」とか突然言うし。「2人じゃ無理ですよ」って言われると「やるのッ!」ってけっこうスパルタな感じになって(笑)。
眉村:だって2人ともウチの会社の平社員だし。
豪:「とりあえずこの全身タイツの格好で客席に行ってきて!」と命令して、「微妙な反応でした」って報告を受けると高笑いしてるし。株式会社会社じゃないもんでは、かなりのパワハラが横行してるんじゃないですかね(笑)。
眉村:そうなんですよ。いっつもパワハラしちゃって自分でも困ってるんです(笑)。
──新宿ロフトのワンマンはチケットが完売だったのに赤字だったそうですね。
眉村:はい。2万円の赤字でした。
豪:その程度だったんですか。物販が異常に売れたんですよね?
眉村:そうですね。結局、物販で取り返したみたいで。チケット代だけで2万の赤字で、あーあ…ってなって。
豪:演出が大掛かりでしたからね。お客さんもステージ上に見たことのない装置がいっぱいあるって驚いてたし。
眉村:爆弾みたいな装置をいっぱい置いて、みんなを怖がらせました。来年の6月にやる新木場スタジオコーストのワンマンは、絶対に赤字にしないようなチケット代の設定にしたんです。
豪:高値を吹っかけるんですか?(笑)
眉村:はい(笑)。前売り4,000円にしました。[註:ロフトのワンマンは前売り2,200円でした]
──それでも良心的な値段ですよね。
豪:でも、絶対に何か仕掛けをするはずだから。
眉村:何か思いついちゃったら、また赤字かもしれませんね(笑)。
──今日は過去のロフトフェスのフライヤーを持ってきたんですけど…(と、2人に渡す)。
眉村:(2017年のフライヤーを見て)あ! 私、これ知ってます。出たいなぁ…って思ってたので。
豪:なんで呼んでくれないんだろう? と思ってたんですか。
眉村:私は呼ばれなかったから、チッタへ行こうと思ったんですよ。チッタの前でなんかやろうと思って。
豪:弾き語りとか?
眉村:そう。南波(一海)さんの『アイドル三十六房』みたいな感覚で、行けば出れるんじゃないかと思って、行っちゃえ! と思って。
豪:そういうシステムのイベントじゃないですよ!
眉村:実際に行こうと思ってたんですけど、遠征かなんかのスケジュールが入って諦めたんです。
豪:2階のアコースティック・ライブ枠とか出られそうですもんね。工藤ちゃんとかいるし。
眉村:岬たんに「なんで出れるんですか?」ってたまたま会った日に訊いたんですよ。そしたら「下北で呑んでたらそこら辺にロフトフェスの関係者がいて、『出たい』って言ったら出れた」って言われて、いいなー! って羨ましがってました。
豪:そんな感じなんだ、ロフトフェスって(笑)。
──そんな感じなんですよ(笑)。