5月10日(木)に、歌舞伎町へ移転した新宿LOFTの19周年公演としてheidi.×Kra×umbrellaの3マンを開催!
義彦(heidi.)、景夕(Kra)、唯(umbrella)に集まってもらい、ボーカル座談会を決行した。ここ数年で近付いた距離とは思えない仲の良さを感じ、当日の彼らの絡みが更に楽しみに!![interview:河西香織(新宿LOFT)]
出会い
——それぞれの出会いはいつ頃だったんですか?
景夕:heidi.は、(Kraの)前のギターの舞っちょが、桐くん(heidi.のDr)と幼馴染みっていうこともあって結構知ってたし、その関係性もあってかライブも度々オファーを頂いていたんですね。でも、8年くらいだっけ?
義彦:8年じゃきかないくらいじゃないですかね。
景夕:そのくらい、ずっと…。
——断り続けて?
一同:(笑)
景夕:(笑)スケジュールが合わなくて。
義彦:ここ2〜3年ですよね。急にライブを一緒にやらせてもらうようになって。
唯:そうなんですね。8年そこそこスケジュールが合わないってことがあるんですね(笑)。
景夕:Kraが結構ワンマン展開をしてる時期があって、対バンをすることが年に数回くらいしかない時に、すごくお誘いをもらってたっていうのが多かった気がしますね。
義彦:俺もKraさんがイベントに出るってイメージが最初はなかったんですね。8年空いてるんですけど、お誘いしたのは最初の頃で、そこからちょっと空いて、ツアーのスケジュールを見てもワンマン・ツアーばっかりだったんで、もう少し待とうみたいな感じでしたね。最近はKraさんのイベントとかにもよく出るようになって、そこからつるませて頂くようになりました。
景夕:umbrellaは、うちの結良(Ba)と春くん(umbrellaのBa)がすごく連絡を取り合ってて、大阪でワンマンをやる時とかは観に来てくれてたんですよ。最初って、LOFTだっけ?
唯:そうですね。誕生日イベントに出て頂いて。
——去年の柊さん(umbrellaのGt)の誕生日イベントですね。
唯:春がB級グルメというか、食に関しての知識が豊富でずっと話が合ってたんですよね。大阪に行ったら焼肉に行こうとか。
景夕:そうそう。たくさん喋ったのは、大阪の焼肉の時だよね。
唯:そうですね。あの時に喋って仲良くさせてもらうようになって。
景夕:その時に2マンをやろうとか話してて、3マンもいいじゃんってなって、heidi.を呼ぼうって。
唯:実現しましたね(笑)。
——LOFTの19周年として3マンが実現ですね! 有難うございます。
景夕:後半は酔っ払っててあんまり覚えてないけど(笑)。2人とも話し易いって印象でしたね。
——義彦さんと唯さんはどうですか?
義彦:俺らってどのくらいでしたっけ?
唯:僕らもこの数年じゃないですかね。
義彦:Kraさんと同じくらいですかね。
唯:僕らの大阪でのイベントに出て頂いたことがあって。AREAとかでも対バンしましたよね?
義彦:ちょいちょいさせてもらいましたね。
唯:元々、昔から格好いいなって思ってて、ずっと好きやったんですよ。前に組んでたバンドがまだ下っ端やった時に、「heidi.のライブがあるから観に行こうぜ」って1回、観に行った時があるんですよ。
義彦:大阪ですか?
唯:大阪やったかな? ずっと昔の、まだ面識がない時なんですけど。バチバチしている時代の人たちやなと思ってたから、どうやって絡んだらええんやろうって思ってたら、結構フランクで(笑)。
義彦:何ともないですよね(笑)。
唯:「大丈夫かな、俺?」って思って喋ってて。義彦さんは、去年のThe Benjaminとのツアーで一緒になって、「あっ、こういうキャラやったんや」って思って(笑)。
それぞれの歌うスタイル
——ライブで歌を歌う時に気を付けている部分って何ですか?
唯:僕たちはだいぶスタイルが違いますもんね。音程がズレないようにとかはもうおいといて、歌い方を気を付けるとかってあるんですか?
義彦:俺の最近の姿勢は、『セーブをしない』『守らない』『出なかったら絞り出す』なんですね。他のバンドもそうだと思うんですけど、この3バンドは本当にメロディを大事にしてるバンドだと思うし、俺の勝手なイメージですけど、特に『歌を歌う』っていう3人だと思うんです。heidi.は人間味のあるバンドだと俺は思ってて、綺麗に歌うというよりは、その歌詞のメッセージを強くして、自分の中のその日のテンションで思いっきりいければなって。力み過ぎちゃって、声とかも結構ひっくり返ったりするんですけど、自分が伝えようと思うことが伝えられればいいかなと思ってるんで、10年経ってくらいからあんまり守らない姿勢になってきてる気がしますね。
景夕:俺は、体調がいい時でも悪い時でも、「この曲のここは上手くいくかな?」「あぁ、上手くいった」とか、そういうのを楽しむようにしてるかな。「(声が)伸びないかなと思ったけど伸びたじゃん。やった! どこまで伸びるんだろ?」とか(笑)。
義彦:ライブ中も楽しくなってきますもんね。
景夕:そうそう。「いける、いける。もうちょっと上もこのまま繋げられるかな」とか。
義彦:その余裕は素晴らしいですよね。もうあんまり思い出せないですけど結成当初とかって、緊張してよく分からないじゃないですか。
景夕:分かんない、分かんない。とりあえずしっかり歌おうみたいなね。
唯:僕は昔専門学校に行ってて、ギター専攻だったんですけど、そのクラスの先生がなぜかボーカルの人だったんですよ。それでボーカルも教えてもらおうって思って話をしとったら、やっぱりそういうガッチリしてる所って、綺麗に歌うことを前提においてる部分があって。だからumbrellaを結成して歌った時は、元は僕がギターやったんで、ちゃんと歌わんとっていうこともあって。音楽を始めた時からずっと、メロディをきっちりハキハキと歌いなさいっていうのが身に付いてたんですね。いっぱい曲を作ってきたら、歌のニュアンスって一緒になってくるじゃないですか。この歌はこの歌い方で、メロディーラインも『Kra流』とか『heidi.流』みたいに『〜流』ってなるじゃないですか。umbrellaもあるんですけど。その中で棲み分けが出来る歌い方っていうのも大事かなって思って。僕の場合は親が、演歌家系というか歌謡をやってたんで、歌のことにうるさいんですよ。僕の歌って、演歌気質というか歌謡な歌い方が染み付いとって。僕はどっちかというと、あの歌い方がこの曲、これはこれとか、ニュアンスをいろんな曲の使い方もしたいと思って、ライブ中はそうやってますね。