Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー花田裕之×佐々木亮介(a flood of circle)(Rooftop2017年12月号)

最初期の未発表ライブ音源集『オン・エア』をめぐるローリング・ストーンズ放談

2017.12.01

表層的な部分が変わってもベーシックは不変

──同じバンドマンとして、ストーンズに共感できる部分とはどんなところですか。

花田:自分でギターを弾いてバンドをやりながら生きていく上で、ストーンズの存在や活動の在りかたはすごく参考になるっていうか、自分のなかのひとつの基準になったりするね。

佐々木:ギターウルフのドラムのトオルさんが「ミック・ジャガーもエルヴィス・プレスリーもバディ・ホリーもジョー・ストラマーも、カッコいい人は顔がチ◯コっぽい」って言ってたんですけど、まさにその通りだなと思ったんですよ(笑)。だから俺もそうありたいっていうか(笑)。

──ブライアン、キース、ミック・テイラー、ロン・ウッドと、歴代のギタリストから奏法面で影響を受けたりは?

花田:俺は全員好きだよ。初期のブライアンとキースのギターのアンサンブルとか、ブルース・フィーリングみたいな部分はだいぶ影響を受けた。ジミー・リードとかスリム・ハーポみたいな音楽をよく聴いてたんだろうなっていうのが窺えるプレイでね。ルースターズも最初はそういう部分を吸収しようとしてた。

佐々木:俺は『ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト』がすごく好きで、ツイン・ギターが絡み合うバンドってあそこから始まってるんじゃないかって思うくらい形が確立されてますよね。それまでのストーンズはチャック・ベリーがやってるギター一本のシンプルなロックンロールを5人で一生懸命やってるイメージなんだけど、ミック・テイラーが入った『レット・イット・ブリード / Let It Bleed』(1969年12月発表)以降はギターの絡みが細かい部分まで計算しつくされた感じがある。

──デビュー・シングルの「カム・オン」から『レット・イット・ブリード』までわずか6年半っていうのも駆け足のような進化ですよね。

佐々木:「カム・オン」から「サティスファクション / (I Can't Get No) Satisfaction」(1965年6月発表)まで2年しか間が空いてないですからね。

花田:でも、ストーンズは表層的なところが変わっても、ベーシックな部分はずっと変わらないよね。

佐々木:変化って、させようと思ってないのにしちゃうことのほうが多い気がしますね。変化したならしたで、まぁそれでもいいかって感じで。それはそれで楽しみかたがあるっていうか。ストーンズはそんな感じじゃないかな。

OMI_7571.jpgOMI_7629.jpg──ルースターズは目まぐるしく変化し続けたバンドでしたけど、近年の花田さんは変化よりも自分の身の丈に合った音楽をより深化させているように思えますが。

花田:そうだね。いまはそういうのが楽しい。むかしみたいに流行り廃りには影響されないし、無理なく自然体でやれてるね。

佐々木:俺は年齢的なことなのか性格的なものなのかわからないけど、まだ新しい表現を追い続けたいし、変化し続けたいとトライをしていくタイプなんです。そういう意味ではまだいろんなものに影響を受けてるし、なかなか花田さんみたいにはなれませんね(笑)。

花田:いまいくつ?

佐々木:今年、31になりました。

花田:若いね(笑)。

──花田さんが『Riff Rough』(1990年5月発表)でソロ・デビューしたくらいの年齢ですもんね。

花田:バンドは何年?

佐々木:11年やってます。その間にメンバーがいっぱい変わってるんですけど。

花田:それはルースターズも同じやね(笑)。

──お二人ともストーンズのライブを観たことは?

佐々木:俺はないんですよ。チケットを2回取ったんですけど、2回とも自分のライブと被っちゃって。泣く泣くレコーディングのエンジニアにチケットを譲って、慰めでタオルとかをいっぱい買ってきてもらって。

花田:俺は武道館で観た(2003年3月10日)。その前の来日で東京ドームでも観たね。武道館のライブは純粋にすごいなと思ったよ。完全なリズム&ブルース・ショーやな、みたいな。音がすごくタイトだし、オーティス・レディングのショーをいまに蘇らせたらあんな感じかなと思った。

 

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ザ・ローリング・ストーンズ
『オン・エア』

2017年12月1日(金)発売
■1CD(スタンダード):2,500円+税(UICY-15695)
■2CD(デラックス):3,600円+税(UICY-78515/6)
■2枚組LP(ゲートフォールド・180g重量盤):5,000円+税(UIJY-75071/2)
■2枚組カラーLP(ユニバーサルミュージック・ストア限定発売、ゲートフォールド・180g重量盤):5,500円+税(PDJT-1001/2)
■デジタル・ダウンロード

【収録曲】
01. カム・オン/Come On[Saturday Club, 1963]
02. サティスファクション/(I Can’t Get No)Satisfaction[Saturday Club, 1965]
03. ロール・オーヴァー・ベートーヴェン/Roll Over Beethoven[Saturday Club, 1963]
04. クモとハエ/The Spider And The Fly[Yeah Yeah, 1965]
05. コップス・アンド・ロバーズ/Cops And Robbers[Blues in Rhythm, 1964]
06. イッツ・オール・オーヴァー・ナウ/It's All Over Now[The Joe Loss Pop Show, 1964]
07. ルート66/Route 66[Blues in Rhythm, 1964]
08. メンフィス・テネシー/Memphis, Tennessee[Saturday Club, 1963]
09. ダウン・ザ・ロード・アピース/Down The Road Apiece[Top Gear, 1965]
10. ラスト・タイム/The Last Time[Top Gear, 1965]
11. クライ・トゥ・ミー/Cry To Me[Saturday Club, 1965]
12. マーシー・マーシー/Mercy, Mercy[Yeah Yeah, 1965]
13. オー・ベイビー/Oh! Baby(We Got A Good Thing Goin')[Saturday Club, 1965]
14. アラウンド・アンド・アラウンド/Around And Around[Top Gear, 1964]
15. ハイ・ヒール・スニーカーズ/Hi Heel Sneakers[Saturday Club, 1964]
16. ファニー・メイ/Fannie Mae[Saturday Club, 1965]
17. ユー・ベター・ムーヴ・オン/You Better Move On[Blues in Rhythm, 1964]
18. モナ/Mona[Blues In Rhythm, 1964]
【Bonus Tracks(デラックス)】
19. 彼氏になりたい/I Wanna Be Your Man[Saturday Club, 1964]
20. かわいいキャロル/Carol[Saturday Club, 1964]
21. アイム・ムーヴィング・オン/I'm Moving On[The Joe Loss Pop Show, 1964]
22. イフ・ユー・ニード・ミー/If You Need Me[The Joe Loss Pop Show, 1964]
23. ウォーキング・ザ・ドッグ/Walking The Dog[Saturday Club, 1964]
24. コンフェッシン・ザ・ブルース/Confessin' The Blues[The Joe Loss Pop Show, 1964]
25. エヴリバディ・ニーズ・サムバディ・トゥ・ラヴ/Everybody Needs Somebody To Love[Top Gear, 1965]
26. リトル・バイ・リトル/Little By Little[The Joe Loss Pop Show, 1964]
27. エイント・ザット・ラヴィング・ユー・ベイビー/Ain't That Loving You Baby[Rhythm And Blues, 1964]
28. ビューティフル・デライラ/Beautiful Delilah[Saturday Club, 1964]
29. クラッキン・アップ/Crackin' Up[Top Gear, 1964]
30. アイ・キャント・ビー・サティスファイド/I Can't Be Satisfied[Top Gear, 1964]
31. 恋をしようよ/I Just Want To Make Love To You[Saturday Club, 1964]
32. 南ミシガン通り2120/2120 South Michigan Avenue[Rhythm and Blues, 1964]

LIVE INFOライブ情報

花田裕之
流れ
12月1日(金)徳島 Bar Deracine
12月2日(土)高知 Bar Salvador
12月3日(日)松山 Cafe bleu
12月9日(土)日田 Music bar Sugar Sugar
12月10日(日)小倉 GALLERY SOAP
12月24日(日)埼玉飯能 銀河堂
1月13日(土)平塚 SAD CAFE
1月20日(土)大館 リンダリンダ
1月21日(日)秋田 カウンターアクション

山口富士夫とよもヤバ・スペシャルナイト
12月8日(金)下北沢 GARDEN【w/ 鮎川誠 / THE PRIVATES / チコヒゲ  他】

band HANADA ONE MAN “Live ROADSIDE”
12月15日(金)秋葉原 CLUB GOODMAN

a flood of circle
BATTLE ROYAL 2017
12月11日(月)新宿LOFT【w/ THE NOVEMBERS】
12月12日(火)新宿LOFT【w/ グッドモーニングアメリカ】
12月13日(水)新宿LOFT【w/ Nothing's Carved In Stone】

AFOC×Shelter presents
ROCK'N'ROLL NEW SCHOOL <'17-'18 Count Down Party!!!>
12月31日(日)下北沢SHELTER【w/ ircle / wash? / Drop's / FINLANDS  他】

A FLOOD OF CIRCUS 大巡業 2018
1月12日(金)京都磔磔【w/ Dizzy Sunfist】
1月13日(土)姫路Beta【w/ Dizzy Sunfist】
1月19日(金)金沢vanvanV4【w/ Official髭男dism】
1月20日(土)新潟CLUB RIVERST【w/ Official髭男dism】
1月26日(金)札幌cube garden【w/ SAKANAMON】
1月28日(日)仙台CLUB JUNK BOX【w/ SAKANAMON】
2月3日(土)名古屋CLUB UPSET【w/ SIX LOUNGE】
2月4日(日)名古屋CLUB UPSET【w/ SIX LOUNGE】
2月8日(木)大阪Shangri-La【w/ LAMP IN TERREN】
2月9日(金)大阪Shangri-La【w/ LAMP IN TERREN】
2月11日(日)福岡Queblick【w/ teto】
2月12日(月・祝)福岡Queblick【w/ teto】

A FLOOD OF CIRCUS 2018
2月17日(土)渋谷TSUTAYA O-EAST
※ゲストバンド後日発表

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