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INTERVIEW

トップインタビュー映画『GARAGE ROCKIN' CRAZE』公開記念座談会:Daddy-O-Nov(Back From The Grave主宰)×マリオ・クジク監督×B.B. クラーク(脚本・構成)×ネモト・ド・ショボーレ(DECKREC / CHILDISH TONES)(web Rooftop2017年1月)

日本が世界に誇る東京のガレージパンク・シーン、その熱情と狂気を余すところなく描いたドキュメンタリー映画の傑作が誕生!

2017.01.12

DIYでできることだけはやるのが東京のガレージパンク

マリオ:他の音楽ドキュメンタリーと比べると、インタビューのシーンが少ないけど、音楽の流れている比率と言うか、2分30秒しか音楽が流れていない映画じゃなく、何よりやりたかったのはバンドを見せたいということです。言葉より音楽を聴かせたい。

ネモト:なるほど。

マリオ:何も楽器も弾けない、何も歌も唄えない、何もバンドのできない私にとって、バンドをやっていないノブさんを見て、それでもクリエイティヴな活動もしているし、別にバンドをやらなくてもロックンロールに貢献ができると思って、じゃあ自分は映画を作ることができると思いました。この映画では歴史的な話より、もっともお客さんに伝えたいことは、「誰でもできる」っていうことです。ともかくバンドをやらなくても貢献できることはあるということです。自分はそうやってシーンをサポートしていきたい。

ネモト:イベントでお客さんが踊っていることもそういうことですよね。

マリオ:そう! お客さんが踊っていることもSHOWの一部です。

クラーク:これまでシーンにいなかったりした人たちや、いろんな人が映画を観て「客までカッコいい!」って思ってほしい。

ノブ:マリオが向こうの映画祭出たらビックリされたって言ってたのが、「あんなにいっぱい女のドラマーが日本にはいるのか!」って。そう言われてみればいっぱいいるじゃん。最初はバンドやってなかったけど、あれ? いつの間にバンド始めたの? みたいな(笑)。ガレージはそういう娘が多いよね。

ネモト:もともとお客だった娘たちが、シーンの中でバンドとして活動を始めるって、男よりも女の子のほうが多いイメージですね。

ノブ:そうだね、そう言えばそうかも。

マリオ:ノブさんが作った場所がインスピレーションとなり、そういう人たちが「バンドをやりたい」って思う動機になるのでしょう。

ネモト:女の子はDJにいかないで、バンドにいく人が多い感じですね。

ノブ:そういう意味じゃ、ガレージってもともとの出発点みたいなとこで、観て自分でもやれるって思うのかな。やりやすいとか(笑)。

ネモト:あと、楽器の形がかわいいとか、服装がかわいいとか、女の子たちはそういうところから入っていくのかも。あんな服着てああいう楽器持ちたいとか。

ノブ:あー、それはあるかもね。

ネモト:で、やってみたら意外とできたみたいな(笑)。

ノブ:そうだね、そこが一番重要だったりしたのかもね。

Jackie_&_the_Cedrics_grc.pngSupersnazz_grc.pngStompin'_Riffraffs_grc.pngJet_Boys_grc.pngマリオ:今回、他に受けたインタビューで、「ガレージとは何か?」みたいなことも訊かれたんですが、私にとってガレージパンクっていうジャンルは一応あるんですけれど、文字通り車庫という練習スペースしかないから、東京のガレージパンクはとりあえずDIYでできることだけはやる、みたいな。

ネモト:あと、この映画を観て思ったのは、映ってる人がみんな狂ってると言うか、マトモな人がいない(笑)。

全員:(笑)

マリオ:この映画はすぐ撮影して編集して、数ヶ月でパッと作ると言うよりは、時間をかけてかけてかけて、シーンのみんなが喜べる作品を作ろうという意識がありました。

ネモト:この映画には続きはないんですか?

マリオ:続きはやれたらやりたいなと思っています。最初のラフ版は2時間20分くらいだったんです。けっこうカットしていて。やっぱりガレージ・ファンだけが楽しめる映画じゃなくて、ガレージとかに知識がない人たちにも楽しめる映画を作りたかった。

ネモト:きっかけになるような?

マリオ:そうですね。

クラーク:長い時間をかけて、どこまでもシーンを表すと言うよりは、それを90分くらいにして飽きないように(笑)。

ノブ:(ガレージ・シーンを)知らない人が観たら一番面白いんじゃないかなー。

ネモト:そうですね。ガレージ・シーンを知らない人たちは、シーンの中の俺たちには分からない面白さを感じて観れるかもしれないですね。俺たちは映っている人たちを知っているけど、知らない人たちが観たら「こんな奇妙な世界があるのか!」みたいな(笑)。

ノブ:そうだね、それが一番面白いかも。外国で上映した時の反応はどんな感じなの?

マリオ:ボスニア・ヘルツェゴビナで上映した時は、日本のイメージを覆されたみたいで、「こんな変なヤツらもいるんだ!」とか、テキサコ・レザーマンの伊藤さんの姿を見てビックリして「大和撫子の国が!」みたいな(笑)。

全員:(笑)

ネモト:旅行ガイドブックでしか日本を知らない外国の人が観たら面白いでしょうね。

マリオ:あと、オノチンさんとかの年齢にもビックリしてて。向こうだとある程度年齢が上の人が革ジャンにジーンズでカッコつけてるみたいのが珍しいみたいで。あと、バンドが人を面白がらせたり驚かせるようなステージとか。

 

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映画『GARAGE ROCKIN' CRAZE』

監督:マリオ・クジク
脚本・構成:B.B.クラーク
出演:The 5.6.7.8's、20 Hits、Theee Bat、Baitones、Bobby's Bar、Daddy-O-Nov、Mr.Death、The Drexel、Eddie Legend A-Go-Go、The Fadeaways、Firestarter、The Fly & His One Man Garbage、Gasoline、Great3、The Great Mongoose、Jackie & the Cedrics、Jet Boys、Jimmy Mashiko、Los Rislaz、Minnesota Voodoo Men、Pinky Aoki、Rock-A-Cherry、Saturns、Supersnazz、Stompin' Riffraffs、The Titans、Texaco Leatherman、Vivian Boys、Young Parisian、ギターウルフ、ザ・シャロウズ、東京Cramps、マキニカリスほか

16:9|カラー|HD|98分|英語字幕付|2016年|日本映画|配給:日本出版販売|提供:キングレコード+日本出版販売|©2016 Freza Films
2017年1月14日(土)〜1月27日(金)渋谷HUMAXシネマにて、1月28日(土)〜2月3日(金)名古屋シネマスコーレにてRockin'レイトショー!

LIVE INFOライブ情報

映画『GARAGE ROCKIN' CRAZE』公開初日舞台挨拶
遂に劇場公開初日! この日を待ち続けてくださった皆様にマリオ監督とクラークが感謝のご挨拶!
【日時】2017年1月14日(土)20:40の回上映前
【場所】渋谷HUMAXシネマ(03-3462-2539)
※1月11日(水)AM0:00より劇場HPにてオンラインチケット発売開始。特別鑑賞券をお持ちのお客様は劇場窓口にて当日のチケットとお引換ください。
【ゲスト】マリオ・クジク監督、B.B.クラーク(脚本)

BACK FROM THE GRAVE RETURNS “13日の金曜日だョ!全員集合〜新年&映画『GARAGE ROCKIN' CRAZE』公開直前スペシャル〜”
【日時】2017年1月13日(金)19:00〜夜明けまで!
【場所】東高円寺 U.F.O. CLUB(杉並区高円寺南 1-11-6-B1/TEL 03-5306-0240)
【出演】Texaco Leatherman、A-Tonetts[Yoshiko(The 5.6.7.8's)& Lora]、MAD3、The Great Mongoose、The Titans、Tweezers、Toko Black、The Minnesota Voodoo Men、マキニカリス、Los Rizlaz、VIVIAN BOYS、STOMPIN' RIFFRAFFS、Theee Bat、THE FADEAWAYS、The Drexel、MELLViNS 全16バンド予定
【DJ】Jimmy Mashiko、Daddy-O-Nov、Mr.Death
【料金】前売・当日 2,000円/映画特別鑑賞券付きチケット 2,800円 ※共に別途ドリンク代

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