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INTERVIEW

トップインタビュー景夕&タイゾ(Kra)×結&LiN(ユナイト)【完全版】

新宿LOFTの40周年企画で11月15日に2マンを行なうKraとユナイトのスペシャル座談会を決行!!ついに全文公開!

2016.11.11

個々のレベルアップのために

——自分のパートのレベルアップを計るために、普段から気をつけていることや行なっていることはありますか?
LiN:俺はベースが好きだったんであんまり分からないんですよね。「ギターは分からないからいいや」って思ってたんですけど、ギターを始めて6年目に突入して、最近、それではいけないということに今更気付いて。でも上達するために何をしたらいいか、全然分からないんですよね。(と、タイゾさんを見る)
タイゾ:いや、俺も分からないです。
LiN:そう、それしか言わないんです。
一同:(笑)
LiN:上手い人に聞いても何にも言ってくれないんですよ。だから最近はインターネットで“ギター 上手くなる方法”みたいな感じで調べてるんですよ。
一同:(笑)
——1日に何時間くらいギターを弾いてるんですか?
LiN:俺は、弾かないですね。基本的に家でギターを持たないんですよ。
——リハとライヴでしかギターを弾かないってことですか?
LiN:そうですね。…でも、それは今までで。今はインターネットで調べて、書いてあることをそのままやったりして、自分に合うのはどれかなって探してます。握力をつけるみたいな機械を買って試してみたり、そういうのをやってます。
——今は発掘中な感じなんですね。では結さんは?
結:僕もLiNくんと似てるところがありますね(笑)。僕もインターネットで調べてたりしてて。多分、めちゃめちゃ不器用なんですよね。「これっていったら、これ」っていうのしかできないタイプの人間で、今までヴォイストレーニングみたいなのもいろいろな人に受けて、長年続けたりもしてたんですけど、1つのことを教わるとそれしか出来なくて。本当に上手く歌うとなると、いろいろなことを考えないとダメだと思っているんですけど、1つのことができても、1つのことができなくなっちゃって、その結果、上手く回らないってこととかもすごく多いので。今は、1つずつ整理して、これとこれは必要だからこれとこれはちゃんと残してとか、考えながらやるようになっていて。特に今は、ヴォイストレーニングみたいのも受けずに、自分でインターネットで見たりして、それで得た情報を自分で整理して、スキルアップしてる感じですね。
——体力をつけるために走ったりとかしてます?
結:そういうのも見ていて、首周りが凝ってると喉が締まりやすいっていうのを見て、ライヴ前にマッサージしたりとか、体が起きてる方が声が出るっていうのを見て、ライヴの日は必ずジムで走ってから入りしたりとか。自分の入り時間を遅らせてもらったりして、メンバーにはちょっと迷惑を掛けてるんですけど。それで結果が出せなくても、自分の中でこれをやり切ったっていうベストが尽くせればいいかなと思って、信じて続けてるんですけど。まだ全然、自分的には納得がいってないんで、早く自分の目指すところにいけたらいいなって思ってはいますね。
——景夕さんのレベルアップの方法が気になりますね。
結:いや〜、本当に楽しみですね。
——では先に、タイゾさんはどうですか?
タイゾ:特にないんですよね。って言うのも、ギターを始めた頃はできない技とかを家でずっと練習したりしてたんです。やっぱり学生時代って、上手い、下手でみんなが見るじゃないですか。何組のアイツが上手いとか。それで上手くなりたいなって、浅はかな考えだったんですけど。さすがに長年バンドをやってると、人によるかもしれないんですけど、俺はあんまり上手い人に興味がないんですよね。上手いより、その人にしか出せないフレーズとか、MCだったりとかをやってる人の方が、すごく格好よく見えるように段々変わってきてて。だから、テクニック的なことよりも、自分ってこれだよなっていうのを分かってやってる人になりたいっていうところで、毎回レコーディングとかも、タイゾと言ったらこういうフレーズっていうのを、自分の中では飽きてはいるんですけど絶対に入れるようにしてますね。そっちの方が大事ですね。俺はユナイトの曲を聴いてて、おLiNのギターフレーズとかって、すげー面白いなって思うから、絶対人に教わらない方がいいタイプなんですよ。人に教わるとつまらなくなるんですよ、多分。だから、インターネットも見ない方がいいっすよ。
一同:(笑)
結:否定された(笑)。
タイゾ:インターネットも見なくていいし、ギターも触らなくていいっす。
LiN:指弾き練習してんのに(笑)。
タイゾ:あっ、そうなの?
LiN:めっちゃスウィープとか練習してんのに(笑)。
タイゾ:そんなもんはいーよ、しないで(笑)。
LiN:分かりました。
一同:(笑)
——では景夕さん、お願いします。
景夕:俺はね、何にもやってないんで、本当に。ライヴの前の日はよく寝るってくらいですかね。あとは、さっきも言ってましたけど、疲れを溜めないように。どっかが1箇所固まっちゃうと、その時は無理して声を出せるんですけど、その次に響いてきたりするんで、そういうのをなるべくなくすってことくらいしかやってないです。表現とかそういうのは、自分がこうしたいっていったものを、ただそうすればいいだけで、自分の音域以外のところとかで表現しようとすると、それはできなくなってくるから、自分がしっかりとできるところで、ここでこうしたらこういう風に見えるんだとか、そういうのをその時々でお客さんの顔を見ながら、この子たちはこういうのが好きなのかなとか、そういうのを判断して。次に似たような場所があったら、ちょっとこっちを変えてみようとか、そういうことくらいしかやってないですね。
 
ユナイト_LiN.JPGKra_タイゾ.JPG
 
 

作詞に関して

——ではヴォーカルの景夕さんと結さんにお聞きしたいのですが、歌詞を書くにあたり、普段から閃いた言葉やフレーズを書き溜めたりしますか?
結:僕はあんまりしないんですけど、生活をしていてすごくいろいろと感じた時とか。例えばすごい悲しい気持ちになったりっていう出来事があった時に、書きたいなって思って書くことがたまにあります。でもそれ以外は基本的に、楽曲ができてその楽曲に合ったイメージとか、その楽曲を聴いてこういう今の気持ちを書きたいとか、その時々に書くことが多いですね。
景夕:俺も書き溜めはないんですけど。俺の場合は歌詞フレーズっていうよりかは、その物事の考え方や捉え方っていうのを別角度から見た時に、「あっ、こうだな」っていう、その感覚だけは少し残すようにしておいて。だからフレーズっていうよりかは、考え方ですね。哲学的なところを頭の中に残しておいて、曲を聴いてこの曲はこういう感じの曲だなっていうところから、ここにある哲学的な考え方とこの曲の表情をどうマッチさせるかっていう言葉を探していくっていうのが多いですね。
——お2人とも、歌詞に実体験的なことが多く入ってたりしますか?
結:入っている時もありますけど、僕は結構、自分の想いとか、伝えたいことを書く時が一番スラスラ書けますね。
あとはストーリーを作る時もあって。恋愛ものだったら、AさんとBさんがいて、「Aさんは、この時どうして泣いたんだろう。泣いたからきっと叫んだんだ」っていうので、叫ぶっていうフレーズを入れたりとか、そうやって1つの言葉から発展させて作っていく時もあるし。でも基本的には、やっぱり自分の想いを歌詞にしている時が一番、すぐに伝えたいものができる気がしますね。
——景夕さんは?
景夕:実体験は、ほんのちょっとくらいですかね。俺は、まずこの言葉を伝えたいってものを主軸としてその曲に対して作るんですけど。ここを際立たせるための、他の起承転結の部分をどうやって作っていこうかなって。で、この言葉を入れたら、その伝えたい言葉が別の意味でもとれるなっていう言葉とかを入れたり。それは読む人によって、そのアクセントになる言葉に気付いた人は、「もしかしてこれって、こういう感じの曲ですか?」ってメッセージを送ってきてくれたりとか、そういうのがあるので、そういうところを考えて作る方がやっぱり多いですね、実体験より。
 
 
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LIVE INFOライブ情報

SHINJUKU LOFT 40TH ANNIVERSARY 40YEARS×40LIVES
master+mind 〜Sense of Pulse #12〜
2016年11月15日(火)
OPEN 18:15 / START 19:00
前売り 3800円 / 当日 4300円(共にD別 / 未就学児童入場不可)
【出演】
Kra / ユナイト(50音順表記)
【チケット発売】
LOFT店頭(Bチケット)・e+(Bチケット)・ローソン(Cチケット/L:74084)にて発売中!
【入場順】
Aチケット(受付終了)→Bチケットの並列→Cチケット
【主催・企画・制作】
新宿LOFT / master+mind
【会場 問い合わせ】
新宿LOFT 03-5272-0382
【master+mind サイト】
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