Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューKra【後半】(Rooftop2016年9月)

Kra【後半】(Rooftop2016年9月)

2016.09.16

撮影OKのきっかけ

——今年に入ってから、写真撮影や動画撮影がOKというライブが多々ありますが、それを始めたきっかけは何だったんですか?

景夕:きっかけは、うちの社長とマドンナのライブを観に行ったんですよ。その時に撮影がOKだったんで撮ってたんですね。そうしたらやっぱ、いいライブだったら広めたくなるって言うか。「じゃあ、Kraでもやった方がいいんじゃない? やってもいいのかな?」って社長が言い始めて、「いいでしょ。って言うか、あなたがいいって言ったらいいんだよ。代表なんだから」って言ったら、「じゃあさ、もうKraさ、ここから先のライブは全部撮るのOKにしてさ、広めてもらおうよ」って社長が言ってっていう感じですね。

——それで皆さんも「あっ、いいね!」って感じで?

タイゾ:最初はちょっと、どうなんだろうっていうのもありましたけど…。

——いろんな考え方がありますよね。

タイゾ:そうですね。ただ今のバンドの現状を考えた時に、Kraはバンド歴が長いですけど意外とライブを観たことがない人も多いと思うんで、知らない人に知ってもらうには、お客さんが撮ったものを拡散して、知らない人が「これ何だろう」って観て、ちょっとでも引っかかってくれて「ライブ行ってみようかな」ってなれば、全然いいなって思ったんで。そこですね。それで「いいじゃん」って。たまに変な顔とか映ってるかもしれないけど、まぁいいやって思って(笑)。

——(笑)そう言えば、この前のKraのライブでNIKAさん(MSIのVo)へのハッピーバースデーをしたっていうのを、お客さんのツイートで私は知ったんですよ。そうやって伝わるってことですもんね。

靖乃:(笑)あー、あれは本当にその場のノリで。

——あっ、決めてたわけではないんですね!

景夕:うん。

靖乃:NIKAくんの誕生日の日に俺らがライブをやってて、結良の誕生日の翌日やったから、「結良の誕生日じゃないからね」っていうのの当てつけで、「今日はだって、NIKAくんの誕生日やし」っていうノリをやってて(笑)。それをみんなが撮ってくれてるから、「せっかくだからみんなで大合唱で歌おうぜ」みたいな感じをやって。

——みんなで歌ったんですか?

靖乃:お祝いを言おうみたいな。みんなで「おめでとー」って言ってるこの場の空気を動画で撮っといて、あとでNIKAくんに勝手に送りつけようっていう話をその場で話題にしたっていうね。

——へ〜、面白いですね!

結良:MSIがうちに15周年おめでとうのコメントをくれたから、ちょうどうちもライブだし、NIKAくんの誕生日を祝いましょって。

——いい関係性ですね!

 

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『あー テンション プリーズ』ツアーの意気込み

——9月17日から『宇宙トラベラー』のリリースのワンマン・ツアー『あー テンション プリーズ』が始まりますが、それぞれの意気込みを教えてください。

景夕:アルバムをお披露目していくツアーと同時に、育てていくツアーなので、今回は特に聴かせる部分とノる部分っていうのをはっきりと分けてる分、お客さんも「この曲はノった方がいいんだな」っていうのは分かり易いと思うんですよ。だから、そういう感覚に任せてライブを楽しんでもらえるように、うちらもそれまでに新曲を練習して、「ここではこういうことをしようぜ」とかっていうのを計画していくので、それを楽しみにしてきてもらえたらいいなっていうのを思いながら頑張っていきます!

タイゾ:そうですね、『あー テンション プリーズ』ツアーは、アルバムの曲をみんなと一緒に育てていきたいなっていうのがありまして。それ以外でもセットリストとかも、今までにやったことがないような流れだったりとか、最後にこの曲はいつもやんないけどやってみようとか、ちょっとは変化が欲しいですね。メンバー的にも、やっぱり毎回ツアーで最後の曲とかが一緒だと、なんか慣れてきちゃって、ぶっちゃけ飽きるんですね。なので、メンバー側もちょっと刺激的なことがいろいろできれば、いいツアーになるのかなって思います。それで新しい発見ができたりとか。やっぱりずっと来てくれているお客さんも、「あっ、こういうやり方もあるんだ」っていうところで、飽きずに来てくれるのかなっていうのもあるんで、刺激が欲しいツアーですね、俺は。

結良:さっき言ったみたいに、今年の前半のイベント・ツアーの結果がぼちぼち出るツアーなのかなって思ってるので、その結果がドキドキですね。「今日初めて来ました」っていう人がどんだけいるのかなっていうところが一番。対バン・ツアーって結局、プロモーション・ツアーじゃないですか? 「我々、こういうバンドやってますよー。この後、ワンマン・ツアーが控えてるんで、そっちも来てくださいねー」っていう宣伝ツアーなんで。楽しい雰囲気とかは、イベント・ツアーで見せれてはいたんですけれども。うちのツアーとZEAL LINKのツアーで2周くらい回って、結構な本数を回ったんで、それで「がっつり観に行ってみたいと思います」、「行けるところに行ってみたいと思います」っていうお客さんが多かったらいいなっていうところですよね。結局、その時のテンション次第で、多分勢いでチケットを買う人がいると思うから。元々、違うバンドがお目当てで来てるわけだから、その時の勢いで買っちゃわないと来ないから。時間を置いちゃうと絶対忘れるし。だからそれでどのくらい新しい人がいるのかなっていうところがドキドキしてるツアーですね。今、もうすでにしてます。

靖乃:9月11日を記念日としてやらせてもらうのが、もう15回目を迎えるのかっていう感じではありつつ、単純にいちメンバーとして、そこに籍がありながら、よう続いたなっていうところではあるんですけど。9月11日はどっちかって言うと、あんまり振り返ってどうのこうのって言うより、音源のインタビューだったりとか、各々のワンマン・ツアーへ向けてっていう意気込みを見てもらっても分かるように、メンバー全員が前しか見てない現状があって、それをダイレクトに感じてもらえるものにはなるかなとは思ってはいて。ワンマン・ツアーより1週間くらい前に9月11日があるけど、ワンパックとして、Kraの秋のワンマンのツアーの流れとしてっていうのの初日に当たるかなっていうところでもあるし。新作の音源を引っさげての1本目っていうところで、噛みしめてとか、踏みしめてっていう振り返りの1日と言うよりかは、ここから先へっていう一歩を踏み出す1日にしたいかなって。そこから助走をつけて、秋のワンマン・ツアーに向かって行って。で、それが一段落するかしないかで、LOFTでユナイトとの2マンをやらせてもらうっていうところの流れの中で、年末に向けて走り抜けるところで言うと、結構な本数のワンマンを秋のツアーでやらせてもらうので。その中でやっぱり、イベント・ライブだったりとか、垣間見える短い時間だけでは伝えきられへん俺らの良さだったり深さだったりみたいなところを、より充実して楽しんでもらえる時間を各地で作り上げていけたらいいかなって。期待感と楽しみとを持って、俺はツアーに行ければいいかなと思ってます。

——このツアーも写真撮影も動画撮影もOKなんですか?

靖乃:そうですね。今のところ流れ的には、多分年内はやれるとは思うので。

——年内は?

靖乃:どっかしらで多分区切りはするのかなとは思いつつ、このツアーに関しては、それは大きな武器の一個ではあると思うのでやった方がいいかなって思ってたりはするんですけど。単純に反応が増えるし、Twitterなんでダイレクトにきてくれるので。あと、個人的には、自分自身もそうだし、他のメンバーを撮ってくれてる動画を見ながらリツイートを掛けさせてもらったりしている中で、客席からみんなが想いをのせて撮ってくれてるから、撮ってるポイントがすごいんですよ! 「あっ、こんな表情をしてるんや」っていうところが撮れてたりとか、ファンの子たちがこれを観たかったのかなって。で、その子自身も観たかったと思ってるだろうし。「どう? こんなに結良さん、格好いいんだけど」って(笑)、それを広めたいからここに上がってるみたいな。そこに愛をすごく感じるので。映像としてもすごい楽しめるものになってるかなって。単純に撮ってるよってだけじゃなくて、みんなの想いと共に上がってる気がするから、みんなと一緒にライブを作ってる感じみたいのは、俺個人としてはすごい増えてるなと思うんですよ。あわよくば、それに感化されてでも何でもいいから、やっぱりライブって生でしかないから、それを一緒に共有してくれる人がもっともっと増えたらいいかなって思います。

——確かに、行こうか迷ってる人が動画を観て、楽しそうな空気を感じたら、やっぱり行こうって思いますもんね。

靖乃:とか、後悔してくれたらいいかなって。「うわっ、こんなんやってたんや。これ生で観たかった」って思ったりね。

——次は行こうってなりますもんね。

靖乃:うん、次の瞬間には次の瞬間のオンリーが絶対そこにはあるから。それを俺らも大事にしてるつもりやし、みんなも各々のペースで大事にしたり、楽しんだりしてくれるきっかけの一個になってればいいかなってところも含めて。「ライブいっぱいあるから、どこかは来れるでしょ!」って感じです(笑)。

 

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