仲：今回このアルバムをプロデュースしてみて、一番分かりやすいのは臼井の覚悟がはっきりしてきたなと思います。ちゃんと歌えるようになったというか、言葉を言う、メロディを歌うって事だけじゃなくてこの２つを合わせて『歌う』事に段々意識が向かうようになったなと。＝これってバンドの変化に繋がってきたんだと思うんですよ。

 

須：この２年間で各々が培った事がまとめられた事が良い意味でも悪い意味でも成長かと思います。まとまってしまったが故に、今までがuguisらしさだったのかとも思うんですけど、これが正解だとは思ってないです。この成長を糧に今後いかに俺らが好き勝手やっていくかというのが重要で、きっとこうやってこれから先も繰り返して繰り返しては進んでいくんだと今回のアルバムを通じて思いました。

 

CK：俺個人の今回一番の変化は歌メロをモットーに考えたって事ですね。歌を引き立たせるためにオケを付けつつ、かと思えばよく聴いてみるとなかなかわけわからないオケを付けてるし、前までは全員が前に出てたものが引き算を入れてみて分かった事がたくさんありました。今回引き算を得て、だからこそ次はまた足し算を加えたり組み合わせを上手くやっていけたらこれからもっと面白い事が出来るんじゃないかと思います。

 

フ：アルバム1枚を通じて自分のドラムにテーマを掲げて曲作りをやってたんですけど、完成して通して聴いてみてその自分なりのテーマが達成できたなと。一曲一曲曲らしさと存在感を出しつつ、かといって曲同士で同じ事をせず、決して邪魔はしない事をドラムで表現しながらメンバーに寄り添う事が出来始めましたね。前回は自分のドラムにテーマというものが見えてなかったので、それは自分の中でかなり大きかったです。もしかしたらこれまでの作品に比べて主張が弱く感じてしまう部分があるかもしれないんですけど、決してそうではなくて。それが自分個人の成長としての形なんです。

 

臼：バンドとしてももちろんですけど、曲の歌い方、メロディの付け方が自分の中では大きく違うなと感じました。葛藤とか現状への疑問とかは持ち続けながらも自分らしく自然に歌えるようになってきたことが、uguisを続けてきての『成長』ですね。今後どうなって行くかは自分ら次第ですけど、あやふやな『成長』という定義の中でも常に自分らなりの『成長』を掴んで行ければと思います。

 

ーアルバムを心待ちにしてる方々へお願いします。

 

臼：今作『ただいま、もう何処にも行かないよね』は1000枚限定なので、手に入れる方はかなり限られてしまうんですが、その手に入れた1000人の方が何か一つでも感じるものがあれば嬉しいですね。今後のシングル、アルバムでもっと多くの人に届くきっかけになる一枚になったと思います。

 

ーuguisのロックスターから最後に締めの一言を！

 

CK：地球上70億人いる人間のうちアルバムを手に入れられる1000人。あなたはとても特別な存在だ！感謝するよ！！！！是非たくさん聴いてくれ！！！！」