15周年に向けてのKra
——私はKraとこの半年くらい関わるようになってみて、その間にみなさんが新しいことや面白いことに常に挑んでいるなという印象を受けたんですね。そんなKraは来年15周年を迎えますが、15周年に向けての展望や意気込みを教えてください。
景夕:展望ってほどじゃないんですけど、今年より、より活動的になって、9月11日も言っちゃえばどこの会場でもいいんですけど、内容的には今年よりも成長しているものになれればなっていうところがやっぱり強いですね。それで、今回9月11日でやったライブの内容をみんなに伝えてくれてれば、そして精力的に活動していけば、自ずと2016年もより良いものになっていくんじゃないかなと思ってますね。
結良:そうですね、ワンマン・ツアーも決まって、対バン・ツアーもあって、9月11日やって、やっぱり地方から来てくれるお客さんとか、その人たちが連れて来てくれる人っていうのはとても大事なので、このツアーをただ回るだけじゃなくて、何かをやりたいんですよね、2016年までに。もちろん2016年も含めてですけど。ただみんなでセッションやりました、「バンザーイ」だけじゃなくて、こんだけの本数を回るから繋がる何かとか、この間はこうだったけど、全部回るといろいろと見えてくるよねっていうものとかもあったら。普通に回ったんじゃ、どのバンドも結構やってるじゃないですか。それじゃあ何かつまんないから、もう一ひねり欲しいですよね。せっかくMixみたいな他にいないような奇抜なバンドと回るんで、地方のお客さんに印象を残せて、東京まで足を運んでくれるようなことができたらいいなぁって思いますね。なかなか東京まで足を運ばせるのが大変なんで。交通費だってバカにならないし、地方には他のバンドもたくさん来てるわけだから、何かしら爪痕を残していきたいですね。爪痕を残すことに最近は命掛けてるんで。2016年に向けてはそれがやっぱ大事だなって。15周年に向けてはそれですかね。何かしら記憶に残さないと。そうすれば自ずと15周年も見えてくるんじゃないですかね。
——まずは、今回のツアーから?
結良:うん、何かしらやりたいですね。
タイゾ:2016年がどうなっているかっていうのは正直分からないんですけど。去年も2015年がどうなっているのかが分からなかったので。こうなりたいっていうよりも、バンドがお客さんを引っ張っていく空気をもっと出せればなっていうのがあって。昔から思っているのが、個人的に自分が好きなバンドは予想の斜め上をどんどん突いて来るんで、お客さんが望んでいるものをそのままやるバンドにはしたくないなと。ファン・メールとかで「この曲をやってください」とか、細かく言うと「髪の色をこうしてくれ」とかもあるんですけど、それをそのままやってもただのつまんない人になっちゃうので、いい意味で裏切っていきたいなと。「あっ、今回はこうきたんだ」とか、来年も毎回ドキドキさせる存在でいたいかなと思っております。
靖乃:この間の渋公のライブを去年の年末のライブの時に告知をして、ライブのサブ・タイトルも含め、お客さんから悲鳴が上がったりとかいろいろとして。みんなそれこそ悲観的にもなっただろうし、いろんな思いを巡らしたんやと思うんですけど。今はTwitterとかいろいろあるんで、もちろん言葉でも伝えるんですけど、俺らはやっぱりステージから自分らのパフォーマンスとか言葉とか、生の言動で伝えていくのがライブ・バンドとしての使命みたいなところがあると思うので。渋公のライブを観に来てくれたり、そこまでも今年は結構ツアーもいろいろやってたので、ライブで観てくれたりとか、これ(渋公のワンマン)がライブDVDとしてパッケージされるので、それを観てくれる人たちとかが、俺らがこの先を見据えているからこそ出せた答えを2015年に置いてきたっていうのを実感してもらえてるタイミングにはなってると思うので。作品のアルバム・タイトルとも被るんですけど、こっから先のストーリーを一緒に作っていってもらえる15周年というものに向けて、まず俺らが走っていかなあかんちゃうかなってところですかね。面白いことをやりまっせって。
——期待して待っててね、と?
靖乃:っていうか、一緒に作って欲しい感じかな。
——そうですね。実は2016年は新宿LOFTもオープン40周年なんですよ。是非、協力してください!
一同:是非!
——じゃあまずは、月1ライブからお願いします!(笑)
タイゾ:忘れてなかった(笑)。
靖乃:夢は、「2016年にLOFTに1番出たのはKraじゃね?」って言われること、かな(笑)。
——有難うございます!
一同:(笑)
靖乃:夢はね(笑)。でも、面白いことをやっていけると思うし。今、このバンドがバンドとしてハングリーにこういうのをやったら面白いんじゃないかな、こういう切り口もあるんじゃないかなっていうことを模索して、メンバー主導でいろいろとできる空気感にはなってきてるのかなって思うので、それをみなさんと一緒に作り上げられればなって思います。
——これからのKraも楽しみにしてます!