持ち時間が長い時のセットリストの攻め方
——次は、私がみなさんに聞きたいことなんですけど、3マンだと普通の30分のイベントとかよりもいろんな曲ができたりとか、濃縮して、時間が長いからこそ魅せられる部分ってあるじゃん。そういう時のセットリストの組み方は、うちはこういうところが売りだからこういう攻め方をするみたいな、3マンならではの意識とかってします?
yurica:しますね。うちの場合は、デス・ヴォイスのある曲とない曲があるんですけど、割とデス・ヴォイスはデス・ヴォイスで固めて畳み掛けると言うか。楽器とデス・ヴォイスで魅せるところは最初にブチかますのが多いですね。で、魅せるゾーンみたいので、ちょっとバラードを挟んだりとか。
——じゃあ結構メリハリをつけて。
yurica:そうですね。あとは、楽器陣だけのセッションタイムがあったりもしますね。
ジョウ:へー。長い時間の時は毎回?
yurica:そうですね、割と。3マンとか4マンとか1時間ぐらいやる時は、セッションをやったりしますね。
——この間もやってた。あれ、格好いいよね。うちはあんまりやらないから。
yurica:結構メタラーのファンの人とかは、ギターがメインのセッションとかは燃えるみたいで、ずっとロック・ポーズをしながら痺れてくれてますね。
——いーねー。それは1つの見せ場になるよね。
yurica:まぁ、私はいないんですけど(笑)。楽しめるポイントかなと思います。
——うち的には、すごい新鮮だね。
ジョウ:ね。ワンマンでだったら昔やったことがあったけど、イベントだと5人でバッとパワーを魅せる曲を選んだりするから。って言うか、自分がはけたくないっていうのもあるけど(笑)。
しんのすけ:はけたくないんですか! 休みたくないんですか?
ジョウ:うん、やりたいよね、やっぱり。魅せたいじゃないですか、自分の姿を。
しんのすけ:すごい。ザ・向上心って感じですね。格好いいですね。
ジョウ:セッションとかっていう攻め方もすごくいいと思いますけどね。
——うちは3マンの時はどうですか?
ジョウ:今回は特に、女性ヴォーカルバンドでの9月30日と、男性ヴォーカルバンドでの10月24日と11月19日で3回あるじゃないですか。自分は女子だけれども、女の子らしい魅力っていうのは出せない。で、女性なんで、男性の魅力は出せない。だからこそ、ジョウが出せる魅力の曲を並べる。自分にしかできないものを。
——なるほど。女とか男とか関係なく。
ジョウ:そう関係なく、ジョウが出せる魅力。デス・ヴォイスって言ったらいいんですかね、自分も負けないぐらいのものを持ってると思ってるし。
yurica:シャウトがすごいですよね。
ジョウ:メンバーもそこは信じてくれてると思ってるんで、それありきの曲を最後の方に持ってきたり。…と思いきや、やっぱり男性には出せない、女性にも出せない、ジョウだからこそ歌えるバラード曲を真ん中に持ってきたりとか。ジョウが出せるもの、勝負できる曲を並べようとしますね。
——それはロング・ステージの時って感じ?
ジョウ:いつもかな。ロング・ステージって幅広くなるじゃないですか。
——まぁね。
ジョウ:短いステージの時は「exist†traceはこうだ!」っていう、ドカンとパワーがあるものをやるかな。
——名刺代わりにみたいな。
ジョウ:うん。真ん中にバラード曲を持ってくる時とかは、自分にしか歌えない曲を持ってこれるので、ロング・ステージの時はジョウにできるものを。
——じゃあ、イベントよりも3マンとかの方が、ジョウの魅力が満載だぜっていうことだな。
ジョウ:うん、そう(笑)。「だな」って言われるとすごくなんか…。
一同:(笑)
yurica:メンバー同士でプレッシャー与えてるみたいな(笑)。
——いつもみたいに「だろ」みたいなのを一発入れておいたら?
ジョウ:そうだろ(笑)。
しんのすけ:なんですか、それ。
——なんか自信満々で、ちょっとむかつくぐらいの時があるんですよ(笑)。
一同:(笑)
yurica:格好いい〜。私も「だろ」使おっ。
——格好いいとか言われると、「知ってる」って言うんですよ。
しんのすけ:へー!! でも、格好いいですもんね。
ジョウ:いやいや。…有難うございます。
一同:(笑)
——じゃあ、DISACODEさんはどんな感じですか?
しんのすけ:僕たちはですね、AKIRAさん(Vo)が今やりたい曲をやる感じですね。僕らはそんなにそこにはどうこう言わずに、AKIRAさんが、今回のライブはこれだなっていうのを決めたら、「せやね!」って言ってついてきます。
一同:(笑)
——結構、DISACODEさんもいろんなカラーの曲があるじゃないですか。例えば、前回の3マンでやった時はごつめな曲でいったけど、今回はバラードが多いなとか、傾向が変わったりとかはあるんですか?
しんのすけ:バラードが多いことはないですね。AKIRAさんのその時にやりたい曲をやってる感じなので、AKIRAさんがどう考えてるのかはよく分からないですね。
一同:(笑)
しんのすけ:まぁ、同じ曲が続くようなところもありますし、全然やってなかったような曲が急にくることもありますし。
——3マンとかだと時間が長いから、久々の曲とかもやり易いですよね。DISACODEファンが「わぁ〜」ってなる感じの曲とか。
しんのすけ:そうですね。もしかしたら久し振りな曲をやるかもしれないですし。
——おー!!
しんのすけ:分かんないですよ。僕は全然分かんないんですけど。
——そこはもうAKIRAさんが。
しんのすけ:AKIRAさんの気分次第なんで。
yurica:AKIRAさんのみぞ知る、みたいな。
しんのすけ:はい、そうなんで。
——それをメンバーも楽しむみたいな感じですね。
ジョウ:どんなのがくるかだよね。
——ねー。うちらも、どこのバンドのお客様も、乞うご期待ですね!