ZIZの結成に至る過程
——最初にZIZのメンバーさんのそれぞれの出会いを教えてください。
Közi:長くなりますよ、それ。
一同:(笑)
Chargeeeeee...:一番古いのはここ(Közi&Jiro)じゃない?
Közi:そうですね。25年以上前ですね。東京出て来たばっかりの頃になんかバンドをやってはって。
一同:(笑)
Jiro:なんかやってはりました!(笑)
Közi:一番この中で古い出会いはJiroさんで、東京出てきて最初に組んだバンドの対バンでも何度かやったりしたよね?
Jiro:そんです。
Közi:そんです(笑)。
Chargeeeeee...:で、コーちゃん(Közi)の歯がなかったんだっけ?
Jiro:1本歯!(笑)
——えっ、本当ですか!?
Közi:割といっぱい歯がなかった。小さい頃に鉄棒か何かにぶつけて、永久歯を折っただかなんだかで。
Jiro:そのまんま(笑)。
——第一印象は怖かった感じですか?
Jiro:いや、全然。パンイチだったし。
——(笑)どういう出会いですか?
Jiro:Köziがやってたバンドのベースの子が僕と同郷で、すごい僕になついてきてくれてて、対バンの時にライブハウスの前で「Jiroさん、メンバー紹介しますよ」って言って機材車の方に行ったら、パンイチで歯が1本の男が出て来て。
一同:(笑)
Közi:そん時がファースト・インパクトだよね?
Jiro:そうそう。インパクトあったよ(笑)。
Chargeeeeee...:逆にコーちゃんはなかったの?
Közi:髪の毛が凄い長髪で女の人みたいで、いつも素足に女物のサンダル履いてたよね?
Jiro:うん、履いてました。
Közi:で、ポニーテールにして浅野温子みたいな長髪な人だなって。
——第一印象は浅野温子さん?
Közi:そうそう。
Jiro:当時はよく言われてました。
Chargeeeeee...:嬉しかった?
Jiro:複雑でした。
一同:(笑)
——似せてたわけではないんですよね?
Jiro:わけではないですね。
——で、そこから次は?
Közi:一気に時代は飛ぶんですが、Köziソロって形態でやってた時に、チャージ(Chargeeeeee...)に出会ったんだよね?
Chargeeeeee...:うん、そう。
Közi:でもそれももう多分10年ぐらい前だよね。
Chargeeeeee...:LOKI N’ ROLLのツアーをやってた時でした。
Közi:そのぐらいの時に知り合って、パンチの効いているヘヴィ・メタルなお兄ちゃんだなって思って。
Chargeeeeee...:池袋手刀の中打ちで声を掛けられて。
Közi:声を掛けたくてしょうがない衝動を抑えられなくて。「何だこの人は! 漫画みたいだな!」とか思って。
一同:(笑)
——パンイチではなく、普通の出で立ちだったんですか?(笑)
Chargeeeeee...:僕は、ライブ後にメイクをしたままっていう状態が好きだったんで、メイクしたままだったかもしれないです。
Jiro:SEX時代?
Chargeeeeee...:あっ、そう! SEXってずっと文字が流れる電光掲示板バックルがあって。今思えば何をしてたんだろう・・・。
一同:(笑)
Közi:二言目には「SEX、SEX」言ってたからね。
——(笑)若い感じですね。
Chargeeeeee...:若かったですね〜(笑)。そっから何度か飲んで、セッションとかをし出して。Köziソロをやるよりも前に『ザ・ロッカーズ』とかのセッションをしたり。
Közi:幾つかセッションライブとかをやって、Köziソロに参加してもらう感じになりましたね。そのタイミングでJiroちゃんも参加してもらったんだっけ?
Jiro:俺はもっと前だよ。ボンジーとかケンちゃんとかいた頃だから、先にKöziソロに俺が参加してて。
Közi:あっ、そうだ、そうだ! 10何年か振りに、どこかでばったり会って。
Chargeeeeee...:へー。出会った当時は携帯とかなかったから、連絡先とか知らないってことでしょ?
Jiro:そうだね。LIQUIDROOMのnilのライブを観に行ったら、たまたまばったり会って、「今度飲みますか?」ってなって、そういう話に。
Közi:歯も増えたことだし。
一同:(笑)
Közi:で、しばらくやってたところでスギヤン(Sugiya)は、『Moi dix Mois』さんの対バンをイベントで何回かやって存在は知ってて、「ベースが上手くて寡黙な人だな」って思ってて。ちょうどKöziソロとMoi dix Moisの2マンでのツアーをやってる時に、その当時のベースの子がヘッド・ハンティングされて。
Sugiya:ブラジル旅行に行っちゃって(笑)。
Közi:そうそうそう。っていうのがあって、急遽ツアーで、ベースのダブル・ヘッダーをお願いしたんですよ。
Sugiya:酒の席で、「ダブル・ヘッダーでどう?」って言われて、「どうって何!! 」って(笑)。
一同:(笑)
——ツアー中にそのまま弾き始めたんですか?
Sugiya:ちょっと期間が空いてたんですけど。で、一向に曲が送られてこなくて「そろそろ送ってもらっていいっすかね?」ってメールを送ったりして(笑)。そんなこともありましたね。
——それも10年ぐらい前ですか?
Jiro:それはもうちょい最近ですね。
Közi:でも5年ぐらい前かな。
Chargeeeeee...:頭巾を被ったり、脱いだり。
Sugiya:そうね。始めた頃は制約がちょっとあって。今では制約も取れまして。
Chargeeeeee...:当時は黒子スタイルで弾いてたんですよ。
Közi:最初は正体を明かせないみたいな感じで。だから最初は割と無理言ってお願いしてた感じでしたよね。
Sugiya:まぁ、その条件さえクリアすればって話だったんで。
Közi:「ギャラはウイスキーで!」みたいな。
一同:(笑)
Sugiya:まぁ、嬉しいですね、それは(笑)。
Közi:まぁ、そんなこんなでこの4人で後半はKöziソロをやってて、YugamiくんはYugamiくんで違う動きをやってたんだけども、飲みの席とかで知り合って。俺は個人的に彼と出会った時に「この人漫画っぽいな!」って思って。
一同:(笑)
Chargeeeeee...:漫画っぽい、ツー!!
Közi:「ちょっとなんか変人だぞ」みたいなのがあって。どうでもいい飲みとかしてたよね。
Yugami:よく飲んでましたよね。
Közi:路上飲みとかしてたよね。
Yugami:よくしてましたね。黒人に絡まれて(笑)。
Közi:で、Yugamiくんの出現をきっかけに、今までKöziソロって形態でやっていた状態を、バンドにしようという気持ちが凄く出てきて、ZIZになって3年ですね。
Yugami:3年も経ちましたね。早いですね。
Közi:実質3年ちょいぐらいだよね。初ライブが5月だけども、そのファースト・ライブのタイミングでアルバムを出すっていうのがあったんで、作業自体は年明けぐらいからしてたもんね。
Chargeeeeee...:そうですね。
——じゃあ、結成してからはもう3年過ぎてるってことですね?
Közi:そうですね。っていう!(感じですね)
Chargeeeeee...:そっか、初ライブって全部新曲みたいなもんでしたよね。
Sugiya:お客さんは一切曲を知らないっていうね。
Chargeeeeee...:あっ、でも初ライブって誰でもそっか(笑)。