Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューrega(Rooftop2014年9月号)

自然と集まった「仲間」が自然体で放つ最新作
本人たちの言葉で伝える作品の真意

2014.09.01

来場者からのアンケート 〜実は3部作!?〜

☆regaの名前の由来は?

井出:練馬のマザーハウスってスタジオがあって。そこで決めたんだよね? regaって昔ボーカルがいたんですけど、そのボーカルとみんなで休憩中に決めたんです。意味はさほどないです。

三宅:竜二くんが「短くてRから始まるのがええ」ってね。

青木:regaに意味はないけど、後々その人たちの行動からバンド名の意味が出てくるほうが…ロックかな(笑)。

四本:ラジオ出た時にパーソナリティの人がregaの意味を調べてくれたんです。そしたらイタリアかどこか地方の村でregaって言葉に意味があるらしくて、それが「仲間」って意味らしいんです。よし! じゃあ意味はそれにしよう! って(笑)。

 

☆ライブ中、よく井出さんが三宅さんの近くに行くことがありますが、アイコンタクトなどしているのですか? 客席からは見えない2人の世界を教えて下さい。

井出:なんか、淋しそうなんよね(笑)。なんでか分からんけど、メンバーのほうを向いて演奏することが多くて、それで視界に入ってくるんだろうね。

三宅:淋しくはないよ。…たまにめっちゃやりにくい時ある。

井出:えー! マジで!?(笑)

青木:質問した人もがっかりやろうね(笑)。

三宅:でも、やり取りみたいなのはあるよね?

青木:うちらの楽曲ってライブで変化しているところがあったりして、原曲のままじゃないのが多いんですよ。お互いのふざけ合いとか仕掛け合いとかで近づいていくと言うか、そういうのがあるような気がします。

 

rega-loftA2.jpg☆regaは歌詞のないインスト・バンドですが、曲を作る上でどのようにメンバーに伝えているのでしょうか?

井出:みーくんの面白かったよね?

三宅:ロータスみたいなリズムに後半Salyuみたいな感じでやりたかったんだけど、全然Salyuじゃなくなった(笑)。でもかっこいいからいいか! って。

青木:風景的なもので伝える時もあるし、細かくフレーズで伝える時もあるし、曲によって様々。フレーズなんかも鼻歌で伝えたりするし、歌の付け方とそんなに変わらないです。

 

☆ライブ中、井出さんがずっと口パクしてる(唄ってる?)のが気になります。世界に入り込んでいる気がするのですが…。

井出:これ…けっこう恥ずかしい(笑)。本当に入り込んでるんだと思います。誰かに言葉を投げかけてる時もあるんですよ。自分のメロを歌だと思ってて、おのずと唄っちゃうんです。だから口パクと言うよりは本当に唄ってる。

 

☆regaのジャケットを手がけている青木さんに質問です。今回の作品のジャケットのコンセプトは?

青木:前作はジャケットを広げるとテーブルに4人がいて、置いてあるグラスの水が溢れるほどの討論をしている絵なんです。その溢れた水のなかに今僕たちはいるっていう、水からの絵を今回ジャケットにしてます。

 

rega-loftA3.jpg☆POPな作品ですが、聴きやすさは意識しましたか?

青木:前作は「ひとり一曲」というコンセプトのもと制作する時に、試行錯誤が強かったのですが、その曲作りを当たり前にしたのでそれよりもっとナチュラルにPOPになってましたね。『GOOD LICK』は意識しました。

井出:それを経て、肩肘張らず自然に湧き上がったものが自然に作品になった。

 

☆前作との2部作とのことですが、最初から2部作の予定だったのですか?

青木:凄く厳密に言うと、実は2部作ではないんです。意識的には3部作です。完結した完成品をみなさんに届けてるわけなんですけど、過程のものをみんなに一回ちょっと見てもらうようなアルバムになってまして、ジャケットに関しては前作のを描いた時に一緒に今回のジャケットも描いています。なので、その時から今回のコンセプトはありました。階段で言うと一段一段登っていかないと次に行けないように必要な2枚になっていて、3部作という打ち出し方ではないかもしれないけど…この次の作品が凄い。一番ピークに持ってくるというような気持ちでいます。

 

rega-loftA5.jpg☆『DAVID』は個人的に夏の終わりのトレンディな曲だと思ったのですが、みなさんのこの夏トレンディだった話を聞かせて下さい。

井出:夏の終わりっぽかったですか? そういう人けっこういて、TUBEみたいって言われた。

青木:ツアーで沖縄に行って、金槌だけどちょっと泳げるようになった。あとフジロックに行きました。晶、最近登った山とかは?

井出:彼はね、ツアーに行ったら帰り残って山登るんですよ。

四本:メンバーにわがまま言って。

青木:そういう背景を知ってると、『on the road』とかまた聴き方変わってくるね。この人そういう自然なの好きなんよ。

四本:そうそう。テクノでもなんでもジャンル関係なく、僕は景色が見える曲が好きなんです。表現するのは大変なんですけど、旅がテーマになっていて、自分もそういう曲を作りたいなって思っています。

 

☆今作はどんな時に聴くのがオススメですか?

井出:それぞれカラーもしっかりしているし、僕も移動の時とか聴いているので場所を問わず寄り添ってくれるアルバムかなと思います。

四本:最後に入ってる『Among the flow』は冬の夜! なるべく寒い日に星が見えるとこで聴いて下さい。今、夏ですけど、聴き込んで冬まで待って下さい!(笑)

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3rd Mini Album
『Among the flow』

SOPHORI FIELD COMPANY SPFC-0004
価格:1,700円(税込)
2014年10月1日(水)発売

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【収録曲】
1. GOOD LUCK
2. DAVID
3. on the road
4. Peanut
5. Rumble
6. Among the flow

LIVE INFOライブ情報

rega『Among the flow』2014 Oneman Tour
【大阪】11月1日(土)梅田Shangri-La
【名古屋】11月2日(日)池下UP SET
【東京】11月8日(土)恵比寿LIQUIDROOM

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