テーマは「1人1曲」。メンバー4人とスタッフ2人それぞれの「1曲」がミニアルバムとなって届いた。その名も『DISCUSS』(ディスカス)。ジャケットデザインは今回もベースの青木昭信によるもの。お互いがイメージを汲み取り理解し、深い解釈が必要となる中で交わした議論のあった夜をイメージして描かれたそうだが、描かれている男性の口元が強調されているのが印象的。過去にも『Lyrics』(リリックス)という名の作品を出しているが、彼らはインストバンドでありながら実に「言葉」を感じる不思議なバンド。今作にはregaらしい楽曲ももちろんあるが、『Romance』の浮遊感だったり、『Migration』の少し民族音楽的なものだったりまた新しいregaの音が聴ける。そして4人以上で演奏しているように聴こえる不思議。これが6人の深い理解(ディスカッション)の中で生まれた不思議であれば大傑作ではないだろうか。(Asagaya/Loft A:須田)