最初の出会い
——まずはそれぞれの出会いからお聞きしたいと思います。真空ホロウとFLiPはそれぞれお互いの主催イベントで共演されてますが、最初の出会いはいつ頃だったんですか?
Sachiko:最初の出会いは…対バンする前はフェスとかですれ違う感じでしたっけ?
松本明人:2012年の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』です。Seaside Stageで僕らの前か後かぐらいの出番で。
Sachiko:あー、そうだそうだ! 覚えてます。
松本:その時にはもう知り合ってたかもしれないです(笑)。
Sachiko:でも、バンド対バンドでちゃんとご挨拶したのは多分その時期辺りな気がします。その前は一方的に名前を知っていましたけど。
松本:あっ、その前に実はLOFT繋がりで面識がありまして。下北沢SHELTERで対バンしたんです。
Sachiko:えっ? めっちゃ記憶力いいですね! そうでした、すみません(笑)。
石川聡:忘れてたの!? マジで!(笑)
松本:その時にお知り合いになったのが、FLiPさんの事務所の方だったんです。2009年とか2010年とかその辺ですね。
——ではSachikoさんにその時の記憶を思い起こして頂いて、その時の印象は?
松本:その時の印象はきっとないんだと思いますね(笑)。
石川:覚えてないんだもんね(笑)。
Sachiko:でも、明人さんとしゃべるようになったのってここ1〜2年の話で、ヴォーカリストというか、フロントマンとしてのオーラがすごいあったから全然しゃべれなくて。しかもヴォーカル同士って壁を破るまでにすごい時間が掛かったりするじゃないですか。
石川:あー、あるね。楽器同士とかだと機材の話で打ち解けたりするけどね。
Sachiko:そうですよね。私もすごく人見知りで、上手く打ち解けることができない時があるんです。失礼のないように距離を置いていたり。嫌われるのやだなって思って(笑)。でもその後、お互いの自主企画で対バンして打ち上げとかでお話するようになってから、すごく可愛らしい人だなってイメージがガラッと変わりましたね。そこから砕けて話せるようになりました。
——明人さんはSachikoさんの印象はどうでした?
松本:僕は、そうですね…ずっとそういう人です。
一同:(笑)
松本:イメージのまんまです(笑)。
——どんなイメージですか? 秘密ですか?(笑)
松本:あの…そうですね。なんて言ったらいいんでしょう…。
Sachiko:なんか照れくさい会みたいですね(笑)。
石川:みんなはにかんでる(笑)。
松本:ステージの時とステージを降りた時がどういう人なのかっていう抱いているイメージが僕の中にあって、その通りの人でした。
——どんなイメージかは内緒ということで(笑)。明人さんと聡さんは初対面ですよね?
松本:僕は一方的にライヴを観たことがあります。高田馬場CLUB PHASEで。
石川:えっ!? いつですか? あっ、でも最近かな?
松本:えっと、『遊☆戯☆王ゼアル』(のエンディングテーマ)をやるよーって言う前です。
石川:じゃあ結構前ですね。去年のまだ数回目のライヴの時で絶対観られたくない時に(笑)。
一同:(笑)
松本:たまたま生ビールが飲みたくて高田馬場に行ったら、やってらして。
石川:マジっすか! めっちゃ恥ずかしい。すみません、なんか…(笑)。
松本:いえ(笑)。ちなみにうちのベースは多分2〜3回観てます。
石川:そんなに!! そんなに高田馬場に出没するんですか?
松本:高田馬場に出没する確率が彼は高いですね。PHASEの店長とたまたま仲が良くって。
石川:そうなんですね。全然ご挨拶できずにすみません。
松本:いえ(笑)。エフェクターとかはとてもチェックして真似したりしてます。
——杉原さん(REDMANのギター)のですよね?
石川:結構アイツもエフェクター好きなんで、膨大な量を使ってて。
松本:僕がいいなって言ってたそのエフェクターをメンバーが誕生日プレゼントにくれたんです。
石川:優しい! それを察して買ってきてくれるんですね。
松本:うちのベースがいつか付いてもらいたいって言ってた方がREDMANのギターのテックさんをしてて、これを使っていれば間違いないってヤツです。
石川:そのテックさんは『遊☆戯☆王』のエンディングをやらしてもらった時に付いてくれた方ですね。
Sachiko:私もそのテックさん、めっちゃ気になってるんですよ。知り合いのエンジニアさんにいいよ、あの人って言われて。
石川:いやー、あの人はやばい! ギターの匠みたいな人で。
Sachiko:さらに興味が湧きました。
——そしてSachikoさんと聡さんは去年の大阪のイベントで対バンしたんですよね?
Sachiko:大阪のCLUB DROPで対バンしましたね。
石川:そうですね。でもその前からね。
Sachiko:ヴォーカルのトレーナーの先生が一緒なんですよ。3〜4年前ぐらいですかね?
石川:そうそう、それで初めて会って。その後に、お互い仲が良い沖縄のバンドのROACHのライヴを観に行った時に話すことが多かったですね。
Sachiko:私たちの先輩がROACHにあたるんですね。なんかライヴで会うことよりも飲みの場(打ち上げ)で会うことのほうが多かったですね。
石川:だから何の壁も作ってなくって(笑)。多分真面目な話を一切せずに、くだらない話しかしてないみたいな感じの出会いですね(笑)。
——どんな印象だったんですか?
Sachiko:会った時に私の中で良い意味でギャップがあって、「こんなにしゃべりやすいんだ!」って。先輩にかわいがられてるキャラなイメージがあったんですけど、歳下の私でも隔たりなくツッコメるっていうか(笑)。
石川:後輩から敬われないタイプなんで(笑)。
Sachiko:いや、近づきやすいんですよ!(笑)
石川:確かにそれはよく言われます。でもSachikoさんもステージではあんだけ鋭く攻めてるのに、ステージ袖とか楽屋とかだとめっちゃ柔らかくて、優しいオーラでしゃべる人なんだって初めてしゃべった時に思ったんで、そこはギャップを感じますね。
Sachiko:じゃあそこは一緒ですね(笑)。お話できるようになったのは、すごく早かったです。
石川:確かに。壁みたいのは一切感じなかったんで(笑)。
——聡さんの歌ってる姿は見たことはあったんですか?
Sachiko:あります、あります。以前からPVやライヴ映像を観たりしてたので。でも、出逢った時の最初のイメージってみんなボヤッとしてますよね。
石川:うん。仲良くなってからちゃんと認識するようになるんで。
——では25日はさらに打ち上げではっちゃけましょう!
Sachiko:そうですね。プラスアルファ他のメンバーもいますからね。智史さん(真空ホロウのベース)とかほんと爆弾ですよね(笑)。
松本:そうですね(笑)。しゃべるなって言ってもしゃべるんで。
石川:そうなんですね。じゃあ“ダブルさとし”で大変なことになりますね(笑)。