ここからはブレることなく突き進んでいきたい
── そして、7月22日には約9ヶ月ぶりのライヴがSHIBUYA WWWでありましたけど、手応えはどうでした?
Яyo:演奏している時は余裕がなかったですね。9ヶ月ぶりぐらいのライヴだったのでガチ緊張で、演奏したのは3曲だけですけど、その3曲がめちゃくちゃ難しいんですよ。曲も難しいわ、生配信だわ、テレビも入ってるわ、お客さんもパンパンだし。ライヴ前にブルブル震えてました(笑)。
左迅:3曲のみの演奏で火が付く前に終わっちゃう可能性もあって、1曲目からボルテージを上げた状態でやらないとダメだというのもあって、ライヴ前のプレッシャーがすごかったです。
Яyo:はぁぁぁぁぁぁ…って。
── 楽屋ではどうだったんですか?
左迅:楽器隊は曲を流してずっと合わせてましたね。
Яyo:リハが終わっても「開場するよー」って言われる時までずっとドラム叩いてました。本番ではラストの3曲目の曲の中間で、左迅が「俺たちの声届いてるか」って言った時に泣いてる人の顔も見えて、俺たちの出した答えが届いてるなら嬉しいなって思いましたね。
── 活動休止の期間はライヴをやりたいという感じはなかったんですか?
Яyo:なかったです。もう就職しようとしてましたから。一番ヒドイ時は波形見るだけで吐きそうだった。メンバーに対しても綺麗事言ってるって思っちゃうし、そんな自分もイヤだったし。それで気分転換にと、後輩のバンドのレコーディングを手伝っている中で、学ぶことも多く勉強になったかなと。どうすれば良いんだろうというのも考えていた時期でした。それに制作の期間中は、気持ちが落ちちゃってるから曲が全然書けなくて、1回目の選曲会に何も持って行けなかったんです。でもバンド活動を止めたくないから曲を作らないとって愁さんがいろいろ持ってきてくれて、聴くんですけど、ギルガメッシュじゃないんですよね。
左迅:そうなんです。俺も作ったんですけど、ギルガメッシュが演奏してる画が全く想像出来なくて。やっぱりЯyoじゃないとギルガメッシュの曲は作れないんだなというのを思い知ったというか。自分でバンドを作って曲を作ることで、Яyoの気持ちもすごくわかるようになったし、ギルガメッシュを客観視出来る期間でもあったので、そういう部分で自分にはプラスになったと思います。
Яyo:いろいろ得られた期間ではありましたが、俺が迷っていたために活動を止めちゃったなというのはすごく責任を感じていて。2回も活動を止めてしまったことをファンのみんなに謝りたいし、メンバーにも「すいません!」って謝りたいです。
── メンバーには謝ったんですか?
Яyo:今謝りました。
── 今のだったんですか(笑)!? 聞いてたのが左迅さんだけですけど…。
Яyo:でも今はギルガメッシュの作る音楽に自信を持って、これが自分たちにしか出来ない音楽だと思っているので、ブレることなく突き進んでいきたいなと思います。これで次にブレたらファンのみんなに見せる顔がないので、その時は解散しかないですよ。
左迅:そうだな。それぐらいの気持ちを持ってます。
── 『INCOMPLETE』の歌詞からも感じましたが、覚悟を感じますね。
Яyo:覚悟してますから。
── 今年は10月13日にSHIBUYA-AXでのワンマンが控えていて、秋にはアルバム『MONSTER』リリースの予定もあり、いろいろと決まっていますね。
左迅:AXは一番思い入れが強いライヴハウスなんです。2008年から2009年にかけて47都道府県ツアーというのをやって、そのファイナルがAXで、その時期はメンバー、スタッフ、事務所、オーディエンス、ファンのみんなが一丸となってAXに向かっていた時期でもあるので、ここで再出発のワンマンライヴをやろうと思ったんです。
── ということは、AXは戒めという意味合いも?
Яyo:そんな気もします。またここからスタートしたいなという気持ちで。AXに向けて作戦を立てて行きますので、その先のギルガメッシュにも期待してもらいたいです。ここで探し求めていた答えが形になったのをオーディエンスに見せたいし、こんなに待たせてふざけんじゃねぇとか、それをぶつけに来て欲しいです。
── 野音は雨でしたが、今度は雨が降らないと良いですね(笑)。
左迅:いつも大事な時に嵐がやってくるんですよね(苦笑)。
Яyo:でも晴れると思いますよ。モチベーション高いから(笑)。