Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューkeme(Rooftop2013年7月号)

新しい時代のシンガー・ソングライターkemeが歌う“しらない世界”への誘い

2013.07.03

何か変わるんじゃないかという希望

──6曲目「増毛希望」は、ちょっとコミカルで短い曲ですが、すごく印象に残ります。
keme ぱっと思いついてぱっと書いた曲です。こういう曲はいっぱいあるのですが、歌詞に問題があって発表できないのが多い(笑)。
──7曲目「行方知らず」はアルバム中でも異色作で、すごいハードボイルドな男について歌ってますが、これは誰なんですか?
keme 誰なんでしょうね、この人。妄想? 私でないことは確かです。これから死にいくのかもしれない。もしかしてこういう人を見たのかなあ、電車で。どこに行くんだろうって。
──8曲目「7分間のキス」は、前作のオープニング曲の再録版ですね。
keme バンドでアレンジが変わったので、再収録したいなと思いスタジオライブで録りました。テンポを速くしてベースラインも変えて。かなり印象が変わってます。
──9曲目「声にならない」は個人的に一番印象に残った曲で、特に歌詞がいいですね。声にならない声、それは未来の声かもしれないけど、それが微かに聞こえるというのがすごくいい表現で、「ここではないどこか」を常に求めているkemeさんの姿を表しているような曲だと思います。
keme 自分ではわからないんです、先のことは。世間も変わらないし、自分も変わらない。でも何か変わるんじゃないかという希望が少しある。そんなにすぐには変わらないし、ちょっとの変化には気づかないんだけど、何年かしてから、ああ、変わったんだなと気づくような、そんな曲です。
──10曲目「淋しい街」は1曲目と同じくkemeさんの生き様を歌った曲ですが、こちらの方が孤独で激しくて、対比すると面白いです。
keme 今作は3年間ためてきた曲が1枚になってるので、この曲の方が1曲目より古い感じはします。だから最後の曲を聴いた後、また最初に戻って聴いてくれたらいいですね。どの曲も思い入れがあって、曲順はすごく考えました。それでまずA面曲とB面曲を自分の中で分けて、それから並べてみました。1曲目を何にするのかなかなか決まらなくて。
──「しらない世界」で始まるのはすごくいいと思います。kemeさんのアコギのストロークからエレキ、ベース、ギターと音が重なっていって。これをライブでと思うとすごく楽しみです。
keme 今年初のkemeバンドでのライブが7月14日に行われます。レコ発であり初めてのワンマンなので是非観に来て欲しいですね。お待ちしてます!

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keme / しらない世界

BPR-1006/BIG PINK RECORDS
価格:2,500円(税込)

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収録曲
01.しらない世界
02.愛と自由の日々
03.なんのためにII
04.カレーライスの唄
05.月の夜
06.増毛希望
07.行方知らず
08.7分間のキス(スタジオライヴ)
09.声にならない
10.淋しい街

LIVE INFOライブ情報

kemeアルバム発売記念ライヴ
7月14日(日)
OPEN 18:00 / START 18:30 
会場:下北沢CLUB Que
出演:keme、矢沢洋子&THE PLASMARS 

Our Shinig Idol 今君に会いたい 〜夏祭りスペシャル〜
7月29日(月) OPEN 18:30 / START 19:00
会場:新宿ロフト
出演:キノコホテル、ニューロティカ、しず風&絆、BELLRING少女ハート、ナト☆カン、ペイペイ&A PAGE OF PUNK、東京新のんき連
 
NAKED ROCK'N ROLL CIRCUS
8月22日(木)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:Naked loft
出演:keme、チャラン・ポ・ランタン、大森靖子
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