結局はバンドが好きだからって所に落ち着くのかな
ーーちょうど締めの感じだったので大丈夫です! では最後にみなさんの今後の野望を教えてください。
RYO:野望?(笑) う〜ん何かね、僕はこの中で一番歳を取っているんですけど。歳を重ねてくると、若い時にあったエッジの部分って言うか、そういうのが無くなっていったりするじゃないですか。例えばBOφWYが好きだった時とか、BOφWYが持ってる暴力的な感じとか闘争心がある音楽に凄く憧れたワケで。それイコールロックだったのね、自分の中では。暴力的な部分があって初めて成立するモンだと思ってるんです、ロックという音楽は。その精神を常になくさないようにしようと思って。音楽の楽しみ方とかって人それぞれだと思うんですけど、今、すごいカジュアルになりすぎてるって言うか、ライブ会場も凄くピースフルな感じのアーティストがすごく多くて、それはそれでいいんですけど、逆にそういうのがちょっと寂しくて。批判してる訳じゃないねんけど、僕が好きだったロックはこういうもんだからっていうのを常にちゃんと形にしていこうと思うし、そのエッジの部分がなくならないように努力しているって言うか。自分がアーティストとしてどう在りたいかっていう事に邁進してるって言うか。結果的にバンドとしてこの会場でやりたいとかっていう願望はあるけど、それ以前にアーティストとしてどう在りたいのかってのを常に考えてるって感じかな。STEREO.C.KはまだYouTubeでちょっと音源聴いただけだから、まだどんなステージになるんか分からないけど、12012はさ、自分達でやり出してから凄く変わったでしょ? 独立して頑張っていくんだっていうのが凄く伝わるから。それはね、LOFTで一緒にやった時も感じたし、その後O-WESTで共演してたでしょ?
塩谷:やりました。
RYO:その時にも2階で見てて思ったの。好きなアーティストだし。そういう人達とライヴが出来るっていうのは、自分らにとってもプラスになるしね。だから企画してくれたみなさんに感謝してます。…エエ感謝してます。
kazu:いえいえ、有難うございます。
RYO:STEREO.C.Kはその後にもまた1回あるんですよ。
kazu:そうなんですよ。
RYO:新横浜で。そういうのもまた楽しみで。はい、僕言いましたよ! 1人ずつ言うてよ、ちゃんと(笑)。
塩谷:そうですね。うちは、今ミニアルバム作ってるんですけど、やっぱりレコード会社があったり、事務所があったりっていうのが割とここの所の流れで、何やかんや、やっぱり音にメンバー以外の意見じゃないですけど入ってて。今作ってるのって本当に4人の意志しか入ってないようなもので。大人にこうした方がいいんじゃないのっていうのが全く入ってなくて、本当に自由にやらしてもらってて、バンドのコンセプトである『凶器所持』っていうのをこれからもっと突き詰めていけたらいいんじゃないのかなっていうのが野望って言うか、今の感じですかね。やりたくない事やってる暇ないし、楽しいと思う事だけやってりゃいいのかなって。今回もすごい楽しみにさしてもらってるんですけど。やっぱりdefspiralさんは大先輩ですし。
RYO:ニューカマーです。
一同:笑
塩谷:プレイヤーとしてもコンポーザーとしても勉強させてもらってますし。あっ僕、ピンクスパイダーの舞台、見に行きましたからね。
RYO:あっ、そうそう! 来てくれたよね!
塩谷:そうですね。LOFTの日も勉強させてもらおうかな、と。
RYO:いや〜(笑)。
塩谷:本当、すごい楽しみにしてます。kazuさんはもう、普段から仲良くさせて頂いて。
kazu:いやいやいや、大して仲良くないです。
一同:笑
塩谷:いやいやいや(笑)。やっぱりユアナさんとkazuさんが同じステージに立つっていうのは、個人的にも蜉蝣が感じられるんじゃないかなっていう期待感があったりとか。僕もYouTubeでちょっと聴かせてもらっただけなんですけど、すごいエッジの効いたロックですよね。
kazu:ヴィジュアル系でしょ(笑)。
塩谷:なんか懐かしい感じもして。
RYO:見た目も結構なん?
kazu:そんなにキラキラはしてませんけど(笑)。
塩谷:ユアナさんは変わんないんでしょうね、なんか。
kazu:変わんないですね。ギターはもうずっと変わらないですね。
塩谷:(笑)kazuさんは蜉蝣の後のステージも、ゴッド(the god and death stars)だったりディム(DIMMDIVION.)だったり、結構見させてもらってるんですけど、メイクしたkazuさんを見るのは、なんか久し振りな感じがしますね。
kazu:そうですね。
塩谷:そして普段から仲良くさせて頂いて。
一同:笑
塩谷:ベースとかもレコーディングで貸してもらったりして。今回は誘って頂いて、すごい楽しみにしております。有難うございます。
kazu:やめてよ。早いよ。
一同:笑
kazu:野望じゃないんですけど、そもそもこのバンドを始めた時に、僕はヴィジュアル系が好きなんで、自分が今高校生だったらこういうヴィジュアル系のバンドを組みたいなっていうのが、今やろうとしているバンドで。元々自分がヴィジュアル系を好きになったっていうのが、カウンターカルチャーって言うか、他にあんまり見たことがなかったから。テレビをつけてて、X JAPANやLUNA SEAが出て来た時に。
RYO:何じゃこの人! っていう衝動ね。
kazu:そう。他にいなかったっていうのがあったし、それで好きになったんで。そういうのをまたやりたいなっていうので始めたバンドなんで。結構自分のためにやってるって言うか。それこそRYO君に会った頃っていうのは、僕はもうとにかくプロになりたくて。職業ミュージシャンになりたくてバンドやってたんです。まぁ、自分のためです。やってたんですけど、上手くいかない部分もあって。その後、蜉蝣をやってた時っていうのは、それプラスファンのために…。自分が思い通りにならなくても、せめて応援してくれる人を喜ばせたいなと思ってたんです。今っていうのはまたちょっと自分主体になってきて。まぁ、歳もあるんですけど。何とかこう、自分の好きなベースや好きな音楽を続けていきたいなっていう中で、なるべくやりたい事だけをやりたい。今はやれる環境やそういうメンバーも集まったんで、一番自然に出来る年齢であり、バンドの状態でもあるかな、と。野望じゃないね。
RYO:でも人生のテーマって言うかさ。何か格好いいとか、自分が好きなことやりたいってバンド始めたのにさ、元々音楽って娯楽なのに、大人が入ってきてややこしくなったりさ、そういうのをみんな経てきて。でも続けてきてて、無駄な経験ではなかったなって思うの、今。前のバンドでギターが1人辞める時に、「もうやり切ったから」っつったのね。ちょっと尊敬したよね。俺はまだ辞めれねーやって思って。昔は何か結果を残してからって思ってたけど、その結果って一体何だ? って話で、それがまだ分からないからずっと続けてるんだよ。いい意味で開き直ってやってるでしょ? だからみんないい歳の取り方してるんじゃないかなーって思うよ。
ーーいろいろ経験して、みんな原点に戻った感じですか?
RYO:結果的にみんなバンドが好きだって所に落ち着くんだろーね(笑)。結局バンドかって(笑)。
kazu:なかなかね、好きじゃないと。
RYO:続けられへんもん。何だかんだでバンドって金かかるんだよって(笑)。
一同:笑
RYO:特にヴィジュアル系は!(笑)。
kazu:これが仕事だとしたら割に合わないですよね(笑)。バンドマンは。
RYO:時給いくらだよって、ホンマ(笑)。
kazu:ほんと、好きじゃないと出来ないですよね。このぐらいの歳は、もうちょっと大人だと思ってましたけどね。
一同:笑
RYO:分かる分かる(笑)。なんかステージに立つっていうのは忘れたくないよね、やっぱね。何なんやろな、あの場所っていうのはね。
kazu:何なんでしょうね。未だに緊張しますしね。
RYO:緊張しない時ってないもんね。いやーでも、いいイベントになると思いますよ、本当に。
塩谷:すごい先輩方に囲まれて勉強させてもらおうかなって。本当におもしろい組み合わせだと思いますし、kazuさんがどんなパンチを繰り広げてくるのか、ドキドキワクワク、ドキドキ、これは絶対に観に来た方がいいんじゃないのかなって。LOFTにおいでって感じです!
kazu:僕も勉強させてもらいます。結局僕らってまだ1本しかライヴやってないし、バンドのお客さんじゃなくてメンバー個々のお客さんが来てるだけじゃないですか、STEREO.C.Kっていうバンド自体が。だから早くバンドに慣れるようにしたいなって思いますし、対バンも初めてですし。体をバンドに慣らしていきたいので。イベント自体も楽しみですし、これから活動していく上で一番最初のイベントライヴなんで、バンド的にもいいスタートが切れればいいなって思ってます。そういうイベントにしたいなって思ってます。3月は宜しくお願いします。
一同:宜しくお願いします!