対バンを受けてくれた時点で感謝しかない(藤井)
──前に音速ラインから聞いた話で、剛君は藤井さんの作る曲が大好きすぎて、スタジオ後に歌詞カードを持って帰ってしまうというエピソードがすごく良いなと思ったんです。
藤井:毎回歌詞カードは無くなりますね。
大久保:ボーカルの歌入れの時に歌詞カードがあって、何回か聞いているうちに、この曲良いなと思って歌詞カードを持って帰ってしまう(笑)。
のび太:それ良い話ですね。
山さん:うちもメロディの良さは僕もメンバーも認めていて、のび太が歌っているメロディは僕も歌ってしまいますね。
藤井:WHITE ASHはメロディの良さと言葉の選び方が上手いよね。あと曲名のつけ方も良い! 曲名は誰がつけているの? なんかくすぐるんだよね。
のび太:曲名は僕がつけることが多いですけど、僕らタイトルをつけるのが悩みの種で、ダサイものばかりが浮かんでしまうことが多くて(苦笑)。でもそう言ってもらえてすごく嬉しいです。あと、ひとつ聞きたいことがあるんですけど、2人は学生時代から一緒なんですか? 雰囲気が良いから、中学や高校から友達なのかなと思ったんですが。
大久保:違うよ。音速ラインを組む前のスーパーリラックスというバンドで一緒にやってた。スーパーリラックスのベースが辞めてしまった時にサポートで来てくれと言われてそこからですね。その時は鍵盤もいて4人でやっていたんだけど、そのうち鍵盤も辞めて。だったら1からやり直そうという事になって、改名して音速ラインになった。
藤井:大久保は6つ下なんだよ。完全に俺は弟だと思っているんだけど認めてくれないんだよね。
のび太:同じ歳かと思っていました。
藤井:たまに「オマエ」って言われますからね。
のび太:バンド内では年齢関係なく話し合えた方が色々と良いですよね。うちの場合、山さんに対してだけはみんなアタリが強いんですが(苦笑)。バンドの中での潤滑油的な存在というか、山さんにみんなが強くあたれるからこそバンドが上手くいく。
山さん:学生時代からやっているバンドなので、仲良しな所も大事にしつつ、ちゃんとバンドをやりたいなと思う。スタジオでは厳しくやってバランスを上手く保ちたいなって。
藤井:それで良いよね。
山さん:僕、結構カメレオンタイプってよく言われるんです。その場にいない人を演じちゃうというか。だからリーダーがいなければリーダー的な事を担うし、引っ張ってくれる人がいればおちゃらけるし。
藤井:バランス良く、場が和むから良いんじゃないかなと思いますよ。
──では、話も盛り上がっていますが時間が迫ってきているので、最後にライブに向けての意気込みを聞かせてください。
のび太:僕らは僕らでやれる事はやって、あとは勝つぞという気持ちで挑みたいと思います。
大久保:自分達らしくやれる事が大事ですが、胸を借りるつもりでガッツリやりたいです。
藤井:対バンを受けてくれた時点で感謝しかないですね。良いライブにしなければと思います。