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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】ヤマジカズヒデ(2007年11月号) - みんなは恥ずかしいところを見たいんだろうから、これでいいんだろうな

みんなは恥ずかしいところを見たいんだろうから、これでいいんだろうな

2007.11.01

dip、3年ぶりのニューアルバムリリース

──12月にはdipの新作『feu follet』もリリースされ、かなり動きが活発になってますね。

ヤマジ:あ、そうですか。そういう感じで見えるって、いいよね(笑)。まあ、うまい具合に重なってくれたというか。

──意欲がアップしてる、ってことではなく?

ヤマジ:や、それもありますけどね。あのね、ベースが抜けたんですよ。それでまた緊張感が一段と増したというか。今回のアルバム、ベースは全部俺が弾いてるんです。

──あ、そうなんですか。全体的な印象として、すごくポップで開放的なアルバムだな、と。

ヤマジ:あ、ホントに? ありがとうございます。

──それは意識してたんですか?

ヤマジ:意識してた…かもしれないですね。うん、意識した。奥田民生みたいな感じで作った曲もあるし。誰もそう思ってくれないんだけど(笑)。

──でも、たとえばソロとしてのアルバムと続けて聴いても違和感がないというか、一貫しているものも確実にあって。

ヤマジ:うん、それはたぶんあると思うんだけど…。ただ、自分では分からないんですよね、それは。

──なるほど。では、最後に。'91年当時のご自分に何か言うとすると…?

ヤマジ:うーん……時間を守れ、ってくらいですかね。あと、サボるな。サボるな、遅れるなってことかな。

──大事ですよねえ。

ヤマジ:うん。「知らないよ、どうなっても」っていう(笑)。バンドが悪い方向に行くときって、だいたいそんな感じじゃないですか、原因は。違うかな?

──音楽的には?

ヤマジ:えっと、もっと極端でもいいよ、ってことかな。

──もっと好きなようになれよ、と。

ヤマジ:そう。コンビニに行くときも髪型を気にしてる、っていう。誰も見てないよ、って言ってやりたい感じ(笑)。

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