東京に出てきてからも苦労の連続
──お互いライブを見ていて刺激を受けることはあります?
菊地:ライブを一緒にやったのは昨年(2006年8月9日@なんばHatch)でしたよね? ライブを見るって、若い時を知ってるのでお互い恥ずかしいですよね。
真戸原:おちょくりたくなるよね(笑)。
菊地:なるなる(笑)。ステージに出て行きたくなんねん。ストリートのときは横で見てたりとか、ドラムの後ろに座ってたりとかしてたから。
真戸原:ストリートのときはいろいろあったよね。
菊地:アンダーグラフは東京に来てもストリートやってたんだよね。 東京出て2年ぐらい離れていたからアンダーグラフの苦労を知らんねん。一度話をしたときに、チケットを売るのが大変やとかライブでノルマを払ってるとか言ってたけど。僕らは温室育ちやからノルマはあんまり払ったことがなかったんですよ。だから、東京に行ってもすごいなって思ってました。
真戸原:planeは貧乏なイメージがないもんね。いつも服買えてたでしょ。最近の服を持ってたよね。そのへん、ちゃんとメンバーのことを考えて先を見据えた活動をしていたけど、僕らはそうじゃなかった。
菊地:東京行って苦労した分、ひとまわりもふたまわりも成長したんですね。
──音楽的に魅力を感じるところはありますか?
真戸原:昔、菊地君にアンダーグラフがインディーズの時に作ったCDを聴かせて言われたことが2つあるんです。1つは「ちょっと昔の感じですね」、もう1つは「デザインどこでやったんですか?」。
──それだけですか?
真戸原:それだけ(笑)。
菊地:(笑)人の音楽をどうこう言われへんねん。俺よりまとさんの方が音楽好きやもん。
真戸原:菊地君は思わず聴きたくなるメロディーを出すから、弾き語りを聴いてみたい。
菊地:難しいテーマを出すね(苦笑)。僕は弾き語りは苦手だけど、まとさんは今でも弾き語りをすんねんな。
真戸原:この間大宮で歌ってたら、オバチャンが「上手いねー」ってアメをくれました(笑)。
菊地:すごいやん。今度誘ってくださいよ。でも、まとさんにひとつ言いたいことがあって、メールにplaneの歌詞を打ってくるのはやめてほしい。新曲出たら歌詞をメールしてくるでしょ。それやめてくれへん? 今回だって、歌詞の後に「取材呼んでくれてありがとうね」って(笑)。
真戸原:印象に残った歌詞をね(笑)。それだけ耳に残ったよってことだからいいんじゃない?
菊地:俺はメールが苦手だから返さないんだけど(苦笑)。
真戸原:昨日も「明日お願いします」っていう、たった1行のメールのメールを送ってきたよね(笑)。
──ボーカル・ギターとしてお互いを意識していることってありますか?
菊地:この間の東京のライブ(アンダーグラフ@LIQUID ROOM Ebisu)に行った人に聞いたところによると、まとさんがすごい動いてたと。それがすごい。僕は動かないんですよ。板付き系ですもん。次のアルバムでギターを持たない曲をやるので挑戦してみたいですね。そういえば、まとさんはライブで歌詞とか間違える?
真戸原:歌詞は間違える。
菊地:注意される?
真戸原:されるよ。ギターの阿佐に。コーラスだから。
菊地:よしお(planeのベース木田)は、僕がコーラス間違えたら一緒に合わせてくれるの。で、間違って歌った!って、動揺してCメロ忘れたと思ったらずっとコーラス歌ってる。
真戸原:Cメロ忘れるの? ちゃんと歌いや(笑)。
菊地:Cメロ忘れてるときあるやん。
真戸原:ないよ。
菊地:あるやん。あと、お客さんが一緒に歌ってくれてるときって緊張せいへん?
真戸原:いや、嬉しい。ありがとうって思うよ。
菊地:ありがとうって思うけど緊張する。お客さんに気を取られて間違えそうになる。
真戸原:(苦笑)それはないわ。
菊地:…すごいね。