キラキラしたいっていうか、 ざっくりやっちゃいたいっていう気持ちが盛り上がった
──2月23日にリリースされた『BGM?』についてですが、中に入っている曲の「BGM」には“?”が付いていないワケですね。で、ミニ・アルバムのタイトルに“?”を持ってきたのは何故でしょう? この意味は?
斉藤:別に最初から『BGM?』になるっていう話があったワケではなくて、めぐり巡って、キーになる曲が『BGM』で……それでミニ・アルバムのタイトルを考え出した時にいろいろ出たんですよ、『NO MORE BGM』とか。でも短くしたくて、最終的に“?”を付けたら、“あ、これいいんじゃない?”っていうことで。意味って言うと……どう説明したらいいんだろう?
下岡:“BGMはいらない”っていう歌詞を短縮したら『BGM?』になった気もするし、これがBGMなのか、BGMじゃねーのか、BGMになり得るのか…とかよく判らないし、そういういろんな感じで。“これ!”っていう意味って感じじゃないよね。『Hello Hello Hello』の時と一緒で、“あ! これいいね”っていう(笑)。
──響きとか見た目とか字面とか。でもこれ、ジャケ見るとすごくはまってますよね、確かに。今回も下岡くんと佐々木くんの曲がバランス良く入っていますが、この5曲で作ろうみたいなのはあったんですか?
斉藤:ミニ・アルバムっていうのは決まってたんだよね?
下岡:で、5、6曲だって聞いて、やってて感じのいい曲を出していって。最終的にキーになる曲がないなって「BGM」を入れたらまとまったっていう。まとまったっていうか、いい曲の並びになったなって。
──並びも考えながら作っていって、最後に「BGM」がここに来たって感じだったんですか?
下岡:並びは考えずに自分らが気に入っているものを先に選んでいって、そしたらこうキャッチーなのがなかったから。
佐々木:軸になるのがね。
──「BGM」はめちゃくちゃポップに聴こえますよね、この中で聴いていくと。アナログフィッシュ、なんかすごいキラキラしている! と思っちゃったんですけど。
佐々木:キラキラしていると思います。
──(笑)アナログってポップな曲も多いとは思うんですけど、ロック寄りにも聴こえたり。だから今回はポップというのが印象的だったんですけど。これって前からライヴでもやってましたっけ?
斉藤:いや、ないですね。
下岡:やったりやらなかったりで。ほんとにそんな今言っていた理由で、キラキラし過ぎていると思って。なんかちょっとダメだと思って退けといたんですけど、『BGM?』を作る辺りで気分として、キラキラしたいっていうか、ざっくりやっちゃいたいっていう気持ちがみんなで繋がり盛り上がって来てて。そしてやってみたらすごい良くて。
──アナログの曲の中でも乾いた、というか判りやすいっていうか……妙な納得感がありましたね。「BGM」のPVも見たんですけど、すっごい楽しそうで。
佐々木:あれは撮影の時も楽しかったもんね。
──空気が伝わってきます。
下岡:なんかね。恥ずかしいの半分、楽しいの半分っていう。
──何が恥ずかしかったんですか?
下岡:なんか撮られとるのが。26歳にもなって…
──大丈夫ですよ、みんなもっとおっさんとかも撮られてますから(笑)。ちなみにジャケットはいつも同じ方がデザインされていますよね(編註:三栖一明氏[eyepop]のこと)。結構こだわりなイメージですが、メンバーも関わっているんですか?
下岡:結構話し合って作ります。
佐々木:すごい馬の合う人で。
下岡:ある程度お願いしてもすごい良いのを作ってくれるし。満足です。
──今までの3枚とも一線通ってますよね。ジャケ周りは有名な方なんですか?
佐々木:ナンバーガールとかをやってた方で。
──元々知り合いでとか? じゃなくて?
下岡:なんかカタログを見ていたりして、とにかく色をバキっと使って、バキっとした人がいいなとか思っていたら、なんかすごいバキっとした人が(笑)。異様にこの人だけ違うと思って。構図がシンプルで色が刺さるっていうのはこの人がぴったしだった。
──確かに言われている通りですね(笑)。で、ミニ・アルバム、ミニ・アルバムと続いてきたらこう……(下岡くんが顔をしかめている)……どうかしましたか?
下岡:今、ほんとそればっかりやってますから。
──お、じゃあもう動き始めて。
佐々木:もう次に向けてやっているんですけど。
──調子はいかがですか?
下岡:なんかでも、いい曲出来てます。
──もうリリースの予定は立っているんですか?
佐々木:大雑把でしかないけど…
下岡:夏とか秋とか。
──すごい大雑把ですね(笑)。フル・アルバムで聴くアナログってまた印象が違うんだろうなぁーと。
下岡:全勢力をつぎ込んでいるので、今はもぬけの殻に。
一同:(笑)
斉藤:もう抜け殻に。