見た甲斐があったと思ってもらえるようなライヴを
──ところで、新作は曲間が短いというか、ないに等しいというか…。
川口:それはドラム(堀川)が、曲間があると嫌らしいんですよ。自分でCD聴いてて、曲間があると止めちゃうんだって。
──それが新作に反映されてるんですか?
佐藤:何かあるみたいですねぇ。
川口:向こうでテープ繋いできちゃったんですよ。「全部、任すわ」って。一人でゲラゲラ笑いながらやってたもんねぇ。
佐藤:その姿を見て俺らは、嬉しいというか、穏やかになりましたけどね。
川口:だけどマスタリングの時、(曲間の)信号が打てなかったんですよ。
佐藤:前の曲の音が被っちゃったりとか。
川口:それでCDにお詫びが書いてある(笑)。
──プリンスの『LOVESEXY』みたいですね。
川口:今度の、7、8曲目あたりは、プリンスも悔しがるんじゃねぇかって、俺は勝手に思ってるんですけど(笑)。
──このファンクなベースラインが。
佐藤:ぜひ送りつけないと。
──この曲はほとんどリズム隊だから(笑)。
佐藤:いいんですよ。
──ライヴは、どうなるんでしょうね。
佐藤:修行僧ですよ(笑)。
川口:昔の踊りができなくなったのが痛いね。
佐藤:左肩を打ったらしくて、腕を吊っている靱帯が伸びちゃって。痛いんです。……アピールしてるんですよ、同情とか(笑)。
──してます、してます(笑)。お大事に。じゃライヴは大変なんですか。
川口:ライヴは、ビックリですよ。内緒だけど、たくらんでますから(笑)。
佐藤:ギターとドラムが、スペアのギターを置く位置とかで喧嘩してますから。
──通常では、思いつかないようなところでエネルギーを使うバンドですね(笑)。
川口:お金を払っていただく以上、見た甲斐があったと思って帰っていただきたいんで。芸人魂って言うんですかね(笑)。だって、終わってからイマイチだったとか思われたくないじゃないですか。これならCD買ったほうが良かった、とか。
──見て満足してもらうためには身体を張るぞ、と。単なる負けん気のような気もしますが(笑)。もしそれにお客さんが気付いてくれなかったら寂しいですね。
川口:何かは気付くでしょう(笑)。それでもいいんですよ。見て面白かったって満足してもらえれば。