"SYNCHRONICITIZM"とは巧いことを言ったものだ。ありとあらゆる音楽の要素を貪欲に呑み込み、ジャンルというジャンルをことごとくブチ壊していくロットングラフティーにピッタリの言葉ではないか。集大成と呼ぶに相応しい彼らの3rdミニ・アルバムは、普遍的で良質なメロディに革新的なアイディアと技術が無理なく調和したまさに会心作。それはまるで、古色蒼然とした寺の隣りに高層ビルが馴染んで建ち並ぶという、彼らが生まれ育った京都の町並みのようでもある。そしてその町並みはいつだって"モノクロームな匂い"がするのだ。(interview:椎名宗之)