1980年代、田舎に住んでいた私はレコードを買う時は通販しかなかった。町に小さなレコード店はあったが、欲しいレコードはそこにはなかった。大都会である札幌まで特急に乗って買いに行く方法もあったが、そんな旅費はなかった。
音楽雑誌を買ってくると、巻末の広告に当時のインディーズバンドが並んでいてそれだけでテンションが上がったものだ。バンド名から、ジャケットが載っていればそれからジャンルや音を想像して欲しいものをピックアップし、お金が足りないのでさらに厳選し、現金書留で注文した。
同様に漫画の単行本を買うと最後に既刊の広告があって、それでもテンションが上がった。読んだことのないタイトルが並んでいて、面白そうだと思ったり怖そうだと思ったりしながらあれこれ内容を想像したものだ。
そんな興奮をもう一度味わおうということで、今回は架空の漫画の広告を作ってみた。ロフトコミックス、著者はすべてロフト太郎先生。すべての作品が全1巻。タイトルとあらすじから想像を膨らませて、時間を潰してもらいたい。