五七五の定型を破って詠む自由律俳句を、 文学界の異才コンビが詠むセンチメンタル過剰で自意識異常な人気シリーズ。 第一弾『カキフライが無いなら来なかった』(単行本2009年刊、 文庫2013年刊)、 『まさかジープで来るとは』(単行本2010年刊、 文庫2014年刊)に続く、 10年ぶりの単行本刊行となる。404句の自由律俳句と50篇の散文を収録。
刊行記念トーク&サイン本お渡し会を3月13日(金)午後7時より三省堂書店池袋本店にて開催予定、イベント詳細については同店ホームページまで。
誰もいない時計店で動いている針 (せきしろ)
写真にうつらない月を仰ぐ (又吉)
もう引き返せないということもない (せきしろ)
ブランコに濡らされた手を拭く (又吉)
用途の無い棚を眺めている (又吉)
そうだふりかけがある (せきしろ)