まずは<図1>を見てもらいたい。
これはベン図と呼ばれているもので、複数の集合の関係を図にしたものだ。数学の授業などで一度は見たことがあるのではないだろうか。
この図から「ジャイアント」の集合Aと「馬場」の集合Bが重なる部分であるC(共通部分)が「ジャイアント馬場」になることがわかるだろう。Aの重なっていない部分は「ジャイアント白田」や「ジャイアントパンダ」、「ジャイアントコーン」の可能性があり、Bの重なっていない部分は「馬場ふみか」、「ロバートの馬場ちゃん」、「高田馬場」の可能性がある。
またAでもBでもないDの部分は「ジャイアント」でも「馬場」でもなく、「ミニミニ長渕」や「ビックスモールン」などが属することになる。また「アントニオ猪木」もここになり、「アントキの猪木」、「アントニオ小猪木」、「井手らっきょ」、「Gたかし」なども同様だ。
このようにベン図にすると、普段何気なく目にしていた言葉がより鮮明になってわかりやすくなり、その意味を再確認することができる。
というわけで、今回はベン図をいくつか紹介するので、今一度身の周りの言葉について考えていくことにしよう。
重なるCの部分が上沼恵美子の「おしゃべりクッキング」となる。Dの部分は静かに何かをしている、まるで年老いた親が暮らす実家のようなものになる。
こちらは重なるCの部分が「ささやき女将」である。Dの部分は「大声料理長」や「絶叫従業員」、「怒号パート」などになる。なお、Aの重なっていない部分にカヒミ・カリイが属する。
こちらは「あぶない刑事」をベン図にしたものだ。ANZEN漫才はDに属する。安全地帯ももちろんDだ。
「函館」という集合と「女」という集合。重なると「函館の女」であるから、Cの部分は北島三郎になると思いがちだが、実際にはYUKIや中原理恵なのである。間違えやすいので気を付けよう。なお、山本譲二や小金沢昇司はDだ。
こちら『さそり座の女』になるから美川憲一と考えてしまうが、実際にはダンプ松本や千秋がここに属すことになる。注意していただきたい。ちなみに川合俊一は水瓶座の男性であるからDである。
こちらは3つの集合である。「やる気! 元気! 井脇!」のキャッチフレーズからもわかるように、真ん中のDが「井脇ノブ子」だ。Eはやる気があるけど元気がない井脇さんで、Fは元気だけどやる気がない井脇さん、Gは元気もやる気もあるが苗字が井脇さん以外の人、となる。Hは元気もやる気もない状態で、夏休みにプールで泳ぎまくったあとの小学生のようなものと考えてもらって構わない。