vol.8「女2人のサッカー観戦」

2010.07.01

　ワールドカップで大盛り上がりの今日この頃ですが、
こういう嘘でも盛り上がらなければならない時こそ、孤独を感じるもんです。
最初の日本VSカメルーン戦のときも。
巷では、女：「いよいよカルメーン戦だね」
男：「ばか、カメルーンだよ」
女：「やだぁ〜間違っちゃった〜」
みたいな胸焼けをおこしそうなやりとりが多々あったであろう中、
私のカルメーン、いやカメルーン戦への対応は、時系列でお伝えすると、
20時：いとうあさこさんの40歳を家の近所のイタリアンで祝う。
時間不明：白ワイン1本あけ、デキャンタへ移行。
時間不明：デキャンタを空け、グラスワインへ。
「だったら、もう1本頼めよ」と笑いあうおばさん2人。
時間不明：店を出て、普段は普通の飲み屋がサッカーバーと化し、
町全体が大盛り上がりなのに触発され、サッカーバーなる店に入ろうとするが、怖くて断念。
時間不明：急いで家に帰宅。あさこさんも強引に誘い2人でテレビ観戦。
サッカーに詳しくない酔っ払いおばさん2人で、
「マリオ（多分、闘莉王）止めろぉ！」とか「宮本（誰だか不明）行けぇ！」とか騒いで。
時間不明：サッカーも終わり、急に横にいるあさこさんが、
いつものことだが、いつの間にかのタンクトップ姿に無性にイライラしてきて、
「もう帰りなよ。明日早いんでしょ」と追い返す。
一見、楽しそうだか、そんなに楽しくない観戦模様。
　で、次の日本VSオランダ戦。
OL仕事を21時に終わり、誰からもサッカー観戦の誘いメールが来ていないことを確認。
諦めてコンビニでビール・から揚げ・チーズやらを買い込んで1人テレビ観戦と決め込む。
窓を閉めてるにもかかわらず、日本が攻めるたびに外から歓声が聞こえてくる。
斜め向かいがサッカーバーだからだ。
思い切って行ってみようかと思うが、やはり行けない。
1人で盛り上がろう。1人でも楽しめるはず。
一瞬、口でエアーブブゼラをやりかかるが、同時に侘しさがこみ上げて来た為止める。
同じ名前の大久保選手を擬似弟と設定して応援。「がんばれ！よしくん！」
翌日、話題はサッカーで持ちきり。
長く知っている男友達の口から、「彼女と家で観てたんだけど」との発言。
思わぬとこで彼女がいることが発覚。
特別、異性として意識もしてなかったからいいんだけど、
「みんな、彼女とか家族とか普通にいるんだなぁ」と改めて思ってしまい、何だか寂しい。
でも、そんな時は、そうエアーブブゼラをやってみよう。
寂しさと侘しさと心強さやき〜。ガンバレ日本！