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トップコラムイノマー<オナニーマシーン>の『自慰伝(序章)』第14回「昨年の7月21日にがんであることを公表、実はもう一枚新しいアルバムが存在した」

4回「昨年の7月21日にがんであることを公表、実はもう一枚新しいアルバムが存在した」

第14回「昨年の7月21日にがんであることを公表、実はもう一枚新しいアルバムが存在した」

2019.10.08

シンプルにいきます(80%嘘)

今回はちと特別バージョン。いや、ちとマブであの世からのお誘いがしつこいもんで。

真夜中、早朝、トントンとドアをノックする音がする。やれやれ。

このままだと根負けしちゃいそう。こりゃいかーーーん、ちゅーことで気分転換。このままだと死んじゃう(笑)。

今月号が最終回になりそうな9月だった。遺書、書かされたもん。本当に。イノマニア・ファミリーのmtgで。家族計画。

結局は「頑張れ、オプチンポ」と。

そして、オイラは告知ンポ。しみません。

 

オナマシ20周年記念オノチンイラスト.jpg

これ、実に3年かけて描いてもらった大作。
いや、5年前に『20周年ではいろんなこと考えてるんで、
まずはそれを象徴するいろんな人が登場する
学園大パニックみたいなドーーンとしたやつが欲しいんだよね』って。
5年待ったよ。でも、待った甲斐があった

 

今月はオナマシ20周年記念が目白押し!

10月はね、いろいろある。大きく2つ。ぶっちゃけ、オナマシのこの数年の動きは2019年10月に向けて歩んできたと言っても過言ではない。もっと早くお知らせしたかったんだけど……大人の情事で。おさるのジョージ。

いや、でも、大変ッス。大事な抗がん剤治療だけれども、口腔底がん再発もたまげて逃げ出す、っちゅーもんだ。ビジー、な~~う。

まずは、10月某日に完全限定コンプリートBOX作品『おさるのパンク』<LOFT RECORDS>が発売となる。

※10月22日(火・祝)豊洲PIT『ティッシュタイム・フェスティバル』にて先行発売。

で、せっかくなんでどんBOXかちび~~~っとだけご紹介。モキーーッ。おさるのジョージ。値段はオープン価格(笑)。

 

=オナマシ3部作CDB=

[1]CD

『≪新録≫一発録りセルフカバー♪オールタイムベスト♪がん手術直前緊急無断決行!~愛と涙と精液まみれの奇跡音源~』

[2]DVD

『裸の大将VOL2~イノマー現体系<舌あり>ラスト・ライブ<20190825@SHIBUYA LAMAMA>~』

[3]BOOK

『20周年記念“読むオナマシ<072>”=業界内外72人の証言と告訴文=』

↑という、豪華3本立て。チンポは立たないのにしみません。

おさる特典<超マニアック映像>は[2]になるのかな? 詳細は内緒。よくある缶バッジとかステッカーとかペニスサックとかアナル拡張器とかじゃないんで安心してください。

もう2度と目にすることはないと思われていた、権利関係の問題で存在すらなかったことになっていた、パンドラの函をミスター・インディー・イノマーくんが某大手レコード会社にSMムチを片手に、忍び込んで盗り返してまいりました(笑)。

「がんなんです」、「死んじゃうんです」「余命過ぎました」で世の中、どうにかなることを知った52の夜。意味なくレコード会社の窓ガラス壊して……出来ませんでした。

とにかく、今のオイラは何も上手くやることが出来ない。食べるのも、喋るのも、ウンコするのも、息をするのも……。無力。

バリバリに動けて、自分でやれればいいのだけれど、もうムリ。あ~あ、言っちゃった。でも、ムリだもの(笑)。なんで、レーベルやスタッフに“おんぶに抱っこに肩車からの直下型バックドロップ”。

信じて任せるしかない。

もう、今にも死にそ(笑)。何も出来ない。スタジオの予約すらしんどいんだから。タカシット、頼むよー。メンバーはやってくれないから。あいつら鬼だ(笑)。

 

モザイク40802.jpg

モザイクめんご。あまりにもつの丸センセーの描くイノマーモンモンに実際のオイラの顔が寄ってきちゃったもんで(笑)。人間ヤメた♪って歌ってたら現実になってきた。何ヵ月ぶりかにオノチンと会った。オナニーもしっかりしてて元気な様子。偉いな~と感心する。1日中、オッパイのこと考えてたって。それって長生き、健康の秘訣だよな?

 

舌のあるオイラが歌ってるーーー(涙)

DVD映像作品のメインは絶対に観たかったという人も多かったはず。

ある意味、オナマシのラスト・ライブ(?)。だって、イノマーくんが舌のある状態で行った最後のライブだからね。今、チェックのために観て驚いた。

オイラ、喋ってる、って(笑)。

2018年8月25日(土)@渋谷ラママの緊急ライブ映像ドキュメント。いや、スゲーよ。ハンパねー! って。

そか、そか。あんときは舌があったんだな。なんかねー、歌いながら、そんなことを考えてた。舌がある状態で歌って、踊って(?)、MCタイム……もう出来ないんだな、って。

「ドーテー島」だったかなあ? 女のコのことで悩むと、よく環七をひとりで歩いてたことを思い出す。グッスン。そんなハートでみんなの顔見てたら泣けてきた。これ、ホント。

手術前の肉体的にも精神的にもズタボロだった、ラストじゃないけどREALラストライブ。必見ッス。オイラが(笑)。

ライブ終了後にラママの店長さんと「音楽の力というのをまざまざと感じた良いライブでしたね?」なんていう話をした。

それくらい素晴らしいライブだった。

あと、さっきも言ったけど、DVDには『おさるのパンク』のラッキー・バナナともいえるSP特典が入っておりやす。ここでしか観れない秘蔵映像。

イノマーくんがルパン三世よろしく盗み出してきた(秘)映像。いや、コーフンするってこれは。こんな映像があったんだ? 残ってたんだ? 今、観れるんだ! と。

知人、友人、家族、親戚、野犬、鶏、ブタ、コオロギ、ピエロに叫ぶ詩人……集めてご視聴くださいませ。いやはや事件です。

最後の力を振り絞ってがんと闘い歌った

でもって、CDは究極のベスト盤。キャンタマ袋を伸ばして、引っ張って、引き裂いちゃうオールタイムなうベスト。

 

「ドーテー島」

「ドーテー」

「チンチンマンマン」

「あのコガチンポを食べてる」

「ソーシキ」(レア度A)

「ストーカー」(レア度B)

「ヤッてたなんて」

「メモリー・オナニー」(レア度C)

「女のコ」(レア度A)

「家出」

「Ⅰ♡オナニー」

「女友達」

「あのコはどこだ?」

「あの人」

「恋のABC」

「オナニーマシーンのテーマ」

 

という全16曲。3人で狭いスタジオに入っていっせいのせ! で録音。中学生レベル。

友達も集めたんで、「次の曲、何やる? 何聴きたい?」なんて話をしながら。ワッハッハーーーー、って。

いろいろ作ってきたけど、オナマシはコレなんだろうな。こんな感じ。納得。

コレだったらどこに出しても恥ずかしいことウケ合いの名器揃い。タイトルだけでヌケるでしょ?(笑)。

命曲とはそういうもん。タイトルだけで聴かなくていいもん(笑)。聴くだけムダだ。

あなたの好きなオナマシの曲は?

センズリじゃない、選曲はオイラなんだけど、実に見事に超内密で(?)行った業界内極秘アンケート・ランキングとピターーーーっとハマっている。

いつの間にかこっそりと作ってたオナマシくん。主治医のMセンセーが舌を切らないと死ぬ、って言うから……「はい、わかりました」と。だって、死んじゃうって。そりゃあんまりだ。究極なんだよな、あのひと。

がんだからか?

何かっちゅーと、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ。聞き飽きたよ、「死ぬ」って。みんな、日常生活でそんなにないっしょ? 死ぬ、って言われること。真顔で。

「殺す」だったら「んだ、この野郎!」ってバービーな気分になれるけど。あ、「負けるもんか」の方ね。鬼奴さんの方。

負・け・る・も・ん・か!

100曲以上作ったオナマシのお・も・て・な・し。やっぱさー、曲だからバンドは。うん、それは間違いない。最大のおもてなしは曲。チンポ(ルックス)が1位で、曲が2位。3位は……トークかな。

そんなもんだと思う。

舌を切る。歌えなくなる。そうわかったとき、とにかく自分の声を残しておこう。残しておきたい! と思った。

下手っPでも、環境が悪くってもとにかく自分の声を残す。もしかしたら手術が失敗して声がまったく出なくなることもあるかもしれない。最初は声帯切ると思ったくらいだから。

Mセンセーは「でも、楽器は弾けますよ。今までと同じくらいにすぐなれちゃいますから!」とオイラが喜ぶと思ったのだろう、嬉しそうに話したが、オイラ的にはそんんなことDOでもよかった。ベースなんて一生弾けなくていい。

歌が……。

ハルさん推薦曲「恋する童貞」が大健闘

そんなトークではないけれど、言葉というか、多くの方々からの貴重なお話がウンコ盛りとなった『おなましのうらのうらのうら本』。

袋とじから『りぼん』の付録チックなファンシー・グッズまで。チャーム?(笑)。ふふふ。ま、簡単に言うとエンディングノートかな? カトちゃんチックな。

正しい遺書の書き方なんかも載っているのでハウトゥ本的な一冊とも言えます。一般のお客さんからではなく、ある意味、業界内、関係者からの声を集めたマニアックなオナニー<072>本。

72人の関係者からオナマシへのリアルな生のダメ出し。アハハハハ。こりゃまた、すみませんでした。

あと、おもろかったのが先述の「オナマシで好きな曲は?」という質問。スゲー偏ったランキングを作ろうかな、なんて思って。

「知らない」っていうのがほっとんどで、1位になったら面白いな、って。だけど、みんな一生懸命、誠実に答えてくれた。ありがとさまです。中には泣いちゃったコメントも。

 

「恋のABC」

「I♡オナニー」

「ドーテー」

「ドーテー島」

「あのコがチンポを食べてる」

「チンチンマンマン」

「ソーシキ」

「恋する童貞」

以上が複数回答

 

他には今回のベスト盤に入っているような曲ばかり。新しいアルバムからは「恋する童貞」がランクイン。やっぱなあ……はい。

 

おさるのパンク.jpg

オイラの大好きな漫画家さん、つの丸センセーによるオナマシ。嬉しいなんてもんじゃない。20年やってきてよかった。ガンガン、オノチン、オイラって順で似てるような。オイラ、右手でおにぎり、左手キャンタマちゃんだーーー。何度見ても超キュート

 

日本全国のオナニー・キッズ集合せよ!

「まるで遺書じゃねーか」、「本当に死んじゃうんですか?(涙)」、「頑張ってください。毎日祈ってます」などなど、前回の『自慰伝』にたっくさんのメールをいただいた。

いや、いつも通り書いたつもりではあったのだけれど、かなりのショックを受けたという声が多数。それはがん=死という公式を読者のみんなが改めて感じたみたいであった。

う~~~ん、そっか。童貞とオイラの話を書いただけなんだけど(笑)。

しみませんね。自分のことだとはいえ“死”を取り扱うのは難しいや。童貞はDOでもいいんだけど。

あ~、あと10月22日(火・祝)の豊洲PITの『ティッシュタイム・フェスティバル~大感謝祭~』についても書きたかったんだけど……無理ッスね。アハハハハハハハ。

これも20周年記念。オナマシ、氣志團、銀杏、サンボ、ガガガという全5バンド出演のフェス。お祭り。お昼からのイベントでフードやもろもろなんかもありんす。

最初から最後まで楽しいこと必至。これ観ないと水曜日、学校や会社に行っても話についていけないから、気をつけて(笑)。

ありそうでなかったこのメンツ。ティッシュならでは! っちゅーことなんでしょう。

これをね、これをず~~~っとやりたかったんだ。ずっと、ずっと。

こんな歌 歌いたいと 思っていたのさ 素敵なメロディ あなたに 聴いてほしくて ただそれだけで 歌うボクさ♪

どうなっちゃうかはわからないけど、どういう形でオイラは立ったことのない大きな広いステージに立てばいいのかわからないけど、でも……そこにいます。

会いに来てくんちゃい。

何も出来なくって土下座して栗饅頭食べて。それでも、そこを動きませんから。どきません。オイラがオイラのために用意した場所。

がんですけど、何か?

そして、この日のこのライブが終わったら、オイラは……持てるだけのお薬と小銭を持って旅に出ます。探さないでください(笑)。

20年前からオノチンだけ見抜いていた?

オノチンとのつきあいは20年以上。実は一緒にバンドを組んで動き出す前から知り合いではあった。さすがに、そんだけ長いことつきあっていれば良いこと言うじゃん!と思うこともたまにはある。

「100年もしたら、み~んな、いなくなっちゃうんだからさー」

ライブで初めてオイラが病気になってしまったことをお客さんにお知らせしたとき、オノチンが言い放った。さすがだな、と思った。

そりゃそうだ。ブルーハーツも作品化はされていないもののダイヤモンドと人間の寿命についてを織り交ぜて歌詞にした「ほんの少しだけ」(?)という曲で100年以内にみんな死ぬ♪と歌っている。

オノチン……スゲー。ちなみに、20年前、下北沢のスタジオでオノチンが「藤原紀香もフェラチオするのかなあ」とギターのシールドをアンプにさしながら、ぼそっとつぶやいたのを耳にしてオイラは「あのコがチンポを食べてる」という曲をその場で作った。

信じられないかもしれないけれど、20年の集計期間、業界内外オナニーマシーン“オールタイム・ベスト・ランキング栄えある”第1位は……(ドラム・ロール)。

「あのコがチンポを食べてる」だった(笑)。

意外というか、何ちゅうか本中華。CDデビュー前、雑誌や各方面からオナマシが“ポスト・ブルーハーツの最右翼”と呼ばれていたことを誰も知らない。

なぜなら言い出したのがオイラだから(笑)。

 

ティッシュフェス・ポスター.jpeg

しっかし、まー、すごいメンツが集まったもんだ。みんなの性春や青春がここにある。オイラはそれを再現しただけ。あのとき、アナタは何歳でどこで何をしてましたか?

 

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『おさるのパンク』<LOFT RECORDS>

¥8,000(+tax)
10月22日(火・祝)豊洲PITにて先行発売

LIVE INFOライブ情報

=オナニーマシーン20周年記念特別企画=
『ティッシュタイム・フェスティバル ~大感謝祭~』
日時:10月22日(火・祝日) 13:30/14:30
会場:豊洲PIT
出演:オナニーマシーン、氣志團、銀杏BOYZ、サンボマスター、ガガガSP<順不同>
チケット:5500円<D別>
 

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