日本のギターBAND史に巨大な足跡を残したbloodthirsty butchers……その独特なソングライティングを手掛け、国内のみならずBECKやレイジまで多くのミュージックラヴァーを虜にしながらも2013年に急逝したリーダー吉村秀樹が、自ら「ライフワーク」と語り不定期に開催していた弾き語りイベント<only the lonely>を、BEAT CRUSADERS時代に数多く共演・共作してきたTHE STARBEMS日高央が引き継ぎ、2016年春に独断で復活させることが決定。
文字通り「独りぼっち」で弾き語ることを前提に、ライブハウスは勿論、カフェから映画館、果ては能楽堂までをも舞台に繰り広げられた<only the lonely>(由来はロイ・オービソンの名曲)。そのハードなテーマ性とは裏腹に、吉村氏が酩酊しながら弾き語ったり、観に来ていた友人ミュージシャンを即興で参加させたり、オーラスでは出演者によるセッションを設けたりと、とてもリラックスした独自の空気感を生んでいた。
様々な会場で吉村と、その空気感を共有し苦楽を共にした日高が「吉村さんに『やれっ!』ってずっと言われてるような気がして」とイベント復活を決意。その復活第一弾に際して選んだのは、FRONTIER BACKYARDの司令塔にしてSCAFULL KINGを率いてきた猛者TGMX。PUNKもFUNKも飲み込んだ流麗なPOPネスと、独自のユーモアも忘れないハイブリッドなTGMXが、POPからハードコアまで自在に行き来する日高との弾き語り対決で、一体どんな化学反応を巻き起こすのか!? そしてアンコールセッションがあるならどんな選曲・内容になるのか!? 興味のつきないイベントになることは間違いない。
そして吉村に倣って、呑みながら打ち合わせをした両氏が「ゲストを呼ぶならって話してて2人とも真っ先に出た」Kidori KidoriのGt.Vo.マッシュ。一筋縄ではいかないPOPさと、日本人離れしたクールなセンスを持つだけに、弾き語りでのアクトも要注目。
そして十数年に渡り、全国のライブハウスを駆け回っている2人が「ネット時代だからこそローカルにフォーカスしたい」と選んだ初回の会場は、お互いの故郷である栃木と千葉。各会場にて地元のOpening Actも配し、新たな切り口で音楽活性化を図るイベントになりそうだ。
Live Info.
<only the lonely>
4/09(土)宇都宮Hello Dolly
4/15(金)千葉LOOK
時間:18open/18時半start
料金:¥3,500(D別¥500)
出演:日高央(THE STARBEMS) TGMX(FRONTIER BACKYARD) マッシュ(Kidori Kidori)
O.A.:
Shun Nishiya (Someday's Gone, INK)※4/09Hello Dollyのみ
後藤大輔(クリスヴァンコーネル)※4/15LOOKのみ
チケット一般発売:2/21(日)
問い合わせ:各会場 Hello Dolly/028-635-7182(14:00~22:00) LOOK/043-225-8828(15:00~22:00)