MONOBRIGHTとの離婚(脱退)を目前に控え、ツアーにも気合いが入る44歳中年ロッカーがお届けする「過去のアーティストを掘り起こして、現代に蘇らせるならどうプロデュースする?」的な連載、第二回目〜! 8888(パチパチパチパチ)! おかげ様で初回も好評みたいなんで、今回も好き勝手に無手勝流に、過去の遺産を斬ってみませう。
MONOBRIGHTよりも先に離婚してしまった、ヒダカトオルとフェッドミュージックでチャレンジしていた「A.O.R.(Adult Oriented Rock)」というジャンルの名グループ、Air Supply(エア・サプライ)を今回は考察。80年代にオーストラリアから飛び出したデュオで、誰もが一度は耳にした『ロスト・イン・ラブ』等々、10曲以上もビルボードに送り込み世界中でミリオン・ヒットを産んだだけあって、ググって聴いてみると「あぁ〜聴いた事あるかも!」な、まさにエイティーズの代表。爽やかなハーモニーと海が似合うアレンジは、まさにA.O.R.。
当時ベストヒットUSAによくチャートインしてたんで、アルバム持っていないのに大体のシングル曲が判る、みたいなグループが結構あって、まさにエア・サプライはその代表でもあったんですが……なぜアルバムを買わなかったかというと……ルックスがとにかくダサかったからっ! エア・サプライごめん! 長身でデカ鼻のGt.と、その横で背の低いアフロっぽい髪型のVo.が切々と愛を唄う姿に、ど〜しても共感出来ませんでした! 大人になった今は勿論、その楽曲やアレンジの完成度の高さがよ〜く判るんだけど、まぁROCKだPUNKだ気取ってたガキンチョにはなかなか響かなかったんだニャ……The若気の至り。
とは言え欧米ではソフトROCKとしても高い評価を受け、解散もせず今でもキチンとアルバムを発表し世界中をツアーする、立派な現役グループ。ここ日本でも根強く愛されていますが、今ひとつ音楽シーンでの知名度が上がりません……そこで! エア・サプライを現代風に再構築してみよう。
まずベタなリズムを打ち込みに変更……それもエレクトロ風味に!? レディオヘッドやシガー・ロス的オーガニックでマイルドな打ち込みは、エア・サプライの優しい美メロにも合うはず。そして最大の難点、ルックスの改善! A.O.R.にありがちなスーツの袖をまくって、ワイシャツの胸元はだけるの禁止! 鶴だってアフロ辞めるご時世だし、ジェフ・リンみたいに高い音楽性なのにアフロとタレサンで好感度を下げてるミュージシャンもいるので、オジサン風なナチュラルに改善……高田純次とかタモさんをお手本に! これでヤングなレディーのハートもがっちりキャッチ♪って俺も古いかっ!?