レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
前回は、1995年3月8日と11日のライブを取り上げました。WRENCHが出演したイベントと、オムニバスCD『MOSHPOP』の発売記念ライブについて書いているので、ぜひご覧ください。
1995年3月は、19日にもロフトに行ってます。当連載でおなじみのH.G. Fact企画イベント『H.G.F.P.』で、この日はWRESTLING CRIME MASTERとBLIND JUSTICEのレコ発でした。
トリを務めたのは、関西を拠点に活動していたWRESTLING CRIME MASTER。レーベルが推していたのは彼らの方だったのでしょう。フライヤーにも「WRESTLING CRIME MASTER 2ndEP & BLIND JUSTICE 1stEP発売記念」と記載されていますので。
2月にWRESTLING CRIME MASTERがH.G. Factからリリースした7インチ。「Bigtown Calling」「Diggin’ The Phone」「Bollocks」の3曲を収録した2nd EPです。
しかし、彼らのライブを観たことは覚えていますが、内容についてはほとんど記憶がありません。トリ前のBLIND JUSTICEと、トップに出演したSWITCH STYLEのパフォーマンスがあまりにも強烈だったので。
このイベントのフライヤーを見て名前を知ったSWITCH STYLEというバンドに対する予備知識は皆無。軽い気持ちで、ステージに現れた4人の若者を眺めていました。
しかし、彼らが鳴り響かせたサウンドと堂々としたステージングに、一瞬で魅了されてしまったのです。特にギタリスト。動きがまるで海外のミュージシャンみたいで。
もうひとりのギタリストとベーシストによるツインヴォーカルもめちゃくちゃカッコよくて、気がついたらステージから飛んでました。これまでに数千回ライブを観ていますが、1曲も知らないバンドのライブでダイブしたのは、MILK COWとSWITCH STYLEだけです。
後日、ドラマーのYOU x SUCK氏から購入したデモテープ。「A Way」「For Myself」「Life」「Mind」の4曲入りです。「Mind」以外の3曲は、数ヶ月後に発売された傑作オムニバス『FAR EAST HARDCORE』にも収録された人気曲。
ご存じの方も多いと思いますが、SWITCH STYLEでドラムを叩いていたYOU x SUCK氏は、株式会社スタートトゥデイ代表取締役の前澤友作氏です。宇宙旅行を実現させた、あの前澤さん。
そして、強烈なインパクトを残したギタリストのSHUHEI氏は、YOU x SUCK氏の実弟なんですよね。
ギター&ヴォーカルのYURI氏はNUMB、ベース&ヴォーカルのKENZO氏はkamomekamomeのメンバーとして活躍しています。
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熱くなってしまいました。すみません。SWITCH STYLE、大ファンだったので。
続きは次回ということで。