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編集無頼帖

噺家デキシージャズバンドは夏の風物詩

2019.08.07

IMG_2908.JPGIMG_2907.JPG先週末は浅草演芸ホールへ。
8月上席に来たのは随分と久しぶりで、たぶん7、8年ぶりくらいになるんじゃないだろうか。

敬愛するベン片岡兄貴(落語芸術協会事務方)が噺家デキシージャズバンドの〈にゅうおいらんず〉でベーシスト&裏バンマスをやっているので、むかしは毎年この季節になると演芸ホールへ通い、夕方からベンさんや友人たちと呑んだくれていました。
今年もまた同様、終演後は演芸ホール近くの路地裏のお好み焼き屋とホッピー通りの酒場で鯨飲してきた次第。

にゅうおいらんずは気づけばバンジョーの右紋師匠とクラリネットの円雀師匠が亡くなり、トロンボーンの昇太師匠は芸協の会長になり、トランペットの小遊三師匠は芸協の副会長から参事という謎の役職になり、バンジョーは当代の柳橋師匠となって随分と様変わりしたようですが、相変わらず小遊三師匠のトランペットはだいぶ調子っぱずれで、最後の「聖者の行進」をエンドレスでやろうとする鍵盤の伸乃介師匠が最後にドラマー(高橋徹さん)に頭をはたかれるギャグも健在でした。
ex.浅草ジンタのミーさんのソプラノサックスも要所でぐだぐだの演奏を控えめに持ち直していて、良い仕事をしていました。

浅草の街並みもだいぶ様変わりして風情が失われつつありますが、演芸ホールの佇まいと館内の雰囲気にはまだ浅草らしさがある気がします。
もちろんにゅうおいらんずの不変のギャグの中にも。

ちなみに、にゅうおいらんずの夏休み特別公演は10日までやっています。
詳細は芸協のサイトまで。

PROFILEプロフィール

椎名宗之(しいな むねゆき):音楽系出版社勤務を経て2002年1月に有限会社ルーフトップへ入社、『Rooftop』編集部に配属。現在は同誌編集局長/LOFT BOOKS編集。本業以外にトークライブの司会や売文稼業もこなす、前田吟似の水瓶座・AB型。

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