同僚の成宮アイコが、新作朗読詩集『伝説にならないで ハロー言葉、あなたがひとりで打ち込んだ文字はわたした
彼女は自身の表現欲求として詩の朗読を選んだわけではな
日常会話なので難しい言葉や言い回しは一切使われず、信
最新号のルーフトップでは、喜多野大地というぼくの親友
そしてぜひ書店で『伝説にならないで』を手に取ってみて
担当編集の方がいかにこだわってこの本を編集したのかは
何より、ここ数年の詩人としてのモードの変化が分かるよ
つまりはイーブンなのです。
どちらか一方が優位に立つのではなく、互いが互いを尊重
この本の成り立ち自体が、優劣を分け隔てなく考える成宮
この本の中に、死ぬことを避けるために次のスケジュール
ぼくはその詩に大いに感情移入しました。
なぜならここ数年の今の自分がまさにそんな心境だからで
そのことをぼくの親友がインタビューで訊いたところ、そ
ぼくのなかで太宰と成宮がつながりました。
だけど成宮はたぶん太宰のように自害しません。
かつてはそんな可能性もあったかもしれませんが、この『
そもそも成宮は、ぼくがちょっとおかしくなりかけた時(
今も日常的にいろいろと助けられていますが、仕事上のそ
それは彼女の発する言葉がどれも安っぽい借り物ではなく
借り物ではない自分なりの言葉。
編集者でありながら時に売文をこなす身としては、まだ到
達しようと思わず、自分は編集者だからと常に逃げ道を考
成宮の発する言葉は覚悟しかありません。
ひとまずは『伝説にならないで』を傍らに置きながら、自
ノー!モア!エモーショナル!
2019.08.05