なんと前の記事から3年が経っていた…なんてことには一切触れず、ぬるっと更新します。
普段ライブを観る多くはレポート執筆だったりインタビュー時のネタ仕込みだったりと仕事に絡んだものである。仕事が絡むと、この場の雰囲気を後でどう伝えようかとか、いま話したMCを要約するとこんなことだろうかとか、セットリストの組み方から演者の意図を窺ってみるとか、とにかく努めて冷静でいる。時計を見ながら時間配分を計ったりもする。
要するに心底楽しめることがない。仕事なんだから当たり前なのだが、すぐそばにいる人たちが優れたパフォーマンスに煽られて酒が進む様を見ると羨ましく思うことが多々ある。だってライブなんだもん。お酒おかわりしたいし。
これはライブに限らずレコーディング作品を聴くときも同様で、インタビューありきで聴く場合は相手に訊いてみたいことを考えながら集中して聴き込むし、歌詞も熟読してその裏に潜む意味を余計なお世話で考えてしまうし、純粋に音楽を楽しめることはまずない。
つまらない。実につまらない。
音楽とは文字通り音を楽しむものなのに、こんな因果な商売を始めた以上、心から音楽を楽しむことは非常に稀なことになってしまった。悲しいことです。
日常生活で誰かと話しているときも、目の前で話している人の言葉をどう文字に起こすかを考えることがままある。これはもう職業病なのかもしれないが、人の話を押しのけて自分の話をするよりもいいことだし、相手の話をじっと聞く訓練になっている気もする。
なんの話をしたいのかよくわからなくなってしまった。
まぁ要するに、懲りずにまたライブレポートの原稿を書いたぞってことです。
あゝ神よ、この凡才に文才を。
今年から弊社が運営を手がけることになった渋谷のラストワルツ。
弊社系列の店舗にはないラグジュアリー感漂うライブスペースであります。
7月22日にはこの空間で個人的に観たい人たちをブッキング済みです。
ご愛顧のほどよろしくお願い候。