気がつけば師走………。このブログも1月以来放置しっぱなし(!)でしたが、それには訳がありまして。
今年はロフトブックスを本格的に再建する年と昨年末から決まっていたのですが、春先のルーフトップ編集部員退社に伴い同誌の編集に再び全面的に携わることになりまして、webの記事更新のほうも一手に引き受けることになりまして、約半年ほどはブックス/ルーフトップ/webの一人三役無限ループだったのです。
毎日のwebニュース更新に追われ、毎月の月刊誌入稿に追われ、その合間を縫うように書籍の作業に邁進するのでまともに休みは取れず、先だってニューロティカあっちゃんの単行本『ロッキンピエロによろしく哀愁!』(写真)を入稿できてやっと一段落…と思えばすぐにルーフトップの入稿と、慌ただしく仕事をさせていただいていたのであります。
10月から主にwebの作業をする成宮アイコ嬢が編集部員として入社してからは紙の編集に専念できるようになったのでだいぶ助かりましたが、それまではもうホントに身体がボロボロでした。
なにもここで自分の過酷な労働をアピールしたいわけではないのですが(いや、ちょっとはあるかも・笑)、毎日何かしらの締切に追われていると心にゆとりがなくなって、ただでさえ後ろ向きな性格が尚のことドヨーンとしてダメですね。毎日出社するのが当たり前になる感覚もどうかしてるし。
でも世の中にはもっとキツい条件で働いてる方がたくさんいらっしゃるし、好きでやってることだし、そもそもこんな娯楽稼業に携わっておいて弱音を吐くのは御法度ですよね。
あと、あっちゃんの本に載せた最新のロングインタビューで、あっちゃんがこんなことを語っているんですよ。
「もがいてるのを口にするのは男じゃない」。顔で笑って心で泣いて。泣き顔は人前じゃ絶対に見せない、と。これ、なかなかできることじゃないですよね。というか、僕は弱ると平気で泣き言を言い出す甲斐性ナシなので、あっちゃんのこの言葉にシビレたわけです。
あっちゃんはいつもみんなの前でさんざんバカを演じて笑顔を絶やさず、周囲への気配りを忘れず、だからこそあれだけ数多くのファンやバンド界隈の人たちに愛されて惜しみない賛辞を送られているわけですが、普段は人に絶対見せない領域があるんですよね。がむしゃらにやってる姿は決して表に出さない粋な部分と言うか。
そういう部分をあまり語りたがらない人だけど、せっかくのあっちゃんの本なので個人的にはクローズアップさせたかったところでした。
その辺は冒頭のロングインタビューや、取材時間8時間以上(!)に及んだ(ほぼ)全曲解説の随所で見て取れると思います。
あっちゃん本人も「それにしても素敵な本が出来ました! 思ったとおり!」とその仕上がりに太鼓判を押してくれた『ロッキンピエロによろしく哀愁!』、一般発売は今月27日です(ニューロティカのライブでは先行販売中)。
どん底の淵にいてもへこたれたところは絶対に見せず、むしろ懸命にバカをやって周囲に笑顔をふりまく男。
ガーゼやラフィンといったパンクの本筋にも自分の音楽、バンドの在り方を認めさせるしなやかな力量。
義理と人情を重んじて、それを第一に行動する姿勢。
でも泥酔すると迷惑なこと極まりなし。
そんなあっちゃんの愛すべき人柄がギュッと凝縮した一冊になったと思いますので、どうぞよろしくお願い致します!
ここ数ヶ月休みなしだったけど、11月の頭に親族の法事で阿寒湖に数日滞在しました。写真は、札幌から釧路への道中に寄った(是が非でも寄らねばならなかった)我らファンの聖地(笑)。
もがいてるのを口にするのは男じゃない
2014.12.04