Rooftop ルーフトップ

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編集無頼帖

おまっとさんでした!

2010.10.11

IMGP5165.jpg そんなこんなで、web Rooftop、昨日2010年10月10日(日)午後10時10分に全面リニューアルを果たしました。本誌最新号の表紙巻頭を飾るmonobrightよろしく、DO10(怒濤)かつゴーインな語呂合わせであります。
 月末の本誌校了直後から慣れないweb構築作業を連日重ね、この三連休も休日返上で動画取材やらそれに伴うテキストをリニューアル直前1分前まで書き連ね…なかなかスリリングな日々ではありましたが、やっとこさの公開です。生まれ変わったweb Rooftopがどう受け止められるかは、アクセス解析も明日以降じゃないと判らないし、コンテンツもまだまだ不十分ゆえ、これから先も今やれることをただがむしゃらにやるのみ…なのかなと。
 ただ何と言うか、従来の紙媒体での校了日特有の達成感っつーのが何とも稀薄と言いますか、カルチャー部門編集長の前川とも話したのですが、何か物足んねぇなと。個人的にも好きだった音楽誌『AQUADIUM』の編集長だった前川も僕も古いタイプの編集者なのかなと。ひとつには、webでの記事投稿というのが後から何でも訂正・更新できちゃう一期一会感のなさもあるやもしれぬと思うのです。それと何より、読者の皆さんのダイレクトな反応。おだてられればブタよりも高く木に登る性分なので、反応が大きければ大きいほどやる気も吉田照美ばりにマンマンになるというもの。物足るにはやはり、誰しもが問答無用に“面白い!”と感じる娯楽コンテンツを打ち出していかなきゃアカンのですわね。頑張ります、ハイ。動画も生中継もこれからいっぱい仕込みますぜ、ハイ。たけしくん、ハイ。の子役は今いずこ。それはさておき。
 ネット全盛はおろか、ごく日常的なものになっているからこそ、活字のほうも決して疎かにはしたくないんです。webも活字も編集方針の決定権は音楽部門のやまだとカルチャー部門の前川に方針の決定権は委ねているものの、本誌は創刊以来34年間にわたって活字を通じたコミュニケーションを第一義として唱えてきたはず。だとすれば、その信念の灯を消したくはない。古い奴だとお思いでしょうが、古い奴こそ新しいものを欲しがるもんでございます。古い価値観を携えつつ、新しいツールを駆使して面白いものをこのweb Rooftopから発信していければ。我がロフトの伝統である“面白ければ何でもアリ!”の軽やかなスタンスで前を向いていければ。
 さーて。気がつきゃ終電も逃しちゃったし、このままロフトでやってる『Three Drs. Two Bass.』に移動かなこりゃ。
 写真は【チャンネル】カテゴライズにある昨夜のキノコホテル。つくづくチャーミングな従業員の皆様であります。

PROFILEプロフィール

椎名宗之(しいな むねゆき):音楽系出版社勤務を経て2002年1月に有限会社ルーフトップへ入社、『Rooftop』編集部に配属。現在は同誌編集局長/LOFT BOOKS編集。本業以外にトークライブの司会や売文稼業もこなす、前田吟似の水瓶座・AB型。

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