メロン増刊号、無事校了
2010.04.07
本誌増刊号『MELON KINEN-BI ROOFTOP YEARS:2007〜2010』、本日校了。あとは4月11日に行なわれる“LOFT LAST GIGS”当日の納品を待つだけで、ひとまずお役御免である。メロン記念日がこの3年間にわたり飾ってくれた誌面をアーカイヴした一冊で、感慨もひとしおだが、心持ちは至ってドライである。
毎月の本誌制作もそうだが、校了を終えて一旦自分の手を離れると、上がってきた製本にはほとんど関心がなくなる。ザッと印刷の仕上がりを確認するだけで、それでオシマイ。これまで自分が手掛けてきた雑誌や単行本もコンプリートしていないし。愛情がないわけではない。世界で一番Rooftopを愛している最後の読者はたぶん僕自身だと思うが、必要以上に感傷的になることを普段から極力避けたいのである。世のあらゆる感傷とはなるだけ無縁でいたい。それはきっと、自分の本来の性分が過剰にウェットだからなんだと思う。むやみにウェッティになりたくないから努めて平然で在ろうとするという、あまのじゃくで厄介な性格だと思う、自分でも。
そんな僕でも、今回のメロン増刊号はきっと何年後かにじっくりと読み返す日が来ると思っている。過去への執着などほとんどないが、メロン記念日を取り巻くスタッフやヲタモダチの皆さんと過ごした日々はやはり特別なものだからだ。
十数年前、単行本を作っていた時に会社近くの書泉ブックマートや三省堂書店で自分のこしらえた本をせっせと買っていたけれど、同じことを今回もしようかなと考えている今日この頃である。(しいな)