前代未聞のアルバムタイトルを以ての解散発表。何とマリーズらしいラストなんだろう。
『THE END』と名付けられたこのアルバムは、スキータ・デイヴィスの『The End Of The World』のカバーから始まり、ラストの『THE END』まで、自分の全てを毛皮のマリーズに捧げたというvo.志磨の、哀しみにも慈しみにも似た感情が溢れている。誰よりも腹を立て、誰よりも満足がいかず、誰よりも色々なものを憎んできたという彼らの辿り着いた場所がここにあった。
　曲中の"君"はマリーズそのものであり、"君"はわたし達とも思え、解散という事実を知ってから聴くと、終わりを迎える儚さと美しさ、哀しみや名残惜しさを感じずにはいられない。でもそこには何よりも愛が詰まっているのだ。形あるものはいつかなくなるということ。それが今だったということ。バイバイ、マイスィート・マリアンヌ。ラストワルツは毛皮のマリーズらしい、ビューティフルな夜になるだろうと思う。（新宿LOFT：チーさん）

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