Movie
最後の命
松本准平監督
11月8日より新宿バルト9ほか全国劇場公開
NYチェルシー映画祭にて『最後の命』が最優秀脚本賞を受賞! 松本と知り合ったのは5年前、私の監督作が数週間の劇場公開を終えた晩だった。深夜営業の居酒屋ではしゃいでいた学生が、「ぼくも映画監督なんですよ」と絡んできた為、「君が監督?本当ならノーギャラで出てあげるよ」と告げて別れた半年後、「映画撮るんで約束通り出て頂きます」という電話があり、その瞬間から松本との仕事が始まった。クリスチャン、東大出身、元お笑い芸人という経歴が話題となった『まだ、人間』の公開以来、苦楽を共にしてきた私にとって、原作者・中村文則が描く罪と死、そして希望への光を自ら劇場長編二作目として企画した理由が痛いほど解る。凄惨な事件に巻き込まれた少年時代のトラウマや、親友との七年ぶりの再会に揺れ動く桂人が憑依したかのような柳楽優弥の演技が衝撃的な渾身作。11/5(水)には宮台真司、岩井志麻子、松本監督がロフトプラスワン出演。(増田俊樹)